ロボット統計受注・生産・出荷実績(2016年7~9月期)

 ロボット工業会がまとめた2016年7~9月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。

受注
 受注台数は対前年同期⽐で、+11.3%の38,639 台となり、4四半期連続でプラス成⻑となった。受注額は、同+10.2%の1,416 億円と、3四半期ぶりにプラスに転じた。

生産
 ⽣産台数は対前年同期⽐、+11.3%の38,639 台となり、13四半期連続でプラス成⻑。また、2016年4〜6 ⽉期を超え四半期ベースでは過去最⾼実績となった。
 ⽣産額では、同+5.2%の1,407 億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。今年2016 年(会員+⾮会員)の年間⽣産額(出荷額)は、引き続き国内での需要増に加え、米国でのさらなる景気拡大と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても高い自動化投資意欲、さらに欧米におけるインダストリー4.0などIoTを通じた産業用ロボットへの感心の高まりなど、今年も海外需要の拡大が期待され、対前年⽐で約10%増の7,500 億円となる⾒通し。

出荷
 国内は昨年好調であった、主要ユーザーである⾃動⾞産業向けは今年も好調を維持している⼀⽅で、電気機械産業向けは減速している。海外市場は、中国向けが少なくとも前年並みを維持する中で、欧⽶向けは堅調に推移していくと⾒込まれる。
 総出荷台数は、対前年同期⽐、+6.9%の37,680 台と、13四半期連続ベースでは過去最高実績となった。
 総出荷額では、同+4.2%の1,401 億円となり、2四半期ぶりにマイナスに転じた。
 国内出荷台数は、同+14.5%の9,290台となり、12四半期連続のプラス成⻑となった。
 国内出荷額では、同+15.5%の433 億円となり、12四半期連続のプラス成⻑となった。
 輸出台数は、同+4.6%の28,390 台となり、13四半期連続でプラス成⻑となった。
 輸出額では、同▲0.2%の968 億円となり、2四半期連続でマイナス成長となった。

国内出荷内訳
 ⾃動⾞産業向けは、対前年同期⽐で+29.0%の3,572 台となり、4四半期連続でプラス成⻑となった。出荷額は、同+16.3%の146 億円となり、5四半期連続でプラス成⻑となった。
 電気機械産業向けは、対前年同期⽐で、+20.5%の2,724 台と、3四半期ぶりにプラスに転じた。出荷額は、同+22.1%の135 億円となり、3四半期ぶりにプラスに転じた。FPD ⽤や半導体用、電子部品実装用が伸長した。

輸出内訳
 溶接⽤は、対前年同期⽐で▲18.7%の7,088 台となり、4四半期連続でマイナス成⻑となった。出荷額では、同▲22.7%の185 億円となり、3四半期連続でマイナス成⻑となった。⽶国、中国向けは堅調であったが、欧州向けは半減した。
 電⼦部品実装⽤は、同+6.7%の2,149 台、出荷額は同▲1.3%の336 億円となり、6四半期連続でマイナス成⻑となった。電機向けの主要⽤途である電⼦部品実装⽤は、中国向けは昨年同期を上回ったが、欧米で低迷した。
 輸出は、昨年まで好調であった欧州向けの需要が減速した。⽶国、中国が堅調に進む中出、欧州向けの先行きは不透明である。

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