コマツがラオスにおける不発弾除去活動の支援を開始 ~新たな対人地雷除去機を開発~

新たに開発した対人地雷除去機(不発弾処理用)ベースモデルはコマツ製中型油圧ショベルPC130-8
新たに開発した対人地雷除去機(不発弾処理用)ベースモデルはコマツ製中型油圧ショベルPC130-8
 コマツ(社長=大橋徹二氏)は、認定特定非営利活動法人「日本地雷処理を支援する会」(理事長=荒川龍一郎氏/以下JMAS)との対人地雷除去に関する提携の範囲を拡大し、2008年から取り組んでいるカンボジアおよびアンゴラでのプロジェクトに続き、ラオスにおける不発弾の除去活動の支援を本年8月から始めた。

 ラオスは国土の3割以上にも及ぶエリアに大量の不発弾が残存しているにもかかわらず、その処理がほとんど進んでおらず、関連被害による死者・負傷者が毎年報告されている。JMASは2006年からラオスでの不発弾の処理活動に尽力してきたが、活動の中心となる人手による除去作業は大きな危険を伴うと共に、処理に時間がかかるとの課題があった。

 これに対してコマツは、従来のブルドーザーベースとは異なる油圧ショベルをベースにした「対人地雷除去機(不発弾処理用)」を新たに開発した。この機械は特殊なバケットを装備しており、硬い金属に覆われている不発のクラスター子弾を破砕することが可能。また汎用性が高く、灌木除去や整地作業などにも使用することができる。

 コマツは、対人地雷除去機(不発弾処理用)のJMASへの無償貸与を通じて、確実で迅速な不発弾除去作業を促進し、ラオスの土地を安全に変えるための支援に努めるとしている。

ラオスで開催された記念式典の様子
ラオスで開催された記念式典の様子
 8月17日に行われた「ラオス シェンクワン県における不発弾処理の機械化事業発足記念式」(主催=ラオス不発弾処理統制機構(National Regulatory Authority)/在ラオス日本国大使館/JMAS)では、ラオス政府 労働社会福祉省大臣 カンペン サイソンペン 閣下、在ラオス日本国大使館 引原毅 大使、JMAS 荒川龍一郎 理事長、コマツ 取締役(兼)専務執行役員 篠塚久志氏 他が出席した。

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