2011年は12.5%増の1800億円を予定 日工機器

日本工作機器工業会(会長=寺町彰博氏・THK社長)が5月18日に東京・港区の芝パークホテルで19回通常総会を開いた。

総会終了後に懇親パーティーが開催された。
冒頭、寺町会長は日頃の感謝の意を表したあと、「2010年度の暦年の成績ですが、前年に対しまして97.7%増の1600億円を超えることができました。2011年につきましても12.5%増の1800億円を予定しています。さて、3月11日に起きた大震災で2万5000人の死者・行方不明という非常に多くの方が被災されました。当会員の中でもなんとかギリギリ操業が出来るようになったという方もいらっしゃいます。福島原発の問題では10万人を超える方が避難を続けています。会員の皆さまにおかれましても夏の操業をどうするのか懸念されている一方、需要が強い状態が続いており、供給で大変苦労しなければならない状態です。電力制限を受けながらこの暑い夏を送らなければならないのですが、皆さんしっかりと頑張っていただきたいと思っております。世界中がサプライチェーンの中で日本が占めている割合が強いと感じられて、日本の仕事が減る危険性がでてきています。僭越ですが、昔は家電が世界の中で席巻していましたが、現在は韓国・中国にほとんど持っていかれています。自動車関連が今回を機に日本から世界へ行かないように踏み留めなければいけない。また、就労者が減るということは経済が縮小していく表れです。この問題に歯止めをかけなければ日本の再生はないと感じています」とあいさつした。

皆様と協力しながら日本の産業経済を支える

来賓を代表して藤木俊光経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつした。この中で、「まさに3月11日に起きた東日本大震災は直接・間接に被害を受けられた方、影響を受けられた方が多数いらっしゃるのではないかと思います。改めてお見舞いを申し上げるとともに、この震災を糧としてわれわれはより強い産業、より強い経済を作っていかなければならないという思いで取り組んでいるところです。たしかに日本の隅々に至るまでサプライチェーンのネットワークが及んでいてそれが日本の経済産業を形作っていることを改めて痛感している次第です。これをもう一度、強い基盤のもとに立て直す、そのためになにができるのか、ということを真剣に考えて、本日お集まりの皆さまと協力しながら日本の産業経済をしっかり支えて行きたい」とあいさつした。

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