オーエスジーが定時総会を開催

オーエスジー(社長=石川則男氏、本社:愛知県豊川市)は、さる2月18日(土)午前10時から第99回定時株主総会を開催した。

定刻、議長である大沢輝秀会長が開会を宣し、事業報告、計算書類等報告をしたのち、剰余金処分、取締役・監査役選任、役員賞与支給についてそれぞれ上程され、審議の結果、いずれも原案どおり承認可決した。

同社の事業の経過・成果については、東日本大震災や円高の影響を受けながらも、売上高では809億5千9百万円(前期比16.5%増)、営業利益は123億5百万円(前期比63.5%増)、経常利益113億7千4百万円(前期比69.8%増)、純利益59億4百万円(前期比56.5%増)といずれも前期を大きく上回った。

また、地域別売上高でみると、国内は555億2千6百万円(前期比17.7%増)、米州128億8千4百万円(前期比12.5%増)、欧州65億6千3百万円(前期比18.3%増)、アジア213億2千6百万円(24.0%増)と前期を上回った。(これら売上高には調整額△153億4千2百万円がある)

同社の今後の目標は、すでに中期経営計画において、グループの持続的成長と世界トップの穴加工切削工具メーカーとしての地位確保を目指し、次の課題に取り組んでいる。

1.重点顧客産業の拡大
主要ユーザーを自動車、金型、航空機に加え、エネルギー、建機、IT部品、塑性加工、精密加工、医療分野へと拡大して新たな受注を獲得する。

2.アジア市場での受注力の拡大
アジア地域に積極的に経営資源を投入し、生産能力の増強とともに、生産、営業、アフターサービスまでの一貫体制を拡充し市場ニーズへの対応力を強化して受注力を拡大する。

3.製品ラインナップの拡大
成長製品である超硬工具を主体に新たな製品群を追加することにより、総合工具メーカーならではのトータルソリューション力を強化する。

「OSGにおいでん」は子どもから大人まで楽しめると好評。
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「開かれた株主総会」と叫ばれて久しい同社だが、業界の中でも先駆けて土曜日に総会を開催し、家族同伴での参加や工場見学等々を実施し、今回も総会前に新製品紹介プレゼン、総会後には海外戦略プレゼンとして韓国・欧州・中国の最新事情を報告している。また、総会後の午後からは、グローバルテクノロジーセンターを一般公開して、地域の人々、地元学校関係者、社員の家族を招き、会社紹介や加工実演等を行うなど地域社会との繋がりや絆をさらに深めようとしていた。

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