2018年度東日本三菱日立ツール報告会 「一段と夢を追いかけ、波を起こす」

180718三菱日立ツール1 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、6月15日、都内の第一ホテル両国で「東日本日立ツール報告会」を開催した。

 報告会で増田社長は、「三菱日立ツールは創業より丸3年が経過し、新ブランド『MOLDINO』も1歳の誕生日を迎えた。三菱・日立と冠した名前は大きいが、三菱でも日立でもない、こんな会社がひとつぐらいあってもいいよね、と夢を追いかけてきた。『MOLDINO』は、そのひとつの宣言である。」と新ブランドへの思いを述べたあと、「当社の歴史上、最高記録レベルで売上げが伸びており、それに伴い利益も伸びている。しかし、それが誇らしいわけではない。」としたうえで、経営者としての気持ちを、「当社ならではの技術にこだわり続けていること、楽しく一歩を踏み出そうとしていること、一人ひとりが自分とツールにプライドを持ち始めていること、笑顔で仲間と貴めあおうとしていることなどが嬉しく、誇らしいと感じている。」と述べた。

180718三菱日立ツール2あいさつする増田社長 増田社長は、社長を就任してからの3年を振り返り、「この3年間、開発、製造、営業スタッフが考え得る限りの人智を尽くしてきた。振り返ると2つの大きな宝の山ができていた。ひとつは皆様方との信頼関係であり、もうひとつは、皆様方のお客様のお役に立っているというプライドである。」と感謝の意を表した。

 また、同社では東京・両国にある本社の玄関には新年から春先までは江戸小紋柄の着物を展示し、紹介していたが、この件について、「金型は正直。金型が正しくなければ出来てくる製品は正しくはならない。正しさとは形状はもちろん、精度や硬度もあるが、造る人、使う人の真心をどう、そのものに正しく込められるか。江戸顧問は伊勢の和紙に柿渋を塗って重ね、貼り合わせた丈夫な和紙が、金型でいうところの鋼や合金工具鋼の役目を矢タス。それに『MOLDINO』でいう“エポック”、“アルファ”、“ガレア”工具にあたる錐状の彫刻刀、小刀状の彫刻刀、形状に合わせた特殊モノの彫刻刀を用いてその伊勢和紙に超微細な穴を彫り込み加工する。それが金型ならぬ紙型、つまり型紙になる。微細な加工を究めた江戸小紋の職人とこんな会社がひとつぐらいあってもいいよね、の『MOLDINO』のふたつを重ね合わせ、一段と夢を追いかけようとしている。」と金型業界へ貢献する姿勢を示した。

 今年度は、「精度向上、品質保証、能力増強、安全確保、人員補強等を含めて設備投資額は前年の2倍を計画している。」という増田社長は、今後の展開について、「お客様ご自身が気付いていない“あったらいいな”を見つけに、開発、ソリューション・エンジニアが日本を、世界を駆け回る。自動化、高精度化、軽量化の波に乗るだけでなく、波を起こしていく。」との強い想いを表明した。

2018年度営業本部・製造本部の概況

180718三菱日立ツール3会場内に展示されていた最新工具 十倉直樹 取締役営業本部 本部長、小櫻一孝国内営業部長からそれぞれ営業本部概況の報告があった。

 営業本部長方針として、(1)金型市場へのさらなる踏み込み、(2)国内-海外の連携強化、(3)野洲・成田工場及びGSC部隊との連動によるユーザーフォローの強化、(4)安全・安心・健康があってこその営業活動――を挙げた。

 また、今年度の施策として具体的には、(1)ターゲットユーザーを具体化して拡販活動を開始、(2)積極的な技術展示会への参加~『MOLDINO』ブランドの浸透~、(3)秋にグローバルソリューション(東部ステーション)開設、(4)16種類の新商品投入(2018年度)、(5)マシンメーカー・CAMメーカー・ツーリングメーカーとのコラボ実施――とした。

 続いて、井田久晶 理事 製造本部 成田工場長、久保田和幸 製造本部 野洲工場長からそれぞれ製造本部概況の報告があった。

 それによると、野洲工場は、新技術設備導入による小径超硬エンドミルのさらなる高精度化を目指し、最新技術仕様により精度向上・コストダウン、製造エリアの恒温化(±1℃)による精度向上を狙う。また、最先端コーティング技術の導入による高精度化の実現で、刃先品位の大幅改善を狙う。これにより、φ4mmまでの製品を網羅するとしている。(~2019年完成予定)。なお、品質保証強化に向けた投資としては、自動寸法測定機の導入を推進している。

 一方、成田工場の設備投資については素材関連設備9件、加工関連設備を18台としている。

 表彰のあと、「金型市場の動向とMOLDINO的新商品」をテーマに井上洋明 グローバルソリューションセンター 東部ステーション長が新製品セミナーを行った。

 第2部の懇親会では、坂井俊司NaITO社長の乾杯の発声で開宴した。宴もたけなわの頃、三橋 誠 テヅカ社長の中締めで散会した。

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