ヤマザキマザックがプライベートショー「Touch the Future 2018」を開催。「今回の見所は自動化提案」と中西常務

 ヤマザキマザックが11月30日(木)から12月2日(土)の3日間、プライベートショー「Touch the Future 2018」を開催するにあたり、10月18日から21日までポートメッセなごやで開催されたMECTの会場内で、同社の常務執行役員営業本部長の中西正純氏に意気込みを聞いた。

中小企業が導入しやすい自動化の提案に注力

 11月30日(木)~12月2日(土)まで同社の美濃加茂製作所において開催される「Touch the Future2018」。今回は9月にドイツで開催されたEMOショーに出展した新しい機械や、10月に名古屋で開催したメカトロテックジャパンで出展しきれなかった機種を展示する。中でも注力するのは、「自動化の提案」と中西常務。

 自動化を推進する背景について中西常務は、「欧州は自動化の提案がものすごく進んでいいます。作業者、オペレータが見つからないというのは日本でも共通した認識です。人手不足やコストダウンをどう解決していくか。世界一労働時間が短くて賃金が高い国でも国際競争力があるのは、自動化が支えているからです」と話す。

 今回のプライベートショーについて、「日本のお客様にぜひ見学していただきたいのは、IoTを使った自動化です。昨年のJIMTOFに出展し、大変好評だったMPP(Multi Pallet Pool)500は、世界中で高まる自動化の要求に応えた省フロアスペースでコンパクトな多段パレットストッカシステムが特長でしたが、これが日本のお客様に大変人気が高い。人気の理由は場所を取らないうえ、拡張もできるというところにありました」とのこと。

 MECTが開催されたのは自動車産業が盛んな中部地区だが、自動車産業が求めている新技術について尋ねると、「ワイヤーアークを使った金属積層が自動車産業のニーズに合致しているようです。自動車は金型をたくさん使います。金型は消耗していくので、それを修理してまた使う。肉盛りをして加工をするのに最適です。ワイヤーアークは特殊な粉も不要なので粉塵対策にもなります。また粉は爆発することもあり、チタンやアルミは粉になると危険。暴爆を防ぐという理由からもワイヤーアークの技術が役立ちます。加工時間も早い。肉盛りをする材料費も安価なので、非常に優れた技術だと思っています。現在、お陰様で金型の補修用で多くの引き合いを頂いています」と、最新技術を搭載したマシンがトレンドとなりつつあるようだ。

 現在ヨーロッパが絶好調の同社。EMOショーでも会期中に受注目標を達成することができたという。

 「メカトロでは中部地区の産業に合致した新技術を提案しましたので、『Touch the Future 2018』では紹介しきれなかった機種を含む最新鋭の機械も多数展示します。皆様のご来場を心よりお待ちしております」(中西常務)

Touch the Future 2018概要

■日時
平成29年11月30日(木)から12月2日(土)10:00~17:00
■会場
●ワールドテクノロジーセンタ/美濃加茂製作所
岐阜県美濃加茂市蜂谷屋町中蜂屋山崎333/TEL:0574-24-1121
●ヤマザキマザックオプトニクス地下恒温工場
岐阜県美濃加茂市前平町3-1-2/TEL:0574-28-2123

参加申込み
同社のウェブサイトに必要事項を記入のうえ、11月24日(金)までに申し込むこと。

▼参加申込みフォームはこちら▼
http://www.mazak.co.jp/event/form46.html

不明な点は同社のウェブサイト、またはヤマザキマザックシステムセールス 販売企画課(TEL:0587-95-9301)まで問い合わせること。

moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪