圧倒的な切削能力! 高性能主軸speedMASTERを搭載した高精度5軸制御マシニングセンタ「DMU 50 3rd Generation」販売を開始

 DMG MORIがこのほど高性能主軸speedMASTERを搭載した高精度5軸制御マシニングセンタ「DMU 50 3rd Generation」の販売を開始した。この製品は、同社の従来機に顧客からの要望を反映し、様々な面で性能を向上させたマシンである。

 注目は、自社開発の高性能主軸である最高回転速度15,000 min-1のspeedMASTERを標準搭載し、111 / 85 N·mの高トルクを実現していること。同社従来機比で切削能力を50%向上している。さらに、フルクローズドループ制御(スケールフィードバック)を全軸標準装備することで、位置決め精度6 µm以内を実現。X/Y/Z軸をモータ直結で駆動することで、早送り速度42 m/min を達成し、高速・高精度な加工を実現する。

 設置面積も6.7 ㎡とコンパクトでありながら、同社従来機比で78%増の広い加工エリアを確保することで、作業空間の見通しも良くなり、機内へのアクセスも抜群に良くなった。

 また、145°(-35°~+110°)の広いB軸旋回範囲を持つNC回転傾斜テーブルにより、複雑形状のワークも一回の段取りで加工が可能になった。先月のドイツ・ハノーバーで開催されたEMOショーより全世界へ販売を開始し、同時5軸加工の定番モデルとし注目を浴びた。

 このマシンは、10月18日よりポートメッセなごやで開催のメカトロテックジャパン2017では日本初披露する。

特長

加工の様子
加工の様子

(1)高速・高精度
●speedMASTER主軸の標準搭載
自社開発の高性能主軸である最高回転速度15,000 min-1のspeedMASTERを標準搭載し、111 / 85 N·mの高トルクを実現。切削能力を50%向上。
●高性能なリニアスケールを標準装備
フルクローズドループ制御(スケールフィードバック)を全軸標準装備することで、位置決め精度6 µm以内を達成。
●X/Y/Z軸はモータ直結駆動設計で、早送り速度42 m/minを達成。

(2)スペース効率
●6.7 ㎡というコンパクトな設置面積で78%増の広い加工エリア。
●145°(-35°~+110°)の広いB軸傾斜角度
移動量 X軸: 650 mm、Y軸: 520 mm、Z軸: 475 mm
●最大工具収納本数が30本のツールマガジンを標準装備。

(3)多数のテクノロジーサイクル
要望に合わせて様々なテクノロジーサイクルを搭載可能。
 ●MPC(Machine Protection Control)を標準装備。●
●3Dクイックセット、ATC (Application Tuning Cycle)などをオプションで搭載可能。

(4)インダストリー4.0 / コネクテッドインダストリー対応
 独自のヒューマンマシンインタフェース(HMI)、CELOSが生産の課題を明らかにし、生産性向上に貢献。
●ネットワークでつながった機械の加工状況や工場全体の稼働状況を視覚化(DMG MORI Messenger)。
●各種センサで機械のデータを記録し、機械や加工状況の問題を早期発見(Condition Analyzer)。

(5)自動化対応
機械本体だけでなく、機械・搬送装置・周辺装置・生産管理システム、さらには加工技術・治具・工具・測定まで一体となった自動化システムを高品質、短納期で提供する。
●標準オプションとして最大150パレットまでの部品をハンドリング可能な自動化システム“PH150│8”をご用意。

主な機械仕様

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