日本金型工業会が第7回定時総会を開く

 日本金型工業会(会長=小出 悟 小出製作所社長)が、6月7日、名古屋市内のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で第7回定時総会を開いた。議事では平成30年度事業報告、同決算報告承認を求める件並びに監査報告、技術等情報漏洩防止措置認証機関業務実施、新年度事業計画などについて審議が行われ、いずれも承認された。




あいさつをする小出会長
あいさつをする小出会長
 小出会長はあいさつの中で、「令和という時代がどのような時代となるものなのか、多くの人々は災いの少ない平和な時代であってほしいと望まれていることだろう。まさに私たちも同様な社会、経済環境を望むところだが、現状は一進一退の環境下にあるように思う。しかしながら時代は間違いなく変革の時代、変化を強いられる時代へと向かっている。考え方を変えると皆さんが同一のスタート地点に立っているともいえるわけで、前人未到の新時代を己の知恵と、自らの行動力で切り開き結果を出すことも出来る時代であるとも言える。まさに令和サバイバル時代の幕開けである。そこで本年度は一般社団法人日本金型工業会が名実共に大枠での一本化が成された記念すべき年のスタートとし、事業を進めていく。」と述べた。

 事業については、①金型マスターの第2期生募集、②国の技術情報管理認証制度の認証機関となり業界への啓蒙並びにレベルアップを目指す、③令和新金型産業ビジョン策定への準備、④インターモールド事業の刷新案検討、⑤産・学・官の関係再構築、⑥さらなる会員増強への取り組み――について注力するとした。

 小出会長は、「これらの内容を一つ一つ丁寧に全国一本化を意識し進めていく。従来からの委員会事業としての全国事業、特色あふれる地域事業としての支部事業も従来以上の活動にしていただきながら、全会員企業の皆様と意思疎通を図り、お役に立つようしっかりと活動していく。」と意欲を示した。

山中西部支部長
山中西部支部長
 「米中貿易摩擦と中国ハイテク産業の展望」をテーマに丸川智雄 東京大学社会科学研究所教授による特別講演が行われたあと、場所を移して懇親会が開かれた。

 懇親会では、山中雅仁副会長・西部支部長(ヤマナカゴーキン社長)が、「貿易戦争は不確かな感じがしているが、現場は人であり、人材育成が大事だ。そこで、金型マスター制度が非常に良いと思っており、座学など中身も充実している。当工業会も皆様に役立つ企画を考えていきたいと思っている。」とあいさつをした。

 乾杯の発声は、井上真一 牧野フライス製作所社長が行った。宴もたけなわの頃、散会した。
                                    

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