重切削能力40%向上、高剛性大型横形マシニングセンタ「NHX8000」登場

森精機製作所は、このほど「Xクラス」の横形マシニングセンタ「NHXシリーズ」の新たなラインアップ、高精度横形マシニングセンタ「NHX8000」の販売を開始した。

「NHX8000」は最大ワークサイズφ1,450 mm×1,450 mm、最大積載質量3,000 kgの大型機種。大きな加工域に加え、高い重切削能力を有しており、建設機械、航空機、船舶、エネルギー産業における大型ワークや難削材の加工に最適。とりわけ、近年需要が高まっている建設機械では、シリンダブロックや油圧バルブなど多彩なワークの加工に対応する。


高速・高精度を実現する独自技術
高速・高精度なNHシリーズのコンセプトを受け継ぎ、サドルを両端で支持するBox in Box構造を採用。Box in Box構造は、コラム上部で加工を行った際に主軸頭の重量でコラムが倒れやすくなるという大型機の弱点を補い、また主軸を中心とした点対称構造により熱変位を抑える。X、Z軸の駆動には、2本のボールねじで移動体の重心を駆動する「DCG(重心駆動)」を採用しており、高速・高精度加工を阻む振動を抑制し、加工精度の向上、加工時間の短縮、工具寿命の延長を実現している。B軸回転軸駆動には「DDM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)」を採用した任意割出しテーブルもオプションで用意している。駆動力をダイレクトに回転軸へ伝達することで、伝達効率の向上、高速化、バックラッシゼロを実現、90°割出し時間は1.8秒と、従来機比1/2に短縮している。

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