ヤマザキマザックが村田機械と協業 合同記者発表会を開く ~スマートファクトリーのロジスティクス・ソリューション「MAZATEC SMS」の販売を開始~

170410マザック1

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、村田機械(社長=村田大介氏)とIoT時代の物流と自動化分野で協業に合意し、3月22日、MAZAK ART PLAZA(名古屋市東区)にて合同記者発表会を開いた。顧客の工場のスマートファクトリー化を推進するロジスティクス(物流と自動化)・ソリューションとして、自動倉庫機能を備えたパレタイジング自動化システム「MAZATEC SMS(Smart Manufacturing System)」を共同開発し、販売を開始する。

 両社で開発した「MAZATEC SMS」は、マザックのマシニングセンタおよび複合加工機の自動化システムと村田機械の自動倉庫システムを融合した新しいスマート生産システム。「MAZATEC SMS」は、上位基幹システムであるERPやMESとの連携、モバイル端末などのIoT機器の活用、さらに大容量の自動倉庫機能の追加や省フロアスペースかなどに対応し、素材入庫から完成品の出庫までの工場内の物流を効率化することで生産性のさらなる向上を実現するもの。また、倉庫棚の全長や全高・棚サイズも自在に設計可能で、エルゴノミクスを考慮し、かつロボットなどによる長時間無人システム運転にも対応した段取りステーションのオプション展開など、顧客の多様なニーズに柔軟に対応する。

170410山崎社長ヤマザキマザック 山崎社長 会見の席で、山崎社長は今回の協業について、「製造現場では世界的な労働人口の減少や人件費の高騰を背景に自動化や少人数化のニーズが高まっている。弊社はこれまでに1984年に開発した多品種少量生産システムの“MAZATROL FMS(Flexible Manufacturing System)”をはじめ、工作機械を用いた加工ラインの自動化を推進してきた。一方、ドイツ政府が推奨するインダストリー4.0でいわれているサイバーフィジカルシステムやマスカスタマイゼーションといったニーズを取り入れた高効率な生産システムの実現などIOTを活用したスマートファクトリー化への取り組みが近年製造業全体に加速している。こういったトレンドの中、弊社が得意としてきた自動化システムにおいても倉庫機能の追加やスペース効率を高める大容量化、さらにはERPなどの基幹システムとの高度な連携の必要性が高まっている」と述べ、今回の製品を「スマートファクトリー化のための重要な構成要素のひとつとなる製品」と位置付けた。

 今回の協業で、村田機械の得意とする自動倉庫システムとヤマザキマザックの工作機械による部品加工ラインを高度に融合し、これをERPなどの上位基幹システムと結ぶことで、素材の入庫から完成品の出庫までの物流と情報の流れを同期させ、工場内のサプライチェーンマネジメントを飛躍的に向上させることが可能になった。ヤマザキマザックでは同社が培った自動化技術、IOTを活用して「マザックiスマートファクトリー」と名付けた自社工場のスマート化を現在すすめている。山崎社長は、「今後は村田機械と協力してお客様の工場のスマートファクトリー化へ向けたお手伝いをしていきたい」との考えを示した。

170410村田機械社長村田機械 村田社長 村田 村田機械社長は、「今回の協業のために開発した自動倉庫システムはマザックの貴重なアドバイスを賜りながら、自動倉庫の柔軟性と情報管理システムをバランスよくつくりこんだスマートファクトリーのロジスティックソリューションであり、マザックの顧客の期待に充分応えられるものだと自負している。弊社は日本における自動倉庫の黎明期から、ロジスティックの製造販売保守を手掛け、世界三十カ国、1500システムの納入実績がある。機械自動車電機医学化学食品等いつの時代とともに様々な工場内物流企業間物流のソリューションを提供してきた。ネットによってあらゆるサービスがつながる今日、ものづくりも物流も大きく稼動しているが、ロジスティックの現場でも工場の中、倉庫の中で完結するのではなく、販売や生産、経営管理等情報システムの連携によるより高度なサプライチェーンにかかせない」と述べた。

 特長は以下の通り。

●パレットサイズ□400~□1000mmまでのマザック製マシニングセンタ・複合加工機に対応
 *一部特注対応
●機械加工用の治具パレットだけでなく、倉庫機能としての素材パレットも収納可能
 素材供給からバッファ保管、完成品出庫まで一貫した自動化を実現
●倉庫棚の全長、全高、各棚サイズを自在設計により大容量・高効率収納を実現
 設備設置面積当たりの収納効率を向上(例:同一設置面積でのパレット棚数が既存の90から150棚に約7割アップ)
●エルゴノミクスを考慮した作業性の良い段取りステーション
 同期出庫により段取り効率を湖上させる“シンクロ段取りステーション”、連続無人運転が可能な“ロボットローディング仕様”の選択が可能(オプション)