ヤマザキマザックのプライベートショー「LASER FAIR 2014」に行ってきました♪

先日、ヤマザキマザックが6月12(木)~13日(金)の2日間、同社美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタで開催した「LASER FAIR 2014」に行って参りました。


会場内は斬新! パッと見は工作機械メーカーとは思えない!



骸骨だってなんだか不思議と洒落ています



さてさて、この展示会、今回の目玉マシンは長尺のパイプ材を高速・高能率に連続加工するレーザ加工機「TUBE GEAR 150」。このマシンは、様々な分野で使用される丸型や角型の小径パイプをレーザ加工機、素材自動供給装置及び完成品自動搬出装置を一体化させることにより、高速・高精度に連続自動加工するレーザ加工機なのだ。

巨大なTUBE GEAR 150




もうひとつの注目マシンは、「3D FABRI GEAR 220 Ⅱ」。さらに大きくなって、早くて使いやすく複雑な加工に対応している。このマシンは、①追従式フラットサポートによる型鋼の弛みを支持、②加工条件データベースによるレーザ指令、③タップ加工、④素材長自動側長、⑤素材端面検知で加工時間の短縮が見所だった。

3D FABRI GEAR 220 Ⅱ



加工サンプル。切り口がナナメになっているのが分かるだろうか。このナナメは3Dの証! ここがきちんと加工されていないとしっかり接合ができなくなる。

2020年には東京オリンピックもあるし、「TUBE GEAR 150」も「3D FABRI GEAR 220 Ⅱ」も様々なところで貢献しそうなマシンですね☆

続いて向かったのは、地熱(年間を通じ16℃)を利用したレーザ部門専用の地下工場。

秘密基地めいた地下工場に潜入

同社が工場を地下に建設した目的は、密閉性を高め、工場内部の空気のクリーン度を格段に上げることで、高性能なミラーやレンズを汚すことなく、短時間でレーザ加工機の組立を行なうためだと聞いた。工場内空気は定期的(1時間に1回)に新鮮な外気と入れ換えをし、工場は特殊構造により、工場内温度が自動的に調整されるように工夫されている。


中は驚愕の広さ!

年中16℃の地下地熱(井戸水と同じ温度)を利用して工場内温度を冬期18℃、夏期28℃の範囲に保ち、省エネとクリーンを両立させた工場なのだ。

ところで記者が驚いたのは、地下工場に入るときだ。
靴に保護カバーを装着しなければならないのだが、なんと足を突っ込めば靴にカバーが自動的に装着できる仕組みではないか! さすがはマザック! 些細なところへの気配りに感心してしまった。


ここに片足を突っ込む

シュルッっと素早くカバーが装着!



地下工場は地表面における振動(自動車、鉄道、人の歩行等による)が地下1m以上は伝わりにくくなるという利点もある。だから超高精度な部品の製作に最適なのだ。また、大型エアコンが不要だから、工場建設費の大幅削減と消費電力のメンテナンスがほとんど不要になるという。

さて、マザックの展示会の見所は工作機械だけじゃない。
注意を向ければいろんな発見や遊び心があるところが楽しい。

従業員の夏シャツもお洒落だ。オートレースを彷彿させるところがニクイね!
あまりにもステキなので許可をもらって撮影をさせてもらった。

爽やかな青年によく似合っています☆



ファイバーレーザ加工機の周囲には人だかりが!



歩いていると――――。

“正しい服装”と書かれた鏡が目に入った。

ふと、高校生だった頃、親や学校の先生に服装の乱れは心の乱れと散々叱られたことを思い出しつつ視線を落とすと、なんとヘルメットを被る意味を分かりやすく説明するための衝撃テストがあるじゃありませんか!

うう・・・・やりたい・・・・・・。
やりたい・・・・・が、巨大な筒をヘルメット装着の頭上に乗せるというテストは、思ったよりもバラエティ的である。

ぬぬぬぬ・・・こ、これは大人の私が率先してやることは避けたい・・・と横を見ると同業他社の記者さんが目に入ったので、先にやってもらうことにした。


どんな感じかおねえさんに教えてちょうだいな♡

筒にあるヒモをひっぱり、手を離すと落下物がヘルメットに当たる仕組みだ。
どうみても楽しそうなので、「ちょっと貸して!」と横取りしてチャレンジしてみたところ、結構な衝撃が頭に伝わった。

あらやだ。
「なーんだ那須さん、やっぱりやりたかったんだ」って、もうすでにバレバレ(笑)

この衝撃テストで今更ながらに確信したことは、やっぱりヘルメットは大事だということ。いくら気をつけていても予測不能な天災などはいつ起こるか分からない。小さなものでも上から落下してきた場合、その衝撃は計り知れない。とりあえずヘルメットを被っておけば、脳が詰まった頭を守ることができる。

さらに奧へ向かうと、どこかのカフェのような一部屋があった。「家政婦は見た!」の市原悦子ばりに中を覗いてみると、椅子がズラリ。


社員食堂でした。

洗練された内装にも驚いたが、さらに驚いたことは弁当注文システムだった。社員証をリーダーにかざすと弁当が注文できるという画期的なものである。


さすがはマザック! 隅から隅まで自動化が進んでいるとは!

今回のプライベートショーは、当初の想定人数よりも増加した800人が来場したとのこと。同社では国内受注も増加している。今年はJIMTOFの開催年になるが、どんな新製品が出てくるか今から楽しみである。

余談ですがコーヒーカップにオレンジのMマークがありました♪