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2017年2月分工作機械受注総額は1112.2億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2017年2月分の受注実績は以下の通り。2017年2月分工作機械受注総額は、1112.2億円(前月比△7.2% 前年同月比+9.1%)となった。受注総額は4カ月連続の1,000億円超。前年同月比は3カ月連続増加。アジアのスポット受注もあり、2カ月ブリの1100億円超。 内需は405.4億円(前月比+7.4% 前年同月比+4.2%)で、2カ月ぶりの400億超。補助金待ちなどにより力強さに欠けるも、底堅く推移。外需は706.8億円(前月比+7.1% 前年同月比+12.1%)で、主要3極はすべて前月比増加し、19カ月ぶりの700億円超。中国でEMS関連のスポット受注。 国内外ともに慎重な動きが継続するも、緩やかながら回復の兆し。今後のEMS特需の動向や各種政策に関連する動きを注視。

2月分内需

405.4億円(前月比+7.4% 前年同月比+4.2%)。・2カ月ぶりの400億円超。・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比は2カ月ぶり増加。・自動車は減少するも一般機械などが増加し、内需総額は前月から増加。① 一般機械  170.0億円(前月比+25.4% 前年同月比+23.4%)  うち金型   23.4億円(前月比+51.4% 前年同月比+13.3%)② 自動車   111.2億円(前月比△17.5% 前年同月比△21.8%)  うち部品   84.7億円(前月比△9.8% 前年同月比△17.9%)③ 電気・精密 39.7億円(前月比+3.5% 前年同月比+24.1%)④ 航空機・造船・搬送用機械 18.2億円(前月比+8.7% 前年同月比△28.5%) 

2月分外需

706.8億円(前月比+7.1% 前年同月比+12.1%)・19カ月ぶりの700億円超。・前月比4カ月連続増加、前年同月比3カ月連続増加。・主要3極はすべて前月比増加。アジアではEMS関連のスポット受注が発現。①ア ジ ア:334.7億円(前月比+2.4% 前年同月比+31.1%)・東アジア:279.7億円(前月比+3.5% 前年同月比+41.2%)〈韓国〉29.3億円(前月比△12.5% 前年同月比+8.0%)〈中 国〉237.4億円(前月比+14.7% 前年同月比+55.5%)・その他アジア55.0億円(前月比△3.2% 前年同月比△3.8%)〈タ  イ〉15.4億円(前月比+3.1% 前年同月比+11.3%)〈イ ン ド〉16.8億円(前月比△6.8% 前年同月比Δ32.9%)②欧 州:153.9億円(前月比+6.0% 前年同月比△8.3%)〈ド イ ツ〉41.6億円(前月比+65.6% 前年同月比+8.4%)  〈フランス〉27.3億円(前月比+18.4% 前年同月比+57.2)③北   米:207.6億円(前月比+23.5% 前年同月比+3.8%)〈アメリカ〉180.5億円(前月比+23.8% 前年同月比+2.9%)〈メキシコ〉 15.8億円(前月比+3.3% 前年同月比+11.8%)

【注目の新製品レポート】ヤマザキマザックが次世代のレーザ技術を採用した「OPTIPREX 3015 DDL」の国内販売を開始! ~DDLを採用した切断加工機では初の量産化に成功~

注目の新製品に多くの来場者が釘付けになった。
注目の新製品に多くの来場者が釘付けになった。
 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏、本社:愛知県大口町)は、最新のレーザ技術であるDDL(ダイレクト ダイオード レーザ)を採用した新型レーザ加工機「OPTIPREX 3015 DDL」の日本での販売を開始するにあたり、3月2日~3日の2日間、同社美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタで新機種発表会を開催し、多くの来場者で賑わった。

 DDLは、現在主流となっているCO₂レーザやファイバーレーザに次ぐ、次世代のレーザ技術で、CO₂レーザやファイバーレーザに比べて波長が短く各種材料での熱吸収率が高い(反射率が低い)ことから、高反射材の切断や薄板・中板の高速切断に適していることが特長とされている。例えば、薄板の加工でファイバーレーザに比べ、アルミで18%アップ、ステンレスで14%アップの高速加工が可能なのだ。また、エネルギー変換率はCO₂レーザの4~5倍と省エネ性も高い。

 同社の中西正純営業本部長は今回の新製品について、「満を持して次世代の発振器を搭載したレーザ加工機をご紹介することができた。切断機にDDLを採用し量産化に成功したというのは他にはない技術であり、一足早く発表した海外では、すでに大きな反響を呼び、販売が加速しています」とコメント。同社では昨年ドイツで行われた国際板金加工見本市「EuroBLECH2016」と米国で開催された「FABTECH2016」に「OPTIPREX 3015 DDL」を出展し、既に海外での販売を開始している。この好評を受け、本年7月12日~15日に東京ビッグサイトで開催される国際鍛圧機械見本市「MF-Tokyo2017プレス・板金・フォーミング展」に出展する前に急遽、先行してお披露目となった。

満を持して世界最高峰のレーザ加工技術を集結した「OPTIPREX 3015 DDL」とは!?

満を持して登場した「OPTIPREX 3015 DDL」
満を持して登場した「OPTIPREX 3015 DDL」
 さて、エネルギー効率やパワー密度に優れているDDLが生み出すメリットといえば、①エコ(省電力)、②高生産性、③厚板切断面の向上、④ワイドで安定した切削条件(安定した長時間切断が可能)――とされているが、「OPTIPREX 3015 DDL」は、DDLのこれらの特長を活かした高速・省エネ加工に加え、レーザ光を制御するマルチコントロールトーチや各種インテリジェント機能による高品質かつ段取り時間を短縮した高効率な加工を実現するマシンとなっている。

 一体どのくらいの省エネに繋がるか―――。消費電力(kW)で、CO₂、Fiber、DDLで比較した表は下記の通り。

消費電力(kW比較)

(出所:ヤマザキマザック)

 Co₂と対比して加工電力は49%、待機電力は47%の節約となっている。

 省エネ効果が高いDDLだが、優位性はそれだけではない。Fiberレーザよりも美しい切断面が得られ、特に軟鋼中板ではCo₂に近い切断面が得られるのも魅力だ。しかもワイドな切断条件で安定した長時間切断が可能になる。切断速度に幅があり、材料の品質が変わっても条件を変えることなく加工が継続できるという大きなメリットがあるのだ。

今回、このマシンには、高速・高精度制御を可能とする新開発のCNC装置「MAZATROL PreviewG」を搭載している。19インチの大型タッチパネルやエルゴノミクスデザインの採用で操作性能がさらにアップしているのも見逃せない。

 マザック独自のアイデアから生まれた数々のインテリジェント機能が、段取りから加工に至るプロセスをサポートし、さらなる生産性向上と高品質な部品加工を実現してくれる――。そもそもインテリジェント機能とは、技術者の高度なノウハウや五感に代わって機械自身が加工プロセスのサポートや操作自体を行う機能を指す。同社は、「革新的な生産性の向上、高品位な加工技術の確立のために様々な新機能開発や独自性のある製品づくりに挑戦し続けている」と意気込みを見せつけた。

 次世代のレーザ技術を採用した「OPTIPREX 3015 DDL」は、単体セルへの対応や、複数台への対応、パレットチェンジタイプ、シートチェンジタイプ等、顧客の設備に合わせて提供してくれるフレキシブル仕様となっている。将来の拡張が可能なタイプもあるので、未来志向の製造現場には頼もしいマシンであった。

マシンの特長

(1)高速
 Co₂レーザやファイバーレーザに比べて波長が短く様々な材料での熱吸収率が高い(反射率が低い)ことから、高反射材の切断や薄板・中板の高速切断に適している。

(2)省エネ
 同出力の各種レーザ発振器の中で、DDLはエネルギー変換効率がCo₂レーザの4~5倍で最も高く、省エネによるランニングコスト削減に貢献。

(3)高品質な加工と段取り時間の削減
 マルチコントロールトーチとインテリジェント機能を標準搭載し、高品質な加工と段取り時間を削減する。
 ①マルチコントロールトーチ
 厚板から薄板へと材質が変わっても厚板にあわせ最適なビーム径や焦点距離を設定することができるため段取り時間を削減できるとともに、高速・高精度な加工が可能。
 ②インテリジェント機能
 a.)インテリジェント セットアップ機能
 板厚や材質が変わるたびに作業者が都度行う段取り作業や調整作業を自動化し、生産性を向上させる。
 ・自動焦点位置決め
 ・ビーム径変更機能
 ・オートキャリブレーション機能(自動倣い設定機能)
 ・オートノズルクリーニング機能
 ・自動ノズル交換機能
 ・焦点検知機能
 b.)インテリジェント モニタリング機能
  作業者に変わり、加工の状態を自動監視する。加工ヘッドに搭載したセンサがピア寝具貫通や加工異常(バーニング、プラズマ)を検知し、是正や加工の一時停止など最適な加工を実現する。
 c.)インテリジェントカッティング機能
 マザックの蓄積した技術・ノウハウによって最適なレーザ加工を実現する。

(4)新開発のCNC装置「MAZATROL PreviewG」を搭載
 高速・高精度制御と19インチの大型タッチパネルやエルゴノミクスデザインを採用氏、生産性と操作性をさらに向上させた。

主な仕様
最大加工寸法=1525mm×3050mm
早送り速度=X、Y:120m/min、Z:60m/min
発振器出力=4.0kW
CNC装置=MAZATROL PreviewG
機械寸法(W×L×H)=3485mm×8490mm×2010mm

ジェイテクトがタイ国内で技能検定の取り組みが評価され国家認定の技能検定施策に

JATHソンタヤ氏 ジェイテクト高等学園石川氏
JATHソンタヤ氏 ジェイテクト高等学園石川氏
 ジェイテクトグループの、タイ国内自動車部品生産拠点JTEKT AUTOMOTIVE (THAILAND) CO., LTD.(以下JATH)が、このほど自前で行っていた技能検定の内容と実績が評価され、2017年よりタイ政府公認の技能評価システムとして運用されることになった。

 これまでは、タイ国内に国家認定の技能検定がなかったためJATHでは2006年より自前で旋盤技能、保全技能、検査技能の研修と検定を行っていた。JATHではこの取り組みを事業基盤の強化とさらなる飛躍を遂げるために、サプライヤーにも参加を広げ、のべ2400名の参加実績を積上げた。

 この実績と内容がタイ政府に認められ、タイ労働技能開発局(DSD: Department of Skill Development)と中央職業能力開発協会(JAVADA:Japan Vocational Ability Development Association)とがタイ国内の技能者レベル向上を目的に推進する、技能評価システム普及促進事業に取り込まれることになった。本年1月より講習およびトライアルが実施され、JATHはその講師として参画している。

技能評価者研修風景
技能評価者研修風景
 ジェイテクトではグループビジョンとして「No.1&Only One より良い未来に向かって」を掲げており、その実現のために「価値づくり」、「モノづくり」、「人づくり」を3つの柱として推進している。同社では、「人づくり」として、自社のローカルスタッフ技能者育成のみならず、タイ国内の技能者のレベル向上にむけた社会貢献活動を推進していくとしている。


■JATH拠点概要
 工場名:JTEKT AUTOMOTIVE (THAILAND) CO., LTD.
 所在地:107 Moo 4 T.Pluakdaeng A.Pluakdaeng Rayong 21140, THAILAND タイ王国 ラヨーン県
 設 立:1996年10月
 社員数:約1383人(2016年12月現在)

タンガロイがDrillLine 先端交換式ドリル「DrillMeister(ドリルマイスター)」工具径φ6.0-9.9mmサイズ拡充!

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、このほど先端交換式ドリル「DrillMeister」工具径6.0-9.9mmサイズを販売した。

 「DrillMeister」は、独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換は、ヘッドを付け替えるのみでツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。さらにヘッドは小さな力で取付け・取り外しができ、必要に応じて機上での交換も可能である。

 今回の拡充は、フランジ付きボディTIDに工具径φ6.0-φ9.9、加工深さL/D=1.5~8をラインナップし、様々な被削材での小径の穴あけ加工で驚異的な性能を発揮する。フランジ付きボディは強ねじれ溝を採用し、さらに溝面に特殊な磨き処理を施すことで、安定した切りくず排出性を実現している。これによって、特に切りくず排出が難しくなるL/D=5以上の深穴加工時に、抜群の切りくず排出性能を示す。

 「DrillMeister」は、加工能率の向上だけでなく、工具交換時間の大幅短縮、再研削にかかわる費用をゼロにできるなど、トータル加工コスト削減に大きく貢献する。

 主な特長は次の通り。

 ●工具径:φ6.0~φ9.9(0.1mm飛び)、加工深さ:L/D=1.5, 3, 5, 8に対応。
 ●強ねじれ溝と特殊な磨き処理の採用で、抜群の切りくず排出性能を実現。
 ●独自の自己拘束型クランプシステムによって、簡単かつ高精度のヘッド交換が可能。
 ●本体部分の変形が少ないクランプ機構により、ヘッドの交換可能回数を大幅に増加。
 ●革新的な刃先処理と材種性能により驚異的な寿命性能を発揮。

主な型番と標準価格
●ヘッド
 ・DMP060 AH725:7,350円
 ・DMP090 AH725:7,350円
●ボディ
 ・TID060F12-1.5:28,080円
 ・TID080F12-3:31,950円
 ・TID095F12-8:52,470円
 全アイテム:69形番 いずれも税抜価格

日進工具が東京証券取引所市場第二部へ変更

 日進工具(社長=後藤弘治氏)が、3月7日に、東京証券取引所JASDAQから同取引所市場第二部へ市場変更をした。 同社では、「“つくる”の先をつくる」、のブランドステートメントのもと、最先端の微細・精密加工用工具を創造し、日本が誇るモノづくりに貢献するとしている。

第14回(平成28年度)新機械振興賞 表彰式を開く

 機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)が2月21日、東京都内の機械振興会館ホールで第14回(平成28年度)新機械振興賞表彰式を開いた。

 平成28年度 第14回新機械振興賞受賞者は下記の通り。

■経済産業大臣商
〇「心地よいサウンドを実現するエンジン主運動系減衰技術の開発」 マツダ(株)

■中小企業庁長官賞
〇「下肢運動機能を改善するロボット新医療機器」 CYBERDYNE(株)

■機械振興協会会長賞
〇「生産現場用高速CTスキャンシステムの開発」 アイシン軽金属(株)/日本装置開発(株)

〇「低振動・低伝達誤差・低資源の高性能軸継手」 アイセル(株)

〇「表面処理鋼板の非接触通板制御装置」 JFEスチール(株)

〇「間接外気冷房併用型ハイブリッドクーラー」 (株)デンソー/(株)デンソーエアクール

〇「タイヤ気柱共鳴音低減デバイスの技術進化」 (株)本田技研研究所

〇「食用畜肉の除毛装置(豚足脱毛機)」 マトヤ技研工業(株)

■審査委員特別賞
〇「レーザー光による塗膜除去装置」 (株)トヨコー/光産業創成大学院大学

「INTERMOLD2017/金型展2017金属プレス加工技術展2017」が4月12日(水)~15(土)まで東京ビッグサイトで開催!

前回の様子
前回の様子
 「INTERMOLD2017/金型展2017」(主催:日本金型工業会)ならびに「金属プレス加工技術展2017」(主催:日本金属プレス工業協会)が、4 月12 日(水)から15 日(土)まで4 日間にわたり東京ビッグサイトで開催される。前回開催を上回る461 社・団体、891 小間の開催規模となる。

 この展示会は「金型」専門見本市として、金型設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る一連の工程を集めたソリューション提案が行われる。日本のモノづくりを支える素形材産業の最新情報を発信し、製造業関係者の注目を集める。

 展示会では「中小企業を主役」と位置づけ、大手メーカー、サプライヤーとのマッチングはもちろん、「金型」「プレス加工」と異分野、異業種とのビジネスマッチングを目的とした特別企画を行い、多様な業界交流を提案することで、営業・設備意欲を持つ積極的な中小企業経営者の来場動員を強化する。

 基調講演では、富士重工業株式会社(※2017 年4 月より株式会社SUBARU) 代表取締役副社長の近藤潤氏を講師に迎え『世界シェア1% SUBARU の企業戦略』と題した講演を行う。また、特別講演では日本自動車部品工業会 技術顧問の松島 正秀氏を講師に迎え、素形材産業にとって最重要となる自動車部品業界からの来場動員を一層強化する。

 事務局では事前来場登録、各種講演の受付を開始している。

▼事前来場登録は下記の公式ホームページから受付▼
http://intermold.jp/jizen

■併催事業(各詳細は公式サイトで確認)■
1.基調講演 (事前登録制・受講無料)
日時:2017年4月12日(水) 11:00~12:30
会場:東京ビッグサイト レセプションホールB
定員:約450名(聴講無料、事前登録制)
講師: 富士重工業株式会社 代表取締役副社長 近藤 潤 氏
テーマ:『世界シェア1% SUBARU の企業戦略』

 規模が小さい企業が生き残るために何をなすべきか。
 価格や機能による同質競争から抜け出し、独自の付加価値戦略・差別化戦略のもとSUBARUブランドを徹底的に磨き持続的な成長を目指してきた。2014 年に発表した新中期経営ビジョン「際立とう2020」において、2020 年のありたい姿「大きくはないが強い特徴を持ち質の高い企業」と定め、顧客からの頼№1・高いブランド力・業界高位の利益率・販売台数110 万台+α 達成に向け取り組んできた事例を紹介。選択と集中・差別化(強みを生かす)と付加価値追求・支える技術力と現場力を中心に講演する。

2.特別講演会 (事前登録制・受講無料)
自動車部品製造技術フェア 特別講演会
日時:2017年4月14日(金) 13:00~14:40
会場:東京ビッグサイト会議棟 6F 会議室605
定員:約250名(聴講無料・事前登録制)
講師:一般社団法人日本自動車部品工業会 技術担当顧問 松島 正秀 氏
テーマ:『自動車技術最新動向〜環境対応と自動運転技術』

 世界の大都市圏で、排出ガスや渋滞、交通安全等の課題に対する規制が活発化して来ている。環境対応については急激な電動化に向かい各社が開発戦略を見直し、安全対応は自動運転の開発が社会システムと連動し実用化に加速している。エレクトロニクス技術の導入や、異業種の参入も盛んになって来ている。既存の自動車産業も積極的な協業や、今までにない取引関係を構築する必要に迫られてきている。部品メーカーにとって新たな技術の競争に負けない体質を構築する事が、今後の重要な戦略である。

3.金属プレス加工技術2017 特別講演
日時:2017年4月12日(水) 13:30~15:00
会場:東京ビッグサイト レセプションホールB
定員:約450名(聴講無料、事前登録制)
講師:東大名誉教授 中川 威雄氏
テーマ:『日本の製造技術の底力に期待する』

 東大の生産技術研究所でプレス加工、金型成形、切削や研磨加工などで数々の新技術開発に挑戦してきた中川威雄先生。1999 年に停年退職後、東京大田区でファインテック社を創業し、今でもものづくり技術の研究開発を続けている。それらの開発技術は中国の巨大な鴻海精密工業(フォクスコン社)の技術向上にも生かされ、昨年からはシャープ社の取締役としても活躍している。同氏は永らく「金属プレス加工技術展」の企画立案にも参画してきたが、今回の講演では、これまでの足跡やグローバル競争の時代の中で、日本のモノづくり企業のおかれている厳しい現状、さらには“モノづくり技術開発は日本に限る”といった持論を語る。

4.出展者によるプレゼンテーション
 出展企業によるプレゼンテーションセミナー
「テクニカル・ワークショップ」14 セッション/「オープンセミナー」28 セッション
(*併催事業については、会場、開講スケジュールなど詳細を公式サイトで公開中)

■事前来場登録受付中■
 現在本展公式ホームページにて、展示会来場者のため“事前来場登録”の受付を行っている。この登録フォームから登録すると入場料が無料となり、来場の際 スムーズに入場することができる。
http://intermold.jp/jizen

「第15回新機械振興賞」受賞候補者募集 ~〆切は平成29年5月31日(水)~

 機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)は、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによって、わが国機械産業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関および研究開発担当者を表彰しており、平成29年度台15回機械振興賞の受賞候補者を次の要領で募集する。1.表彰対象 独創性、革新性および経済性に優れた機械産業技術に係わる研究開発およびその井蛙kの実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善、または生産の合理化に顕著な業績を上げたと認められる企業等および研究開発担当者とする。ただし、当該研究開発は、おおむね過去3年以内に完成したものに限る。2.募集の方法 機械産業に係わる関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。また、応募される企業で、推薦をいただける団体が無い場合でも自薦による応募が可能。受賞候補者の受付期間は、平成29年4月3日(月)から5月31日(水)必着とする。 「募集要領」および「応募書類の様式」は下記からダウンロードすることができる。▼ダウンロード▼http://www.jspmi.or.jp/tri/prize/3.表彰の方法 (1)特に優秀と認められるものについて経済産業大臣賞および中小企業庁長官賞の授与を申請するものとし、機械振興協会会長賞および小規模事業者(中小企業基本法における小規模起業者)を対象とした審査委員長特別賞に対し、会長名の賞状を贈呈する。 (2)受賞する企業等に対し、賞金を贈呈する。賞金の額は、経済産業大臣賞は80万円、中小企業庁長官賞は50万円、機械振興協会会長賞は30万円、審査委員長特別賞は20万円(研究開発担当者が複数である場合もこれらと同額)とする。4.選考 機械振興協会会長が委託する学識経験者よりなる審査委員会により行う。5.受賞者発表 平成29年12月に発表の予定。

コマツが自走式土質改良機「リテラ BZ210-3」を新発売

 コマツ(社長=大橋徹二氏)は、モデルチェンジによって最新技術を随所に織り込み、オフロード法2014年基準に適合した自走式土質改良機「リテラ BZ210-3」をこのほど発売した。自走式土質改良機「リテラ」シリーズは、主に建設発生土改良や地盤改良などの用途で使用され、高品質な改良土を効率的に生産する作業性能や、現場内でのリサイクルを可能にする自走式の機動性などで高い評価を得ている資源リサイクル機械。

 この製品は、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減し、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載している。加えて、さらに進化したエンジンと油圧システムの最適制御、メインバルブ・油圧回路のロス低減、大容量高効率油圧ポンプの採用などにより、機械ポテンシャルを最大限に引き出すことによって、燃料消費量を同社従来機に比べ10%低減した。

 幅広い土質に対応する混合機、確実に定量供給する原料土ホッパー・フィーダー、添加性能に優れた固化材ホッパー・フィーダーは従来機種から継承しつつ、セカンダリエンジン停止スイッチや落下防止用ハンドレールの採用により安全性を更に高めている。また、高精細7インチLCD液晶モニタとKOMTRAX(機械稼働管理システム)を新たに標準搭載し、作業量や固化材の使用量に加え、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue®の残量などについても確認可能にしている。

 また、新車購入時に自動的に付帯される、パワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れた、サービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」の提供により、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

 工場裸渡し税抜き公表価格は5,500万円。

第1回中国重慶国際工作機械展覧会(CCIMT2017)出展募集中

 第1回中国重慶国際工作機械展覧会(CCIMT2017)が、2017年11月13日(月)~16日(木)までの4日間、中国内陸部の重慶市にある重慶国際展覧センター(新設展示場)にて開催する。 この展示会は、AMT(米国製造技術工業協会)とCMTAB(中国工作機械工業会)が共同で開催するもので、AMTとCMTBAの要請により、日本工作機械工業会が日本からの同店展出展を取りまとめることとなった。 重慶市は人口1,780万人で、上海市(2,170万人)、北京市(1,860万人)に次ぐ、中国3番目の大都市であり、成都市(960万人)を衛生都市としている。また、重慶市は製造業が極めて盛んで、機械工業(輸出機器、プレス機械、金型など)、総合化学工業、衣料品、パソコン等電子機器、電力設備、食品加工、建設資材、ガラス工業など各工業が組み合わさった一大産業拠点である。 CCIMT2017は、これらの産業集積と今後の内陸部の発展性に着目し、地域特性と市場優位性の活用を目指している。今回の展示会では、全会場の南北展示館あわせて16館のうち北館の3館を使用する計画で、主催者発表によれば、日本勢は米国と同じ館での出展になる。

■CCIMT2017の概要と出展について

名  称:第1回中国重慶国際工作機械展覧会(CCIMT2017)会  期:2017年11月13日(月)~16日(木)までの4日間場  所:重慶国際展覧中心(CQEXPO)主  催:AMT・CMTBA共同主催展示面積:35,000㎡来場者数:50,000人程度(主催者予想)出展品目:工作機械、鍛圧機械、産業用ロボット、工作機器、試験機器、精密測定機、切削工具、測定機器、熱処理機械、ソフトウェア1.出展料(*ドルレートで算出し、申込み時の為替レートによる日本円での支払い) ・日工会会員:166.5ドル/㎡(割引率7.5%) ・関連団体協議会会員(注):171.0ドル/㎡(同5.0%) ・非会員:180.0ドル/㎡(割引無し)2.出展申込み 下記のCCIMT2017日本事務局まで問い合わせること。出展申込書を送付するので、必要事項を記入の上、2017年4月14日(金)までに、CCUMT日本事務局まで郵送する。3.支払方法 申込確認後、CCIMT2017日本事務局から「出展契約書」とともに、出店料の請求書を送付するので所定の期日までに指定口座への振込み手続きをすること。出展料は最終的にAMT(主催者)へ一括送金する際の送金時レートにて精算する。4.支払期日(期日厳守) 第1回支払い:出店料の50% 2017年4月末日 第2回支払い:残金      2017年7月末日 ■問合せ先日本工作機械工業会 CCIMT2017日本事務局(担当:本多・秋山・田中)〒105-0011東京都港区芝公園3-5-8 電話03-3434-3961E-mail:honda@jimtba.or.jp(注)関連団体協議会加盟団体日本精密機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本工作機器工業会、日本歯車工業会、日本フルードパワー工業会、研削砥石工業会、日本機械工具工業会、ダイヤモンド工業協会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、日本試験機工業会