NVX5000シリーズをさらに熟成した“NVX5000Ⅱシリーズ”が新登場! 森精機

森精機製作所が高剛性・高精度立形マシニングセンタNVX5000シリーズをさらに進化・熟成させ、新たにNVX5000Ⅱシリーズとしてこのほど販売を開始した。

NVX5000Ⅱシリーズは、減衰性の高い摺動面案内など従来機の優れた点を受け継ぎつつ、主軸最高回転速度を13,000 min-1へアップすることで加工効率を高めている。また、作業性に配慮した新カバーの採用により接近性、操作性や視認性を向上した。さらに切りくずの量・形状を選ばない自社設計の機外チップコンベヤ(オプション)が生産性を飛躍的に高めている。


①高剛性
主軸は、エアや冷却油の配管、ボルトの組み付け位置を主軸中心に対して点対称に配置している。主軸軸受内径は40番テーパで80 mm、50番テーパで120 mmとなっており、ともにクラス最大。熱変位を抑えるだけでなく、振れない、剛性の高い主軸である。さらに減衰性の高い摺動面案内により機械剛性を高め、難削材の重切削加工時に発生するびびりを抑える。主な特長は以下のとおり。

②高精度
減衰性の高い摺動面案内は、加工時に発生するびびりを抑え高い面品位を実現する。特に高い精度を要求する加工には、オプションで機体クーラント循環機能を用意。ベッドやコラムの内部にクーラントを循環させることで、加工による摺動面の発熱や環境温度による機械の姿勢変化を抑制する。これにより、熱変位量をX,Y軸方向で7 µm以下、Z軸方向で6 µm以下に抑える。

③信頼性向上
主軸のラビリンス構造を高度化し、主軸内にクーラントが浸入しない構造となっている。先端材料などの難削材加工では、短い工具で高圧クーラントを多用した加工が多く、主軸の耐久性を高めることで信頼性を向上している。また、排出する切りくずの形状を選ばないドラムフィルタ+サイクロンフィルタ付きの自社設計の機外チップコンベヤを選べる。サイクロンフィルタにより、細かなスラッジ*まで回収することができ、タンク内の清掃頻度を大幅に低減する。切りくずを確実に搬出することで信頼性、生産性を高めたチップコンベヤである。

moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪