3次元CAD/CAM システム「Mastercam」用ブレード加工専用オプション「Blade Expert」を発売 ゼネテック

ゼネテック(社長=上野憲二氏)は、3次元CAD/CAMシステム「Mastercam」用の「ブレード加工専用オプション「Blade Expert(ブレードエキスパート)」を発売した。
「Blade Expert」は、インペラーなどに代表されるアンダーカットをもった複数の羽根形状を簡単なオペレーションで効率よく加工することを目的に開発されたMastercam 用の新しいオプション製品。従来、Mastercamでインペラー加工を行う際は、①ブレード間の荒取り、②ブレード・底面(ハブ)の中仕上げ、③ブレード・底面(ハブ)の仕上げなどの各工程に対して複数のツールパスを作成する必要があり、かつその作成には非常に多くの知識と経験が必要とされていた。

一方、「Blade Expert」では複雑になりがちなブレード加工の工程作成を徹底的に簡素化し、わずかなパラメータ設定のみで荒取りから仕上げにおける一連のツールパス作成を可能とした。これにより、加工経験の大小を問わず誰でも簡単にブレード形状の加工が行えると同時に、ブレード形状の加工を行う際の大幅な工数削減を実現する環境を提供する。
製品価格は330 万円(税別)で、同時リリースの最新バージョン「Mastercam X6」のMill Level-3(マシニング用CAM)、および同 Router Pro(NCルーター用CAM)上で動作する。

■ インペラーなどの複雑な羽根形状の加工パスが、簡単かつ短時間に生成可能

「Blade Expert」は、用意されているパラメータに沿って項目を設定するのみで、インペラーのような複数の羽根形状で構成された複雑ワークを加工するツールパスを簡単に生成することができる。複雑なパラメータ設定は一切不要であり、荒取り・仕上げいずれかの加工モードを選択後、パラメータに従って切削方法や加工方向、工具軸のチルト角度等を設定するのみで、干渉のない滑らかなツールパスが生成可能。また、加工対象とする図形の選択は「長翼(ブレード)」「短翼(スプリッタ)」、「底面(ハブ)」などの各形状を CAD データから指定後、各翼素の枚数を入力するだけで完了となり、加工箇所と非加工箇所
はシステム側が自動的に判別を行う。ブレード形状の加工を簡単かつ短時間に行うことを目的に開発された「Blade Expert」を使用することで、従来の Mastercam のオペレーションと比較して飛躍的な工数削減が実現できる。

■ ブレード加工に特化した専用インターフェイスを装備

「Blade Expert」の設定パラメータはインペラー等の羽根形状の加工に特化した内容で構成されていると同時に、各パラメータはGUIを多用したわかりやすい操作画面となっている。選択した項目に対してグラフィックが連動して切り替わり、オペレータに設定箇所を視覚的に促す。これにより、加工経験の大小を問わず誰でも「Blade Expert」の設定パラメータはインペラー等の羽根形状の加工に特化した内容で構成されていると同時に、各パラメータ短期間のうちにブレード加工のオペレーションが習得可能となる。

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