SME日本支部創立55周年記念式典を開催

松原 SME日本支部長
松原 SME日本支部長
 SME(Society of Manufacturing Engineers)日本支部(支部長=松原俊介氏)が2月23日(金)、慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎で、「SME日本支部創立55周年記念式典」を開いた。なお、同支部は1962年にASTEMの180番目の支部として、通産省機械試験所の竹山秀彦氏を中心に会員数93名で発足し、昨年、東京支部から日本支部へ名称を変更した。


 主催者を代表して、松原支部長が、「2017年度のSME International Honor Awardを受賞されたオークマの花木社長に記念講演を頂けることは支部にとっても非常に喜ばしいことだと感じている。55年の長きに亘り、SME日本支部を継続して来られたのは、先生方、先輩方、皆様方のお陰であると感謝申し上げる。それとともに今後のSME日本支部の継続発展を皆様と進めていきたい。」とあいさつした。


経済産業省 片岡産業機械課長
経済産業省 片岡産業機械課長
 来賓を代表して片岡隆一 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「55年の永きに亘り関係各位への敬意と表したい。SEMの発足はアメリカのデトロイトとのことで自動車産業とは切っても切れない。工場を支える生産技術の中核は工作機械等であるが近年、IoTを活用したつながる工作機械、すなわち経済産業省が推奨しているコネクテッドインダストリーズの話がますます増えていくのではないかと思っている」と述べ、敬意を表した。

 青山藤詞郎 精密工学会会長の代読を夏 恒 理事が行った。その中で、「SEM日本支部の前進であるSME東京支部の設立以来、永きに亘りものづくり技術者のリーダーシップのもと、アカデミアとの連携のもとに本日まで発展の道を歩まれた。ここに歴代支部長はじめ、顧問、役員、委員会議員、事務局の皆様の献身的なご尽力に改めて敬意を表する次第である。昨今、ものづくり技術を取り巻く社会環境には、世界的に見て大きな変化をみることができる。ドイツを中心にしたインダストリー4.0の構想は新たなものづくり技術に還元する技術のグローバル化に対する今後の方向性を示したもので、産業界における様々な形での関与が進められている。」と示唆し、祝辞を述べた。

 前支部長の青山英樹 慶応技術大学理工学部教授から、歴代支部長3名、永年勤続会員(40年間2名)、特別功労社3名、月例会高出席者(2012~2016年)法人9社(延べ20名以上)、個人8名(10回以上)が表彰された。

現支部長(右)から前支部長(左)へ

オークマ 花木社長による特別講演
オークマ 花木社長による特別講演
 第二部の特別記念講演はオークマ(株)花木義麿社長が、「機電融合技術の進化とスマートファクトリーの展望」をテーマに行った。

 第三部の祝賀パーティでは、伊藤伸英 茨城大学工学部機械工学科教授が、「55周年が過ぎたが、100周年に向けて頑張っていくためには、皆様のSM愛が必要。皆様の愛でこの会を盛り上げていきたいと思う。」とあいさつしたあと、乾杯の発声を40代支部長の長江昭充氏が行い、宴もたけなわの頃、散会した。


SME日本支部創立55周年記念 表彰

■歴代支部長(2013年~2017年)3名
・森 雅彦(第39代 2011~2013年)
・長江昭充(第40代 2014~2015年)
・青山秀樹(第41代 2016~2017年)

■永年勤続会員(40年間)2名
・稲葉清右衛門(1976/6)
・武野仲勝(1976/8)

■特別功労者 3名
・高山一成
・田中克敏
・中村迪彦

■月例高出席者
法人9社(延べ20名以上)
・ヤマザキマザック
・日本精工
・ハイデンハイン
・DMG森精機
・三菱電機
・黒田精工
・ファナック
・福田交易
・しまね産業振興財団
個人8名(10回以上)
・水上悦郎
・白川 周
・谷口 修
・森田譲之
・津屋和夫
・加納健司
・桝田正美
・中村晋也

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