OSGが全国合同賀詞交歓会を開く。来年8月には「ゲストハウス」が完成!

オーエスジー(社長=石川則男氏、本社:愛知県豊川市)が1月13日に同社GTセンターで「OSG全国合同賀詞交歓会」を開催した。この中で、大沢輝秀会長が、研修センターの充実と国内外から研修にやって来るユーザーの交流を図ることを目的とした『ゲストハウス』が来年8月に完成することを発表した。

世界を相手にするとなんとでもできる!

大沢会長
大沢会長
賀詞会に先立ち、大沢輝秀取締役会長があいさつに立った。大沢会長は参会者にお礼の言葉を述べたあと、「オーエスジーの11月期の決算を昨日発表しました。お陰さまでリーマンショックから立ち直り、V字回復ができた。日本はご承知のとおり大変な苦難にさしかかっていますが、世界を相手にすると、なんとでもなる、といった気持ちで頑張っております。さて、私には夢がありましたが、その夢が実現してきました。ドーム型の柱のない建物の中に、タップ、エンドミル、ドリル、ゲージ等、全ての設計者を全員集合させました。“設計者は製作する製品のそばにいなければ困る”という声が上がりましたが、“まぁ、とにかく集まってみろよ、文殊の知恵みたいになるぞ”と申し上げ、半ば強引にそうさせていただいた。結果は、ユーザーが求めていた設計者や技術者が育ちました。設計者でありエンジニアは、製品を理解していると思いますが、ユーザーの前に出ると、例えば“実は、そちらのタップでお願いしたが、実はエンドミルのほうでトラブってるんです”となった場合、“私はタップのエンジニアであってエンドミルのことは分かりません”という、これが営業の悩みにも繋がった時期があった。現在、それが一切解消し、その効果が新製品開発に実ってきた。昨年、「ほこ×たて」という番組がOSGを大きくPRしてくれた。ここには実験用設備が全て揃っているここだから出来た。極小の工具も従来の工場では手が届かなかったが、専門的にその仕事をやる人もいるので、ここに集結したことにより、新製品開発に注力できるようになった。今、海外を含め、あちこちからユーザーもここへ研修に来るようになった。今までは、そういったユーザーを近くのホテルに宿泊させていたんですが、やっぱり会社の近くに宿泊施設はあったほうがいい。そこで、研修センターの機能を強化し、交流を図るため、『ゲストハウス』(仮称)の設計が終わりました。ねじのイメージをしています。4F建ての建物です。ちょうど8月に完成する予定です」と述べたあと、プロバスケットチーム“浜松・東三河フェニックス”の紹介をした。

厳しい中で連結利益の半分は日本で生み出した。2012年度は昨年を上回る90億円を投資

石川社長
石川社長
続いて、石川則男社長があいさつに立った。この中で、石川社長は日頃の感謝の意を表したあと、「先日、2011年11月期の決算を発表させていただきました。売上高は809億5900万円・対前年度比16.5%アップ、営業利益は123億500万円+63.5%、経常利益は113億7400万円+69.8%、当期純利益59億400万円+56.5%ですが、超円高の中で日本の製造業というのはグローバルではなんらかの利益を得ることができるのですが、日本でものをつくると難しい。その中で弊社は日本のセグメントで売上高が555億円+17.7%、営業利益も日本で63億円の営業利益ですので、連結利益の半分を日本の皆さまのお陰でつくりだすことができました。2012年11月期の見通しとして、売上高840億円、4%アップになります。営業利益は140億円+14%、経常利益は133億円+17%、純利益74億円+25%を予定しています。本年度も工具の事業環境が順風とはいえませんが、一千億円プレーヤーを意識して、成長戦略を着実に進める年にしたい。そのために昨年度、2011年も82億円の設備投資をしましたが、2012年はそれを上回る約90億円の設備投資を予定しています。その内訳は日本で36億円、54億円強を海外で投資します。主に私どもが推進していますタップのダントツ製作、そして超硬ドリルの世界戦略を考えています。具体的には5点ほど集中的に投資を考えています。①タップの月産能力を世界中で300万本体制まで引き上げる(約10%生産能力増強)、②グローバルにコーティングセンターを増強し、顧客に近いところでコーティングもサービスできる体制をつくる、③韓国に5つ目の工場とドイツに新工場をつくる、④超硬ドリルのシェアアップ、⑤刃先交換型工具(オーエスジーフェニックスシリーズ)の新製品拡大のための投資―――を行います。2012年度も皆様に愛されるオーエスジーを合言葉に頑張っていく所存です」と述べた。

地球会社のスローガンを掲げ見事に乗り越えた

吉井山善社長(吉は土に口)
吉井山善社長(吉は土に口)
続いて卸売代行店・特約代理店を代表して、吉居(吉は土に口)亨山善社長が、「素晴らしい決算の内容が発表されました。非常に素晴らしい推移であります。振り返りますと、昨年1年間は厳しいことがありました。なにが起こるかわからない、といった時代になったと感じました。中でも東日本大震災の凄さにおいては、被災地や減産の問題等々、かなり業績を心配されたと思います。それを見事に乗り越えました。地球会社というスローガンを掲げ、グローバル化をしっかりやってこられた結果だと言えましょう」とあいさつをした。

新春を祝い、大沢会長、石川社長、山口輝夫東京山勝社長、乾 正樹山下機械社長、君波 進梅田機工社長が鏡開きを行い、三橋誠テヅカ社長の発声で乾杯した。

宮前工場建設時から現存する最後の建物である旧食堂が、地上4階建てのゲストハウスに生まれ変わる!

オーエスジーアカデミーの集大成!

 ロビー、研修室、簡単な食事が準備できる厨房、喫食スペース 
⇒研修室 約100名収容
 宿泊施設(11部屋・14名定員・バストイレ付)
 利用方法 調整中
 宿泊施設(11部屋・14名定員・バストイレ付)

建設費用: 既存建物撤去、造成費等 含め約6億円。
ソーラーパネル等設置予定。

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