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ジェット ストリーム!!!

このあいだ、セコ・ツールズさんが講演をした大田区切削研削研究会と名古屋出張がカブっていた私。当然、出席することができず残念でしたが、柏ミルボーラの柏社長からちょこっと概要を聞くことができましたので、ご紹介しましょう☆

講演の様子:柏良光氏撮影

「ジェットストリームシステムというのが難削材加工に良いようです。最後の方で凄い加工のビデオ見せられて圧倒されました」とのこと。

あら、ジェットストリームってきいたことがあるわね。
ジェットストリームといえば―――――。


コレじゃない?
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というのは冗談で、セコ・ツールズさんの『Jetstream Tooling™(ジェットストリームツーリング)』は、航空機産業の要請から開発されたシステムで、難削材加工に威力を発揮するんですって。

クーラントを正確に切削領域へと供給、クーラントジェットがすくい面から切削屑を除去し、切削屑排出性を向上させて切削条件も良好にするものらしいわ。もちろん工具寿命もアップするのよ。

切削領域から熱を素早く除去するためにもクーラントは重要で、 必要とする位置に向けて正確にクーラントを流すことは効率よい加工に繋がるわけなのね☆

航空宇宙好き、集まれ!(後編) ~独断と偏見の国際航空宇宙展(JA2012)レポート~

皆さんこんにちは。
航空宇宙好きにはたまんない下村栄司氏のマニアなレポートの後編が届いたわよ!
私のところにも、「後編はまだか」のお問い合わせがチラホラあって、ふふっ、さすがに製造現場ドットコムファンの読者だわ☆ この手のレポートが好物なのね(●∀●)☆キラリン☆ 

では、『航空宇宙好き、集まれ!(後編) ~独断と偏見の国際航空宇宙展(JA2012)レポート~』いってみましょー!

(文・写真=下村栄司)

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後編はセントレア(中部国際空港)会場のレポートです。
ここは10月12日金曜日から14日の日曜日までの3日間のみの開催でした。筆者はできれば土日のどちらかで行きたかったのですが(両日共ブルーインパルスの飛行展示がありました)、金曜日にせざるを得ませんでした。というのは、後述する「セントレアまるわかりツアー 滑走路見学コース」に参加したくて申し込もうとしたら金曜日しか空きがなかったのです。

しかし、土日は合わせて11万人もの来場があったそうで、会場の混雑度は想像に難くなく名古屋駅から発車するセントレア行きの電車も超満員(で乗り切れない?)だったらしいです。結局金曜日は空いていて良かったのかもしれません。

ブルーインパルスは見られませんでしたが、筆者は既に何度も見ていますので、まあ仕方ないかと簡単に諦めがつきます。

ブルーインパルスはこんな感じで飛んでます。見事です。(入間基地航空祭にて筆者撮影)

セントレアまるわかりツアー

JA2012とは直接関係ないのですが、セントレアには他の空港にないユニークな企画があります。
それは、バスに乗って滑走路の周囲を見学できるツアーがあるってことです。
普通は遠くからしか見られない航空機を間近で見られるという航空ファンには(多分)たまらないツアーです。もちろん写真撮影OK。要所要所でバスが止まってくれます。
でも、空港内なのでセキュリティは非常に厳しく、基本的にはバスから降りられません。一箇所だけ特別にバスから降りて外に出られるところがあるのですが、フェンスで囲った檻のようなところに「閉じ込められ」ます。
ツアー参加者が不審な行動をしないか、常に監視されているとの説明もありました。



身元確認、持ち物検査(空港のセキュリティチェックと同様)を終えて、バス(緑色の)に乗車。
席は自由席なので、筆者は真っ先に右側の窓側をゲットしたまでは良かったのですが、バスは左回りで滑走路内を走るため、走りながら滑走路内の景色を見ることができませんでした・・・トホホ。



これは、ツアー参加前に空港ビルの展望デッキから撮ったものです。この空港では国内線の機材はB737(写真)などの小型機が多いように感じました。



ツアーのバスの中から。頭上を大韓航空機のB747-400が離陸していきます。すごい迫力。突然だったので、あまりうまく撮れませんでした。



バスから降りられる場所が1箇所だけあります。但し、「檻の中」です。ここからは離陸、着陸する航空機が比較的間近に見られます。写真のジャルエクスプレスのB737は450mm相当の望遠レンズで撮りました。一部トリミングしてます。



バスの中から。迷彩色の航空機は航空自衛隊のC-1輸送機。国産です。



これは「ドリームリフター」。後ほど詳しくお話します。緑のフェンスで囲まれている内側がJA2012の地上展示エリアです。バスの中の我々がフェンスの中を見ているのか、フェンスの中から我々が見られているのか、ちょっと不思議でちょっと優越感を感じた一瞬でした。

ボーイング747LCF「ドリームリフター」

この不恰好な航空機は何者?Boeing747LCF”Dream Lifter”・・・世界でたった4機しかありません。日本ではここセントレアでしか見ることができないレアな航空機です。

ボーイングが787を開発する際に、世界中の協力企業でつくった部品をエバレット(787の組立工場がある場所)に運ぶためにわざわざ747を改造してつくりました。実際に改造を行ったのは台湾の長榮航太科技Evergreen Aviation Technologies (EGAT)です。

「えっ、何で台湾なの」って意外に思いますか? 筆者もそう思いましたが、台湾もかなりの実力を持っているということです。



写真左:後ろからの眺めです。胴体のお尻の部分がぽっかり開いています。ちょうど左方向からカーゴローダーに載せられた荷物がやってきました。
写真右:左斜め後ろからのショット。このカーゴローダーもドリームリフターのために特別につくられました。ドリームリフターが訪れる空港には必ず設備されています。787をつくるために、膨大な初期投資をする必要があったんですね。本日の荷物は富士重工業がつくっている中央ウィングボックス(背の低い方)と川崎重工業がつくっている前部胴体(筒状の方)です。ちなみに三菱重工業がつくっているCFRP製の主翼も、もちろんこれで運びます。



写真左:無事荷物が機内へと運び込まれました。この後、胴体のお尻の部分を閉じます。
写真右:お尻が閉じた状態。これで完了です。



ところでこのドリームリフター、大きな胴体や主翼をどこから出し入れするのかということが開発時に問題となりました。いくつかの案が出されましたが最終的にこのお尻の部分から出し入れする案が採用されました。

写真からわかるように2箇所のヒンジを中心に開閉します。
しかし、このヒンジだけではお尻の部分の重量を支えきれないため、大きなフォークリフトみたいな車(移動尾部支援車両と言うらしいです)の助けが必要です。
この車両はコンピュータ制御の誘導システムにより扉の開閉軌道に合わせて自動的に走行するという賢さです。カーゴローダーもそうですが、地上支援設備にもすごくお金をかけてます。

ドリームリフターの話が長くなってしまいました。写真だけではわかりにくいかもしれないので当日撮影したビデオをYoutubeにアップしました。ぜひ見て下さい。

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デジカメを手持ちで撮ったのと風がものすごく強かったのとで、かなり見苦しいのですが、様子はわかります。

地上展示機たち

主催者側としてはそれなりに努力したのでしょうが、正直言って筆者は地上展示してある航空機にはトキメキませんでした。滑走路見学ツアーやドリームリフターの積み込み作業の方が面白かったです・・というわけで、地上展示機の方は駆け足での紹介になります。



このハデでクラッシックな複葉機は米国WAKO社のYFMという1930年代に生産されていたもので、1986年に機体仕様を最新のものにして再生産が開始されました。「飛行機のサラブレッド」と呼ばれているらしいです。



空港用の消防車。モリタのMAF-125Aで12,500Lの水と800Lの薬液を搭載し車両重量が43トンもあるにもかかわらず約31秒で時速80kmまで加速し、最高時速は105kmだそうです。お値段は2~3億円!展示してあった飛行機よりも、むしろこちらの方が筆者にはカッコ良く見えました。



陸上自衛隊のOH-1観測ヘリコプター。要は偵察ヘリコプターです。コックピットは前後1人ずつの配置になっていて胴体幅は約1mです。そのため、普通のヘリコプターは「でっぷり」していますが、これは精悍な感じです。細身な体の理由は、レーダー反射面積を抑え、目視被発見を避けるとともに、前方から射撃された際の被命中率を下げるためだそうです。


航空自衛隊のC-1輸送機です。国産機です。1970年に初飛行した古い機種ですが今だ現役で活躍中です。後継機種としてC-2が開発され、初飛行しています。



でかいズータイにもかかわらず、飛びはなかなか俊敏です。この写真は入間基地航空祭で筆者が撮影しました。

このショー、次回の開催は場所も次期も未定だそうです。必ずしも同じ場所で開催されるとは限らないし、また4年に1回の開催では「間が空きすぎる」との意見もあり流動的です。筆者はせめて2年位1回程度の開催にしてほしいと思います。

【告知】第109回 型技術セミナー「ダイカスト鋳造技術・評価技術および熱間工具鋼への各窒化処理、PVD、ピーニングにおける表面特性評価研究成果」

型技術協会からの告知です。
今回のセミナーは、「ダイカスト鋳造技術・評価技術および熱間工具鋼への各窒化処理、PVD、ピーニングにおける表面特性評価研究成果」。

同協会で組織される型寿命評価研究委員会は、「金型の加工技術や表面安定化に関する共同研究・実験や関連技術の話題提供などを行ってきているが、近年、関連企業では熱間金型寿命向上の要求がコスト削減効果に大きく影響するために、見直しが行われている。また、評価試験方法では新たな提案がされてきている」とのことで、セミナーでは、ダイカスト鋳造機械の製造技術動向、実機による熱疲労挙動の解析および今年度実施してきた、磨き状態、熱処理の違い、窒化処理条件の変化による耐ヒートチェック性の成果および溶損特性の評価試験結果について参画している各機関から発表してくれる。

金型に関係する技術者は金型技術の新技術動向、金型寿命安定化、操業時の品質向上技術について有意義な講演となるでしょう!

開催要領は以下のとおり。

【開催日時】 2013年3月15日(金) 10:00 ~ 16:45
【開催場所】芝浦工業大学 芝浦キャンパス
東京都港区芝浦3-9-14
【主催】型技術協会(企画:型寿命評価研究委員会)
【協賛】日本金型工業会

●講演者
(講演順) 開会挨拶  安齋 正博 氏(芝浦工業大学)
司 会 : 安齋 正博 氏(芝浦工業大学)

1)10:00-11:00 『東芝機械の最新テクノロジー』
東芝機械(株)  久保木 勲 氏

2)11:00-12:00 『ダイカストマシンによるヒートチェック予測と湯流れ解析』
大同特殊鋼(株)  増田 哲也 氏

12:00-13:00 昼 食

司 会 : 日原 政彦 氏(九州工業大学)
「24年度 型寿命評価研究委員会 研究成果の発表」

3)13:00-13:30 『共同研究の概要(研究体制、実験条件、評価試料の性状)』
日立金属(株)  加田 善裕 氏

4)13:30-14:00 『熱間工具鋼の各種の窒化処理によるヒートチェック特性(1)』
山陽特殊製鋼(株)  舘  幸生 氏

5)14:00-14:30 『熱間工具鋼の各種の窒化処理によるヒートチェック特性(2)』
日本高周波鋼業(株)  菓子 貴晴 氏

14:30-14:45 休 憩

6)14:45-15:15 『熱間工具鋼の各種の加工面におけるヒートチェック特性(1)』
日立金属(株)  片岡 公太 氏

7)15:15-15:45 『熱間工具鋼の各種の加工面におけるヒートチェック特性(2)』
山梨県工業技術センター  佐野 正明 氏

8)15:45-16:15 『熱間工具鋼の各種の加工面における溶損試験結果(1)』
山陽特殊製鋼(株)  舘  幸生 氏

9)16:15-16:45 『熱間工具鋼の各種の加工面における溶損試験結果(2)』
大同特殊鋼(株)  森川 秀人 氏

■参加申込方法
参 加 費: いずれもテキスト1冊を含む
・会 員 20,000円 (会員の対象は主催・協賛団体会員)
・型技術協会学生会員 1,000円
・一 般 30,000円
※ 個人会員A入会申込付き 25,250円(ご希望の方は事務局まで問合せのこと)
内訳 : 参加費20,000円+入会金3,000円+2月入会時年会費2,250円

【募集人数】 40名
【申込締切】 3月7日(木)

※申込締切日後のキャンセル不可。参加費が発生する。

■申込方法■
オンライン申込↓↓下記アドレスをクリック↓↓
http://www.jsdmt.jp/03seminar/jsdmt-seminer109.cgi

1) 申込の際は、代金の振込方法と振込日を記入のこと。
参加費は銀行または郵便振替にて入金すること。
2) 参加決定者には参加券・請求書を送付する。当日参加券と引換にテキストを渡すので持参すること。

問 合 先 一般社団法人 型技術協会
〒231-0011 横浜市中区太田町6-79 アブソルート横濱馬車道ビル201号室
電話:045-224-6081  FAX:045-224-6082  E-mail:info@jsdmt.jp

OKKさんのプライベートショーに行ってきた

2月15日にOKK東京テクニカルセンターで開催された同社のプライベートショーに行って参りました。今回のテーマは「匠の技」。

私の狙いは・・・・・。
タイOKKが本格生産を開始した立形マシニングセンタ「VC51」。
タイで生産した「VC51」が日本で生産したものと変わらぬ精度を誇る! ということで日本製、タイ製を並べて行う実演加工を拝見することでした。

「VC51」

この「VC51」は、部品加工向けのコンパクトなマシニングセンタです。
環境に優しいグリース潤滑を主軸・ボールねじ及びリニアガイドに採用しています。切削排出を機械左側とし、クーラントタンクをスプラッシュガード下デッドスペースに配置することで省スペース化を実現したんですよ。

自動化対応の構造も魅力的でした。本体構造物に直接クーラントがかからないようクーラントシェルターを標準装備し、万全の熱変位対策を実施しています。ダイレクトターンAPCをオプションで準備し、テーブル前後にトラフを装備し、機外排出用チップフロー(コイルコンベヤはオプション)を標準装備し、切屑回収率を向上していました。

なんといってもクラス最高レベルの接近性も特長のひとつでしょう。
スプラッシュガード前面から主軸中心まで725mmで、「VM4Ⅲ」と同等の距離となっています。

で、この海外生産で加工したモノですが、被削材はS50C(モーフィングスパイラル加工)、S45C(フライス平面加工)、使用工具は日立ツールのφ11.0らフィン具エンドミル、φ10.0エンドミル、住友電工φ100.0フライス(S800 F500 Ae 80.0mm Ap4.0mm)。

美しいっ!

西日本・中部は2月22日(金)~23日(土)猪名川製造所展示室でプライベートショーが開催されますよ!

OKK 猪名川製造所地図詳細↓↓
http://www.okk.co.jp/company/office_win1.html

三井精機さんのプライベートショーに行ってきた

ただいま三井精機さんが「Action Greener! ~環境に優しく、地球に優しく~」をテーマにプライベートショーを開催中ですが、2月14日に本社工場へ行ってきました。

今回も講演内容が充実しています。
政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏が「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」をテーマに講演、加えて名古屋では、「エンジンの簡易切替ラインの現状と今後の方向性」をテーマにトヨタ自動車 エンジン生技 部長 岩井晋一氏が講演していました。

橋本教授のお話は聴講者を惹きつけます

工場では生産中の工作機械が見学できるということもあってワクワクします。
毎度感心するのはここの空調管理です。

マザーマシンを生み出す恒温環境

精機棟の概要は幅140m、奥行き100m、面積約14,000㎡、組立工場のスパン20m、天井高さ13mで、全ての部屋を空調しています。

設定温度に対して±0.4℃にコントロール可能で、時間的にも空間的(上下方向、水平方向)にも均一な温度分布を実現しています。二重構造の天井から床面に向けて大量の空調空気を送るため、極めて温度の安定性が高い仕組みとなっています。床付近では風速がほぼゼロ! なので信頼性の高いレーザー測定が可能なんです。

こんな感じ

同社の人気製品「Vertex550-5X」です。

この製品、今までは2万5000回転モノでしたが、今回なんと、30,0000min-1主軸を初搭載しました。2割もアップして小径工具の加工エリアを拡大しておりました。
つまりはCBNエンドミル仕様による高硬度材RC64の加工精度・面品位・生産性(加工時間短縮)の向上を実現したというわけなのです。

今度はねじ研削盤の登場です。同社で一番の新製品

なんと! ジグ研削盤が生産中でありました! 驚いたわ!

昨年のJIMTOFでも展示していた大型横型MC「HU100-5X」

この大きなマシンが数台並べられていてその存在感に圧倒されました。
組立だけで約2カ月ほどかかるんですって。このマシンを手に入れる方を今度取材したいわ☆

でね、ちょうど協賛メーカーさんも展示していたんですが、この中で来場者の評価が高かったのはBIGの愛称で有名な大昭和精機さんの「スマートダンパー」。突き出しの長い加工に優れた威力を発揮するとして、「加工現場に革新的な効果をもたらせた」って評判だったんですよ。

最後になりますが、三井精機さんの本社工場でのプライベートショーは本日(15日)で終了しましたが、名古屋、大阪は今月開催されます。スケジュールは以下のとおり。

●名古屋
(1)日時:2月26日(火) 10:30-16:30 27日(金) 10:00-16:30
(2)会場:名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)

●大阪
(1)日時:3月14日(木) 10:30-17:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:大阪会館(大阪市中央区本町)

ねじ酒場☆

先日、友人たちとねじで有名な浅井製作所さんにお邪魔いたしました。
目的は・・・・宴会です☆ ごめんね、仕事じゃなくて(●∀●)ニヒ☆

この写真をよくみてください。
「あ、みたことある・・・どこで見たんだろう・・・思い出せないなあ・・・」
なーんておっしゃる方もいらっしゃるんじゃないかしら。

それもそのはず、もちろん、製造現場ドットコムファンの皆様ならば、以前取材をしているのを思い出したのかもしれません。

だけど、それだけじゃないのよ!!

最近でいうと1月19日(土)に放送された日テレさんの「ブラリ途中下車の旅」でタレント・スポーツコメンテーターの宮本和知さんが、浅井さんのところにブラリとお邪魔していたのを拝見したわ。

このテレビ番組を拝見した方は「あ、思い出した!」って、思わず膝を叩きたくなっちゃったでしょうね。フフッ。

いつも思うんですが、この「ねじや」の垂れ幕は下町風に言うと「粋」。
この店構え・・というか工場の佇まいに経営者のこだわりと個性が滲み出ていて、センスあるなぁ~と感心してしまいます。

この昭和チックな雰囲気がたまりません

でね、この工場内ですが実はドラマの撮影に使用されています。
そのドラマは―――――。

「妖怪人間ベム」でした!

ねじなめんなよ! いいですなあ~!

みんなでたくさん呑みました☆

おやっ! これはナッちゃんじゃないですか!

さて、永遠の少女だと言い張りたい私ですが、かなりの年月をこの業界とともに歩んできました。気がつけば企業規模を問わず、相当な数の産業界で活躍する皆様とお会いしてきております。

企業形態も様々ですが、「ヒト・モノ・カネ」の悩みは共通です。もちろん形態が様々なので、根本的な問題解決の手段はそれぞれ違うでしょう。

浅井製作所さんは、浅井さんが一人で切り盛りをしています。
浅井さんは見栄を張ることをしません。自分の足もとをしっかり見つめています。
自分でできることをコツコツと精一杯実直にやっていく。

自分のところで生産したねじを使用したお洒落なアクセサリーをネット販売に結びつけたこともそのひとつでしょう。新しいアイデアができたのは、聞いたところプライベート面の充実もあったとのことでした。

リラックスして何気ない話の中で、突然、クリエーティブなアイデアのヒントが出てくることもあります。浅井さんが日頃からいかに友人知人に恵まれているかが、理解することができました。

この本の中に浅井さんが登場しています。

子供向けとはいえ濃い内容よ☆

この本は地域経済論・中小企業論でおなじみの中村智彦神戸国際大学経済学部教授が監修したもので、企業の工夫や技術のポイントを、ビジュアル的にも写真をふんだんに使い、分かりやすく紹介しています。

浅井製作所名物のぞき

このように製造現場に興味を持つ人々を増やすための地道な努力と遊び心がいいね!

ヒマラヤンが暇しています

うちのヒマラヤンが暇のようで、ものすごく退屈そうな顔をしております。

さて、最近、私の愛用カバンに可愛らしいアクセが仲間入りいたしましたのでご紹介したいと思います。

女性はいくつになっても可愛いのが好きなのよね~

ズームしてみましょう☆

まったく違和感がございません☆

これはこの間、目黒寄生虫館を見学した際に購入したキーホルダーなの。
研究員が実際に採取した寄生虫を樹脂に封入していたものなんですよ。この寄生虫は「ニベリン条虫」といって、主にイカについているとのこと。アニキサスタイプと迷っている優柔不断な私に対し、研究員のお姉さんから「アニキサスよりも珍しいのでこっちをオススメいたします」とのありがたいアドバイスがありました。さすがは本物志向の方にオススメすると謳ってるだけあるわ(●∀●)キラリン☆

くぅううううううっ! たまらないっ☆

可愛いペットの写真を見せられると、くぅうううううっ! っとなってしまいます。
某自動車メーカー勤務・N氏の息子ちゃんたちのこの愛らしさったら!

さぁ、お仕事にお疲れのそこのアナタ! 疲れがぶっ飛ぶ可愛さに癒やされちゃってください! 

楽しくて仕方ないって感じが、た・ま・ら・な・い☆

もうね、可愛すぎてツライです・・・・

邪心のないこのつぶらな瞳! たまりません!

犬には「泣いている人間に対して犬は見返りを求めず平等に慰める」能力があるらしいですぞ。

ここに詳しく書いてありました↓↓↓(ロケットニュース24)
http://rocketnews24.com/2012/09/15/247741/

 

航空宇宙好き、集まれ!(前編) ~独断と偏見の国際航空宇宙展(JA2012)レポート~

航空宇宙好きで有名な下村栄司氏がレポートを書いてくれました。
さすがは業界人です。記者とは違う視点がたまらない! 

というわけで、下村氏ならではの国際航空宇宙展レポートをご覧下さい! 

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いつか書こう書こうと思いつつ、ついに年が明けてしまいました。
昨年の10月に名古屋で行われた国際航空宇宙展(JA2012)に行ってきました。似たような名前の展示会がいくつかあるので紛らわしいのですが、この展示会は日本航空宇宙工業会(SJAC・・エスジャックって言います)が主催するアジアで最大のエアショーだそうです。

今回で13回目ですが、前回は2008年に開催されたので4年ぶりということになります。最近はオリンピックと同じ、だいたい4年に1回の開催です。今回見逃した方は残念ながら4年後まで待たねばなりません。

航空宇宙産業のメッカと言えば中部地区、と言うことで今回は名古屋での開催となりました。しかも、企業の展示はポートメッセなごや、航空機の実機展示やブルーインパルスなどの飛行展示は中部国際空港(セントレア)と2会場体制を取ったのも今回初の試みです。

日程は前半の10月9日から12日までがビジネス中心の「トレードデー」、12日から14日までが一般を対象とした「パブリックデー」です。特にパブリックデーの土日、セントレア会場はものすごい人出で、2会場で目標の93,500名を大幅に上回る162,884名の来場がありました。

実は筆者の会社は、今回初めてこの展示会に出展しました。航空宇宙大好きの筆者には嬉しい限りだったのですが、出展者という立場で企画・準備・運営に関わるとなると、これが結構大変です。やはり、単なる見学者の立場の方が気楽かなと思います。でも、ブースの対応はほとんどそっちのけで会場を見て回れたので、結局良かったのかもしれません。

単純な展示会レポートではつまらないので、筆者の独断と偏見(?)に基づく、かなり偏ったものになりました。前編のポートメッセなごや会場、後編のセントレア会場の2つに分けてレポートします。

では、さっそく行きましょう!


LUPA AIRCRAFT MODELS

いきなりマニアック(?)な話題から。
オランダの航空機モデル・メーカーです。いろいろな航空機のモデルを展示即売していました。
実物の1/100や1/200の大きさが多く、1/100のモデルはかなり迫力があります。エアバスのA380とA350XWBのモデルもありました。

ちょうど筆者の会社が次の展示会でこの機種の部品を展示することが決まっていたので、「モデルもあると盛り上がるなぁ」と思い、会社に事前の了解を得ずに買ってしまいました。
2機で5万円ナリ。もし、会社から「そんなもん、払えねぇ!」と言われたら家に飾るしかありません。しかし、「そんな大きなもの、どこに置くのヨ!」という妻の鬼のような形相が浮かんできます。


結構でっかいA350。めでたく会社には費用を認めてもらえました。個人的には今回の「おみやげ」として787とA380の1/200モデルを買いました。


歴代のロケットたち(企画展示)と世界の航空機メーカー

(右の写真)奥側の5つがスペースシャトル(コロンビア、アトランティス、チャレンジャー、ディスカバリー、エンデバー・・全部言える人はそこそこマニアです)。手前に1つだけあるのはロシアの宇宙往還機ブランと打上用ロケットのエネルギヤ・・スペースシャトルそっくりですが、真似したわけじゃないらしい。
(右の写真)奥側の5つがスペースシャトル(コロンビア、アトランティス、チャレンジャー、ディスカバリー、エンデバー・・全部言える人はそこそこマニアです)。手前に1つだけあるのはロシアの宇宙往還機ブランと打上用ロケットのエネルギヤ・・スペースシャトルそっくりですが、真似したわけじゃないらしい。
こちらもモデルです、ロケットの。これ、全部ペーパークラフトです。ぱっと見、とても紙とは思えません。よくできてます。作者は中川義通(よしみち)さんと言って水戸市総合教育研究所で天文学や宇宙科学を青少年に解説しているとのこと。ちょうど本人がいたので、話を聞いてみました。
「これって、全部紙なんですか?よくできてますね!型紙はどうしてるんですか?」
「アメリカのインターネットのサイトで全部公開されてますよ。ただ、私が独自に工夫してる部分もありますけど。」
「スペースシャトルなんか同じようなものが5つも並んでますけど・・」
「引退するまで135回のフライトがあったんですが、どれひとつとして同じ形の物がないんですよ。例のサイトには135回全部のフライトの型紙があります(スゴイ!な、なんてマニアックなんだ!世の中広し!)」
「これだけあるのに、アリアン5(欧州宇宙機関の主力ロケットです)とかがありませんね」
「(困った顔をしながら)えー、実はまだつくってないんです。そのうちつくろうかとは思ってるんですけど」
ロケットのモデルたちは同縮尺なので、大きさの違いがよくわかります。アポロ計画で月に人を送り込んだサターン5の大きさが目立ちますが、ロシアのソユーズ(国際宇宙ステーションに人を運べる現在唯一のロケット)が意外にちっちゃい。我がJAXAのH2Aよりもちっちゃいのが印象的でした。
蛇足ですが、天文や宇宙に興味のある方は作者の中川さんのサイト「星屋のつぶやき」がおもしろいです。筆者など足元にも及ばないマニアックさです。アドレスはここ↓
http://y-nakagawa.cocolog-nifty.com/murmur/


■出展者の優越感

パブリックデーの土日はポートメッセなごやもかなりの混雑でした。一体どれくらいの人数が入場待ちをしているのかなと、10時の開場前の様子を見に行って見ました・・ら、何と長蛇の列。みんな辛抱強く開場を待っています。我々出展者は専用のパスをぶら下げているので、あたりまえですがゲートはスイスイ通過できます。なぜか優越感を味わえました。


■エアバス

会場案内のパンフレットを見るとエアバスがありません。あれ?今回は出展しないの?と思ったらEADSの名前でちゃんと出展していました。ちなみにEADSはエアバスの親会社です。日本のエアラインの機材はボーイング中心でエアバスはあまり馴染みがありませんが、スカイマークエアラインがA380を6機注文するなど、最近注目です。会場では最新機種であるA380とA350XWBのでっかいモデルを展示していました。

■ボーイング
日本のエアラインではお馴染みですが、民間用の旅客機ばかり作っている会社ではありません。話題のオスプレイやF15戦闘機などもボーイング製って知ってました?ビデオを流していましたが、これがとてもカッコイイ!

787のフライトシミュレータを置いて、希望者(VIPかな?)は体験することができたようでが、パブリックデーは閉まってました。(お客さんじゃない人は相手にしなくて当然かな)

右から737MAX(開発中), 737NG, 787, 777,747-8 奥がフライトシュミレータ(閉まってますが・・)

■ロッキード・マーティン

ロッキードと言えば今では軍用機メーカーですが、オジサン世代には懐かしいL-1011トライスターという旅客機(同社最後の旅客機です)をつくっていました。全日空も21機飛ばしてました。あの田中角栄さんの「ロッキード事件」で有名ですね。
さて、ここは何と言っても防衛省が次期戦闘機とし決定したばかりのF35でしょう。展示してあったモデルには既に日の丸をつけて存在感を示していました。日本は2016年度にとりあえず4機導入ですが、1機あたりの価格は約100億円!・・これで1人しか乗れません!100億円あれば200人乗れる旅客機が買えます(もちろん、乗れる人数で比較するのはナンセンスですが)。ちなみにこのF35、ほぼ同一の機体で異なる目的に対応できる3種類の機種を開発するという野心的な試みであったためか、開発費が雪だるま式に膨れ上がり(何と31兆円だって)、この先もこれで済むかどうかもわかりません。納入は遅れるは値段が上がるはなんてことにならなきゃ良いのですが。

頑張る日本のメーカー群

写真左:カメラを持ってブース内をウロウロしていたら、三菱重工の人から「MRJと一緒に撮ってあげましょう」ということで、パチリ。
写真左:カメラを持ってブース内をウロウロしていたら、三菱重工の人から「MRJと一緒に撮ってあげましょう」ということで、パチリ。
■三菱重工業

日本を代表する航空宇宙メーカーといえばここでしょう。
話題はやっぱりMRJ。
今まではモデルの展示が中心だったのですが、今回は実物大の客室のモックアップを持って来ました。トレードデーには希望すればシートに座らせてもらえたみたいです。今年(2013年)初飛行とのことなので、楽しみです(787の二の舞にならなきゃいいけど・・)。

個人的にはH2Aロケットの次(H3Aかな?)が気になりました。既にエンジンの開発(LE7X)は進んでいて、説明を聞いたら信頼性の向上にも重点を置いているとのこと。ひょっとしたら有人飛行も視野に入ってるかもしれません。

写真左は「ドクターヘリ」、写真右はXC-2とXP-1の模型。1社で2機同時に開発してしまうなんてボーイングやエアバスだってやらない!
写真左は「ドクターヘリ」、写真右はXC-2とXP-1の模型。1社で2機同時に開発してしまうなんてボーイングやエアバスだってやらない!
■川崎重工業

この展示会を主催しているSJACの会長会社ですので、展示も盛大です。目立つのはBK117のドクターヘリ仕様の実物機です。BK117はユーロコプタードイツ社と共同で1982年から生産しており、最近めでたく1000機の納入を達成したそうです。
ヘリコプターの実機ばかりが目立ちましたが、実は最近川崎重工さんは航空機を独自に、しかも2機同時に開発したんです。防衛省向けですけど。1つは2007年9月に初飛行したXP-1次期固定翼哨戒機(潜水艦を探します)。もう1つは2010年1月に初飛行したXC-2次期固定翼輸送機です。XP-1はボーイング737-800やエアバスA320とほぼ同じ大きさ、XC-2はそれよりも大きい機体です。XP-1は民間の旅客機に転用することはできませんが、XC-2の方は民間の輸送機に転用できる可能性があります。武器輸出三原則次第ではありますが。

真ん中の黒い板が4500個穴をあけたCFRP板。1枚の板に500個穴がありますが、加工時間は20分で、従来の1/3とのこと
真ん中の黒い板が4500個穴をあけたCFRP板。1枚の板に500個穴がありますが、加工時間は20分で、従来の1/3とのこと
■富士重工業

日本の三大機体メーカーの最後は富士重工業です。
前回の展示は賑やかだったのですが、今回はちょっと地味でした。注目はCFRPの穴あけ技術で、独自に開発したRドリルは、ドリル自身がCFRPによってセルフリグラインドされるというもので、4500個穴をあけたサンプルを展示していましたが、4500個目の穴でも充分きれいでした。




写真左:787用のエンジンGEnxの模型。写真右:液水ターボポンプ。ちなみに液酸ターボポンプも似たような形状です。ひとつのエンジンに両方あります。
写真左:787用のエンジンGEnxの模型。写真右:液水ターボポンプ。ちなみに液酸ターボポンプも似たような形状です。ひとつのエンジンに両方あります。
■IHI

ジェットエンジンといえば、やはりこのメーカーでしょう。真っ黒でレトロな感じのエンジンが目につきます。これは「ネ20」と言って、終戦直前の1945年に完成した日本初のジェットエンジンです。現在でもエンジンの基本的な構造はこれと変わっておらず、当時の技術がいかに先進的だったかが想像されます。その他にGE90(B777用)、GEnx(B787用)、V2500(A320用)、PW1100G(A320neo用)などの民間機用エンジンの模型がズラリ。

IHIは宇宙関連の製品も航空関連に負けず劣らずやってます。H2AやH2B(どちらも日本の主力ロケット)のメインエンジンに使われている液酸ターボポンプ/液水ターボポンプに個人的には興味津々です。地球の重力を振りきって過酷な環境の宇宙へ飛んで行くロケットの中では私達の想像を超えた「極限状態」が展開されています。例えば液水ターボポンプ。燃料である液体水素(何とマイナス253℃!)をタンクからもってきて圧力を300気圧まで上昇させます。タンクから吸い込む液体水素の量は1秒間に約530リットルだって!。下の写真右がカットモデルです。左部分がポンプで右部分が回転のパワーを生み出すタービンです。タービンを回す動力は550℃のガスです。要はひとつの装置の中に一方はすごい低温、もう一方は高温の両極端が同居しているってことです。回転数は毎分42,000回転で、馬力は28,000馬力。60cm×70cmくらいの小さな装置ですが、大型タンカーを動かせるほどの馬力があります!。すごい技術。惚れ惚れしてしまいます。

■工作機械メーカー


工作機械メーカーでは三井精機工業、ヤマザキマザックが頑張っていました。この展示会の「主役」ではないので、コマ数も少なくパネルやサンプルピースといった地味系の展示でした。他に工作機械関連ではオーエスジー、スギノマシン(ウォータージェットの実機展示)、ブルーム(松浦機械の5軸立形MCで実演)などなど。

まだまだ書ききれないことがたくさんありますが、長くなってしまったのでこの辺で前編のポートメッセなごや編を終わりにしたいと思います。後編はセントレア(中部国際空港)編です。お楽しみに!
(写真・文:下村栄司)

【お知らせ】三井精機のプライベートショー『MTF2013』が開催されます!

以前にもニュースに掲載したのですが、三井精機さんが「Action Greener! ~環境に優しく、地球に優しく~」をテーマにプライベートショーを開催します。

詳細ニュース記事はコチラ↓↓↓
http://seizougenba.com/node/2384

本社工場では生産中の工作機械が見学できるから、要チェックです。特に大型5軸MCのHU100-5Xが複数台数並ぶ予定で、その迫力に圧倒されそうな予感がするわ。

それに、今回は特別、 IHIよりPW1100G-JMエンジンのモデルを借用し、展示するんですって。
本エンジンはエアバスA320NEO用で、この多くの部品加工になんと、三井精機の工作機械が使われているのよ。あっ、言っちゃった(←ちょっとワザとらしかったかしら(●∀―)ウフ☆)

また、「はやぶさ」の再突入カプセルの部品(実物と同じもの)も展示予定というから、楽しみにしているのよ。

それに、セミナーも充実しているの。
各地域で、「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」をテーマに 政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏が講演、加えて名古屋では、「エンジンの簡易切替ラインの現状と今後の方向性」をテーマにトヨタ自動車 エンジン生技 部長 岩井晋一氏が講演するわよ。製造現場の皆様にとって充実したセミナー内容なので、必聴の価値あり!

●本社工場
(1)日時:2月14日(木) 10:30-16:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:三井精機工業 本社工場(埼玉県川島町)

●名古屋
(1)日時:2月26日(火) 10:30-16:30 27日(金) 10:00-16:30
(2)会場:名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)

●大阪
(1)日時:3月14日(木) 10:30-17:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:大阪会館(大阪市中央区本町)

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