「メーカーの営業代行ができる人材育成に注力」NaITO

機械工具専門商社のNaITO(社長=鈴木 斉氏)は、1月6日午前5時より都内の目黒雅叙園で新年賀詞交歓会を開催した。


冒頭、鈴木社長が参会者にお礼の言葉を述べたあと、「年始の挨拶をするのも今年が7回目ですが、去年、NaITOが実行したことはメーカーに社員を研修に出したこと。多くの弊社営業マンをメーカーの元で勉強させてもらいました。ユーザーのニーズを知り、メーカーの営業代行が出来るような人間を育てていきたいとをここ数年申し上げていましたが、お陰様で十分とは言えませんが、販売店の皆様とは一緒に技術的な説明や様々なPRが出来たと思います。今年はより一層、技術力を持った専門商社として、卸に特化した商売として、ユーザーニーズをお伝えできるように注力したいと思います。

現在、国内製造がグロスとして増えるということは考えにくく、今の時流は地元で売れるものは地元で造る考え方のようです。その中でわれわれはグローバルを視野に入れなければならない。われわれの営業マンが「売る」という気合と知識を持って展開していかなければと思います。近年、日本の市場がグローバルの波に飲み込まれていますが、日本と中国、日本とアジアという見方はわれわれの見方であって、世界の見方はアジアにある日本という見方をしている。ある海外のメーカーは“まだまだ日本の市場は大きい”としていました。地道に努力する所存でございます」と挨拶した。

続いて、第3四半期の損益の状況を説明した。これによると、売上は261億4600万円(前年同期比39.25%)、営業利益2億2300万円、経常利益4億6700万円、当期純利益3億4400万円となった。

大変革に対応する戦略は生き残りのための鍵

田中啓一日立ツール社長が挨拶と乾杯の発声を行った。この中で、「ちょうど1年前にJALが更生法を申請しました。2月はバンクーバーオリンピックでいいニュースでしたが、3月は某国が魚雷を発射してしまい、4月にはアイルランドで火山の爆発があり、しばらく欧州空港が閉鎖されました。夏に至っては非常に暑かった。秋になりましたら、米国のFRBが6000億ドル規模の米国債を購入すると表明し、株価にも影響しました。このように予想不可能な事態があった年でした。一方、売れたのは「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」の「もしドラ」、「食べるラー油」ですが、これらもまったく予想がつかないことだったと思います。ここ数年、予想ができないことがたくさんあり、この大変化の状況にいかに対処していくかが非常に大事ではないか。この大転換期においてどのような戦略が立てられるかが生き残っていける鍵になると思います」と述べた。

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