オーエスジーが環境大賞を受賞 

日本工具工業会(理事長=石川則男オーエスジー社長)が11月17日、メルパルク東京で第4回環境賞表彰式を開催した。この表彰は自主行動計画に基づいて、温暖化対策・二酸化炭素を2004年度を基準年として絶対量および生産高原単位を削減する改善活動と廃棄物の総量削減およびリサイクル率向上活動を基本とし、環境マネジメント・教育訓練・社会貢献・情報公開などの活動も考慮し、会員会社から提出された2009年度の環境調査結果を厳正に評価したもの。



Co2削減やリサイクル率向上に貢献

●環境大賞(1社)●
【オーエスジー株式会社】
環境マネジメントシステムが高い完成度で構築維持されており、省エネルギー・廃棄物対策については継続的な改善が進められ、その高いレベルの成果が維持されている。
また、社会貢献活動や自治体との環境活動および情報公開についても他社の手本になるような活動が確実に行われている。
リーマンショック以降の厳しい環境経営下にあっても、環境方針に基づいた環境への取り組みを継続的に実施し、パフォーマンスが改善および維持され他の模範となると評価された。

●環境特別賞(2社)●
(1)環境温暖化防止
【株式会社ユーテムプレシジョン】
各種の省エネルギー活動を継続的に取り組まれた結果、2004年比で-16.8のCo2原単位削減(0.203⇒0.129)を達成し、かつ対前年比でも-16.8%の大きな改善を達成した。向上環境の省エネ改善を着実にすすめてCo2削減が確実に図られている。

(2)廃棄物対策
【株式会社彌満和製作所】
5年間にわたり、各事業所において環境改善の取り組みを継続的に続けてきた。
その中で廃棄物の再資源化率において、5年連続(35.54⇒37.52⇒38.46⇒41.62⇒41.99)へと着実に向上した。
その着実な改善活動は他社の模範と評価された。

●環境貢献賞●
(1)エコファクトリー部門(1件)
【オーエスジー株式会社 大池工場】
≪空調設備にインバータの取り付け≫
定音質の空調設備のエア反の風量はダンパを開閉して風量調節をしていたが、インバータを取り付けて最適な風量の調節を行い、電気使用量32,300kwh/月(5%)の削減ができた。
吹き出しエリア内の風量測定・温度分布確認と周波数別電力量の検証などを通じて、問題解決された進め方は広く応用ができ、他社の模範となることが評価された。

(2)エコプロダクツ部門(3件)
【オーエスジー株式会社 デザインセンター開発グループ】
≪新型転造タップ S-XPF Xパフォーマー溝なしタップ≫
従来品に比べ加工トルク・摩擦熱低減、水溶性切削液も可能で、トルク低減40%、発熱20%減、加工能率1.5倍で切削タップの17倍の耐久性がありMQL加工にも対応している点は環境負荷を下げる点においても有効である。

【日立ツール株式会社 商品開発センター 生産技術センター】
≪超硬能率加工用エンドミル「エポック ミルス」シリーズ≫
ビビリ振動を抑制する独自の不等ピッチと切り屑排出性に富むギャッシュ形状と心コーティングを採用して高能率加工を実現した。
加工時間1/8、切り屑排出量5倍以上、工具寿命を2倍以上、加工能率2倍以上でドライ加工でも超寿命は環境負荷を下げる点においても有効である。

【三菱マテリアル株式会社 明石製作所 技術開発部】
≪HSPシェーピングカッタ マルチパターン シェービングカッタ≫
耐摩耗性に優れた新素材と新表面処理を採用し、従来品2~3倍の寿命を実現したことで、段取りの低減効率化を図り、再研削の頻度を削減できることは環境負荷を下げる点においても有効である。

熱意が伝わる素晴らしい発表

挨拶する石川理事長
挨拶する石川理事長
石川理事長は挨拶の中で、「各企業共通しているものは環境活動である。企業経営の向上や仕事環境の向上等に後戻りしない熱意が伝わる素晴らしい発表であった。環境配慮型といった切り口で製品をつくることが高能率に結びつければ、世界の切削工具業界の中でリーダーシップが取れるものづくりが期待が持てる」と述べた。

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