「Mastercam」用ミーリング加工自動化オプション「GC Mill Express」をリリース ゼネテック

ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社:東京都新宿区)は、3 次元CAD/CAM システム「Mastercam」専用のミーリング加工自動化オプション「GC Mill Express」をこのほどリリースした。
「GC Mill Express」は、Mastercam の汎用性の高いツールパス作成機能の使い勝手をさらに強化するツールとして、同社が独自に開発をすすめてきたユーザー待望の「ツールパス作成自動化ツール」だ。加工対象となるCAD データに対し、あらかじめ登録してある加工工程を割り当てることによって自動でミーリング加工のツールパス作成を実行することができる。

CAM に対する自動化・省力化のニーズはますます拡大していくものとされているが、同社ではCAMに依存した自動化ではなく、「GC Mill Express」を活用したノウハウ蓄積型の自動化を提案する。

製品価格は20 万円(税別)で、最新バージョンのMastercam Mill(マシニング用CAM)上で動作する。「GC Mill Express」の特長は以下の通り。

サーフェスモデルやワイヤフレームからミーリング加工のツールパスを自動生成
「GC Mill Express」は、サーフェスモデルやワイヤーフレームに対し、あらかじめ登録されている加工工程を割り当てることによって、ミーリング加工のツールパスを自動生成する。加工を行う箇所は手動での選択のほか、CAD データの色、もしくはレイヤー別に配置された図形を自動で選択することができる。このため、設計段階で色やレイヤーの情報をモデリング形状に反映させることによって、CAM 側での作業負荷を大きく軽減することが可能となる。さらに、加工精度を決定する上で重要となるトレランスや残し代の数値も色やレイヤーごとにそれぞれ割り当てることができるため、加工工程を変更した場合でも、設定した加工精度を維持したままツールパスの作成が行える。

加工パターンの追加・編集によりノウハウの蓄積が可能
「GC Mill Express」にはインストール時に数種類の加工工程が登録されているが、ユーザー側での追加登録や編集・削除も自由に行うことができる。登録できる加工工程の数は無制限のため、例えば加工形状や材質ごとのノウハウを蓄積し、複数のオペレータが共有するといった利用も可能。また、将来的には新しい加工工程をユーザーサイトからダウンロードできる仕組みを構築し、「GC Mill Express」を利用した同社からの加工提案をユーザーに向けて行っていく予定である。

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