ヤマザキマザックが中国 遼寧工場製 CNC旋盤を日本に輸入 ~旺盛な需要による長納期化を緩和~

遼寧工場から輸入されるQUICK TURN 200L
遼寧工場から輸入されるQUICK TURN 200L
 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、中国の生産拠点の一つである山崎馬扎克机床(遼寧)有限公司(以下、遼寧工場)製の工作機械を本年9月より輸入し、日本での販売を開始する。

 同社では、「昨年来、工作機械市場は大変活況であり、今年上半期の日本工作機械工業会の受注総額は、前年同期比+26.1%の9,640億円となるなど、異例のハイペースで成長を続けている。その中でも内需は、半導体や自動車関連を中心に幅広い業種で好調を持続し、同+33.7%と特に大きな伸びを見せている一方、供給能力を超える高い受注が続くことで、受注残が増加し、業界全体で長納期化が進んでいる。」としており、同社でも業界トレンドと同様、日本市場は過去最高レベルの受注が続いているため、需要に十分応えることができない状況となっている。このような状況を少しでも改善するため、本年9月より中国 遼寧工場製の小型CNC旋盤QUICK TURN 200Lを日本に輸入・販売することを急遽決定した。

 同社は2000年に稼働を開始した寧夏小巨人机床有限公司(小巨人工場)と、2013年に稼働した遼寧工場の2つの生産拠点を中国に有している。遼寧工場は過去にも供給支援として日本や欧州への輸出を行っており、その累計は1700台以上に及び、性能・品質は各市場で高く評価されている。中国市場・欧州においても引き続き高いレベルの受注が続いているが、一昨年より中国2工場の生産能力増強を進めており、旺盛な需要が続く日本へ供給が可能となった。

 量販機種である小型CNC旋盤「QUICK TURN 200L」は、現在、日本の顧客より多くの受注されている。遼寧製の同機種の輸入台数については当面 約10台/月を予定しており、日本製と併売し供給量を増やすことで納期を短縮し、日本国内の需要に対応していくとしている。

 同社は中国以外にも米国・英国・シンガポールに海外生産拠点を持ち、変化する市場環境に柔軟に対応できる生産体制を構築しており、「今後もグローバルな生産体制を活用し、お客様のニーズに迅速に対応していきます。」としている。

「QUICK TURN 200L」の主な仕様

■遼寧工場の概要

会 社 名 : 山崎馬扎克机床(遼寧)有限公司
所 在 地 : 中華人民共和国 遼寧省 大連市 経済技術開発区鉄山東路1号
敷地面積 : 約116,000 m2 (35,200 坪)
延床面積 : 約 31,000m2 (9,400 坪)
生産内容 : CNC 旋盤、レーザ加工機
生産能力 : 月産 約150 台

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