ヤマザキマザックが「JIMTOF2016 アンコールフェア」を開催

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)が12月9日(金)~10日(土)の2日間、ワールドテクノロジーセンタ、ヤマザキマザックマニュファクチャリング、美濃加茂製作所/美濃加茂第二製作所にて「LJIMTOF2016 アンコールフェア」を開催した。

 このフェアは11月に東京ビッグサイトで開催されたJIMTOF2016へ、来場できなかった方や、開催中に充分見学できなかった方のために、出展した機械を取り揃え、じっくり見学してもらうことが狙い。今回のフェアは、JIMTOF会場でも話題となったIoTをテーマにしたセミナーも充実していた。

 中西正純 常務執行役員営業本部長は、「今回のJIMTOFは過去最大の入場者数が記録された。我が社としても多くのお客様にご来場いただき、目標の商談獲得件数も、1000件には若干満たなかったものの目標であった300億円を達成することができて、非常に良い展示会だった。来場者のカタログ請求数も目標を大きく上回った。本日も予想以上に朝早くから大勢の方に来場いただいている」とJIMTOFの感想を述べたあと、今回のフェアについて、「初日は1000名を予定していたのだが、すでに1200名ほど登録があり、2日間で2000名を目標にしていたが、軽く超えるということで、食事やお土産の追加等の手配で嬉しい悲鳴をあげている」と、喜びのコメントとともに、受注増に結びつけるべく成功裏に収めたいとした。

中西常務執行役員営業本部長
中西常務執行役員営業本部長
 また、今後の同社の推移について、「さほど良くもなく悪くもなく推移していくと思われる。中にはトランプ効果という方もいるが、本当にこのまま円安が進んで株価が維持できれば、非常にありがたい。米国の公共投資が進んで、建設機械が動いて資源が動けば、日本の工作機械業界は非常にいいニュースになる。オイルの減産についても工作機械業界にとっては良いニュースだろう。中国も自動車を中心に活発に動き出したので、これらの良い材料を期待して、少しの我慢で来年は悪くなっても良くなってもいいように準備をしていきたいと思っている」と述べた。

SMOOTH MACHINING SMART MANUFACTURING ~イノベーションはここからはじまる~

安心・安全なIoTをアピール
安心・安全なIoTをアピール
 ハイブリッド機能、最新加工技術の提案、IoTに対応した生産性の向上を具体的に紹介した同社だが、今回のフェアでは、近未来工場のイメージを掴みやすくしている展示内容に注目したい。
 
 同社が考える「スマートファクトリー」は、設備機器の製造情報をデータ化し、リアルタイムに共有・蓄積、監視・分析することで、稼働率・生産性向上に取り組みさらなる効率運営を目指す工場と位置付けている。そこで重要なのはシステムの安全運営だが、ここでポイントとなるのが、「SMART BOX」だ。これは、世界最大のコンピュータネットワーク会社のシスコシステムズと共同開発したヤマザキマザックが推奨するコンピューティングシステム。この「SMART BOX」を通じて他社の機械とも接続が可能になる。

 今回のフェアは、ワールドテクノロジーセンタ以外にも、美濃加茂製作所、美濃加茂第二製作所のソリューションセンタに41台のマシンを展示し、そのうち11台が新製品となっていた。

マシンをじっくり見学する来場者
マシンをじっくり見学する来場者
 「IoT実演コーナー」ではIoTに関する展示が、コントロールセンタでは「SMART BOX」を通じて2台のマシンが接続されており、機械の状況がリアルタイムで確認することができた。今回は同社大口工場のマシンとも接続されており、モニタからは大口工場の稼働状況も丸分かりであった。

 ソリューションセミナーでは、①「簡単・高速・高精度:インテグレックスによるスムースギア加工」、②「進化したAM/FSW技術による4台のハイブリッド複合加工機」、③「スマートファクトリーを実現するマザック スマートボックスとMTコネクト規格」、の最新技術について紹介があった。

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