豊橋技術科学大学が「オーエスジーナノマイクロ加工学講座」を開催

豊橋技術科学大学(学長=榊佳之氏)は6月8日、豊橋市内のホテルアークリッシュ豊橋で「オーエスジーナノマイクロ加工学講座」記念講演会を開催した。

オーエスジーナノマイクロ加工学講座は、微細加工を中心とした研究開発および産学連携推進の一旦を担っている。2007年、超精密微細加工技術の発展のためオーエスジーが寄付の申し入れを行い、今年3月に5年にわたる活動を終了した。

写真左:大沢オーエスジー会長 右:榊豊橋技術科学大学学長
写真左:大沢オーエスジー会長 右:榊豊橋技術科学大学学長
オーエスジー寄付講座の5年間の活動概要と成果報告を榊学長が説明し、オーエスジー会長の大沢輝秀氏に記念品が贈られた。

大沢オーエスジー会長は、「創業者の大沢秀雄が設立した大沢科学技術振興財団ではこれまで5億円の助成を行ってきた。会社経営には人材教育が大切であり、国際競争力のある企業に成長するためにも人材は重要である」と述べた。

報告会では、「微小径工具を用いた微細加工の課題と解決策~見えない・たわみやすい・折れやすい微小径工具をどう使いこなすか~」をテーマに、①「見えない」微細加工プロセスを「視て診る」(野村光由研究員)、②「たわみやすい」工具挙動の解明と加工誤差の制御(桝田正美客員教授)、③「折れやすい」微小径工具の折損寿命予測(堀内 宰客員教授)、④微小径工具の「本質」を理解した効果的な活用法の提言(村上良彦特任准教授)、今後の新たな展開(柴田隆行教授)がそれぞれ報告した。

続いて、石川則男オーエスジー社長が、「オーエスジーはダントツ企業をモットーにしているが、今回の講座では高付加価値製品を創出するための加工技術の開発が進められている」と講評した。

森脇俊道摂南大学理工学部長・教授(前・精密工学会会長)よる「ものづくりの将来」をテーマにした特別記念講演が行われたあと、場所を移して技術交流会が開かれた。

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