建設機械業界初! 日立建機が建設機械のオイルを24時間見守る「ConSite OIL」の提供を開始

 日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、このほど稼働する建設機械のエンジンオイルや作動油の「オイル監視センサ」からの情報を24時間モニタリングし、建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積する「Global e-Service(グローバル イー サービス)」にてオイルの状態を自動診断し、顧客と代理店のサービススタッフなどにレポートを自動で配信する「ConSite OIL(コンサイトオイル)」を開発した。

 建設機械業界で初となるこのソリューションは、全世界での提供に先駆けて、まずは2017年10月1日より、欧州およびオーストラリアで提供を開始する。

 日立建機グループは、サービスの付加価値を向上させる戦略として、ICTやIoTの技術を活用した建設機械の遠隔での故障を検知する取り組みを進め、センシングによる遠隔での予兆検知率を、2020年頃に90%以上に高めることを目指している。

 これまでも同社では、IoT技術を活用し、顧客が保有する建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積するGlobal e-Serviceのデータに基づき、サービスソリューション「ConSite」を提供してきた。要望が強い延長保証やメンテナンス契約を推奨するとともに、建設機械の稼働状況を定期的に知らせる「定期レポート」や、マシンダウンにつながるようなアラームを検知した際にタイムリーに知らせる「緊急レポート」を、パソコンやスマートフォンなどに自動で配信し、顧客の課題である「ライフサイクルコスト低減」に貢献する。

 全世界を対象に2017年7月31日現在で、「ConSite」登録台数は、6万台以上を数え、センシング
による遠隔での予兆検知率を20%まで高めている。

 今回提供を開始する「ConSite OIL」は、「ConSite」のシステムを活用したソリューション。建設機械に「オイル監視センサ」を新たに導入し、エンジンオイルや作動油の劣化や汚染などのデータをGlobal e-Serviceで分析・解析し、24時間モニタリングすることで、建設機械を見守り、センシングによる遠隔での予兆検知率を37%まで高める。また、オイルの異常値を検知した際、顧客や代理店スタッフに緊急レポートを自動発信し、機械の状態を相互で把握するとともに、代理店スタッフに対処法を自動発信する。代理店スタッフから顧客へ適切なメンテナンスや修理、部品交換を迅速に提案し、保有機のダウンタイムを低減する。

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