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【旬な話題】三菱マテリアルの切削加工技術の伝承を目的とした“切削アカデミー”が好評開催中!

 三菱マテリアル 加工事業カンパニーが技術者育成を目的とした切削工具メーカーならではの体系的な研修“切削アカデミー”を切削工具ユーザーに向けて開催している。この研修は、2016年6月開催以来、切削加工がはじめての方から熟練の方まで幅広い切削加工に携わる方々に大好評であり、切削加工に関する全般的な知識を深め、さらなる切削加工マスターを目指す方には注目してもらいたい企画だ。 現場では工具や切削条件、被削材や切りくずなどを理論的・体系的に学ぶ機会は少ないのが現状だが、切削加工実務経験のある方も“入門コース”や“基礎コース”を受講したあとに、「切削の全体像が見え工具選定や条件設定の幅が広がり、課題解決のヒントを得られ有意義な時間になった」との声が多数寄せられているとのこと。<受講者された方々の声>・切削を始めたばかりだが切削の基礎的な知識の説明を一から聞けて、初心者にもとても分かりやすかった。・被削材に合わせた工具選定のポイントや、切削条件の考え方について学べて良かった。・職場では特定の被削材の切削しか見たことがなかったので、他金属の切削条件、切りくず、仕上がりが見られて勉強になった。・ネットなどで自分で調べても分からない情報が得られ、遠方から参加した甲斐があった。・座学だけではなく、加工実演や動画を交えながらの説明がとても分かりやすくイメージしやすかった。・トラブルシューティングで、原因や対策について詳しく教えてもらえて大変参考になった。 好評な、はじめて切削工具に触れる技術者向けに工具の種類を理解する“入門コース”、切削加工の経験者向けに切削工具の基礎知識を学ぶ“基礎コース”については2017年1月、2月にも開催するとのこと。また、ユーザーから要望の多い工具損傷対策は12月迄開催がある。 『切削アカデミー』の開催日程は下記のとおり。

●コースおよび開催日程

●入門コース(1日) 2017年1月20日切削加工の種類を理解し、各種加工の最適な工具選定や、切削条件の計算方法を学ぶ。●基礎コース(2日) 2017年2月16日、17日切削加工の種類や被削材を理解し、切削工具の基礎知識を体系的に学ぶ。(2日間コース)●応用コース ターニング(1日) 2016年度内開催終了ターニング加工の詳しい知識を体系的に理解し、トラブルシューティングの基礎とツーリングを学ぶ。●応用コース ミーリング(2日) 2016年10月20日、21日ミーリング加工の詳しい知識を体系的に理解し、トラブルシューティングの基礎とツーリングを学ぶ。●ミーリング 工具損傷対策(1日) 2016年11月11日、12月19日ミーリングのトラブルシューティングを集中して学ぶ。●難削材加工コース(1日) 2017年1月13日難削材加工の基本的考え方と、実用的な加工を学ぶ。●切削抵抗解析コース(1日) 2017年1月27日受け付け終了切削抵抗から、切削中の挙動を解析し、異常の対策を学ぶ。●高速度カメラ解析コース(1日) 2017年2月10日異常の原因を高速度カメラで特定し、その対策を学ぶ。受講対象:切削工具ユーザー(対象切削加工はターニング・ミーリング・ドリリング)受講料:2016年度(2017年3月迄) 無料(交通費宿泊費は別途必要)■申込みは下記WEBサイトから入力すること↓http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy

DMG森精機がトヨタ自動車とパートナーシップを締結 ~FIA世界ラリー選手権(WRC)での協力関係で合意~

パリ4モーターショーで発売されたヤリスERCテストカー
パリ4モーターショーで発売されたヤリスERCテストカー
 DMG森精機は、このほど9 月29 日(木)にトヨタ自動車とFIA世界ラリー選手権(FIA World Rally Championship、通称: WRC )でのパートナーシップを締結したと発表した。

 FIA世界ラリー選手権 (WRC)は、FIA主催の世界各国で行われるラリーの世界選手権でF1世界選手権や世界耐久選手権と並ぶ最も権威あるモータースポーツの一つ。ラリー・モンテカルロ、ツール・ド・コルスを始め世界で大変人気がある。

 DMG森精機は、長年高精度・高生産性を追求する自動車業界に工作機械とソリューションを提供してきたが、今回のラリーカーに搭載されるエンジンは、同社製品が多数納品されているToyota Motorsport GmbH(ドイツ・ケルン市)で製造されており、実際に同社製品で加工した部品も多数搭載されている。

 今回のパートナーシップ締結により、同社では、「製造業のシステムインテグレータとして引き続き自動車業界に強くコミットし、ラリーを通じた『もっといいクルマづくり』に貢献していく」としている。

アマダミヤチがファイバーレーザ溶接機「ML-6811C/ML-6810C」を新発売 ~シリーズ初ML-6811C には「シングルモードモデル」をラインナップ~

ML-6811C
ML-6811C
 アマダミヤチ(社長=辻岡寿康氏)は、このたび新商品としてファイバーレーザ溶接機 「ML-6811C/ML-6810C」 を発売した。

 「ML-6811C/ML-6810C」 は、精密な溶接を要求される自動車関連部品や電子部品の溶接に用いられるファイバーレーザ溶接機。レーザ溶接技術のさらなる「精密加工」「高品質化」「安定性」を追求し、幅広い顧客のニーズに応える新機能が搭載されている。

 「ML-6811C/ML-6810C」 には、専用出射ユニット(オプション)と組み合わせて用いることで加工部への入熱を精密に制御し、溶接の安定性を向上させることができる「アクティブヒートコントロール」機能の搭載が可能。加工部分を検知し本体にフィードバックするこの機能は、今まで以上の高品質、安定加工を実現する。そして「ML-6811C」 (最大出力700W)には、今回アマダミヤチでは初めてとなる「シングルモードモデル」が加わった。シングルモードモデルは、レーザ光の集光性に優れた微小なスポットにより、熱影響が少なくなることで、より精密な溶接が可能となるとともに、切断や穴あけ加工のニーズにも適用が可能である。

 「ML-6810C」 (最大出力1kW)は、運転時の消費電力を従来機比 約35% まで低減することで、さらに省エネルギー化を進めた。溶接面では高出力連続発振(CW)によるなめらかな溶接ビード面を実現。品質を重視した高品質溶接をはじめ、焼き入れ、焼きなまし(金属を軟化させる加工)などの熱処理加工にも最適である。

【ML-6811C/ML-6810C 共通 主な特長

専用出射ユニット
専用出射ユニット
1.「アクティブヒートコントロール」機能
・専用出射ユニット(オプション)と組み合わせて用いることで、加工部の熱量をレーザと同軸で検出し、本体へフィードバックしながらレーザ出力を可変させ、加工部への入熱を精密に制御し、溶接安定度を向上する。

2.任意波形制御機能
・レーザ照射時間に対して、レーザ出力の強弱を可変できる任意波形制御機能により、ワークへの入熱を任意に設定することが可能となり、溶接の品質向上を実現する。

3.ガルバノスキャナーユニットに対応
・レーザ光を、スキャナーミラーにて高速かつ高精度に走査するガルバノスキャナーユニット(オプション)に対応。レーザ光をワーク面へ螺旋状に走査する「ワブリング機能」を搭載し、ワークへの急熱急冷防止効果により、クラックやブローホールの発生を抑制する。

4.垂直入射が可能
・被加工物から反射影響を受けない構造により、ワークへの垂直入射が可能。反射光による装置内部光学系焼損抑止に加え、設備レイアウトの自由度が拡大する。

ML-6811C 主な特長

1.シングルモードモデル
・従来のフラットトップなビーム形状とは異なり、針のような鋭いビーム形状を形成することで、微小スポットによる溶接が可能となる。マルチモードと比較すると、細く深い溶け込みが得られ、切断での適用も可能。

ML-6810C 主な特長

1.省エネルギー
・運転時の消費電力を従来機比 約35% 低減(1kW 出力を1 秒間隔でON/OFF。8 時間稼働で比較)することにより、省エネルギー化をさらに進めた。

三菱マテリアルが難削材旋削加工用インサート材種「MP9000/MT9000」シリーズにアイテムを追加発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほど難削材旋削加工用インサート材種「MP9000/MT9000」シリーズにポジティブインサートの販売を開始した。

 同社が販売している航空機や医療などを中心としたチタン合金、耐熱合金、耐食合金などの旋削加工用として、耐摩耗性、耐欠損性、耐溶着性を向上させた難削材旋削加工用インサート材種「MP9000/MT9000」シリーズは、突発欠損や切りくずトラブル対策として加工現場より好評を博しているが、今回は、さらに内径加工や小物ワーク加工用としてポジティブインサートの発売開始に至った。

 難削材旋削加工用インサート材種「MP9000/MT9000」シリーズポジティブインサートの主な特長は、以下の通り。

 ① 「MP9000」シリーズは高硬度相の安定化が図られたAl含有量の高い(Al,Ti)N単層コーティングにより、被膜硬度が向上し、耐熱合金旋削加工時の耐摩耗性、耐クレータ摩耗性、耐溶着性を大幅に改善。第一推奨は「MP9015」で、耐摩耗性重視の加工や仕上げ加工用に「MP9005」をラインアップ。

 ② ポジティブインサートで追加となった「MT9005」は、耐熱性、耐塑性変形が高く、高速切削に対応可能なノンコート超硬材種。

 ③ 軽切削領域加工用「LSブレーカ」はインサートへの溶着を防止し、仕上げ面の白濁を抑制。中切削領域加工用「MSブレーカ」は広いチップポケットによって高切り込み条件でも切削抵抗の増加を抑制し、びびりや切りくず詰まりを低減。

・標準価格   :530円~1.780円
・(代表型番) CCMT060202-LS MT9005:税込価格572円
・CCMT09T302-LS MP9005:税込価格1,080円
・DCMT11T308-MS  MP9015:税込価格1,166円
・VBMT160408-LS   MP9015:税込価格1,922円

【募集中】「ロボット介護機器開発・導入促進事業 成果報告会」を10月27日に開催 (無料・事前登録制)

 日本医療研究開発機構(AMED)と経済産業省は、ロボット介護機器の開発・実用化および導入を支援・促進し、介護現場へのロボット機器導入に必要な基準作成等の環境整備を行うために、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」を平成25年度から始めており、今年は4年度目になる。 この成果報告会は、5年間の事業のうち4年目の途中までの成果を発表する。はじめに、経済産業省ロボット政策室からロボット政策についての報告のあと、事業内容の紹介(AMED)、開発補助事業者からは7社から成果報告、最後に基準策定評価事業の成果を紹介(産総研)する。<プログラム>1.我が国のロボット介護機器に関する施策について2.ロボット介護機器開発・導入促進事業について3.コミュニケーションロボット実証試験の概要、重点分野について(仮題)4.開発補助事業者報告5.基準策定評価事業成果報告〇主催: 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)、経済産業省〇日時: 平成28年 10月28日(金)10:00~17:00 (HOSPEX Japan 2016 最終日)〇会場: 東京ビッグサイト会議棟6F 608会議室〇定員: 100名(無料、事前登録制)

プログラムの詳細

1.「我が国のロボット介護機器に関する施策について」 10:00~10:15経済産業省製造産業局産業機械課ロボット政策室課⻑補佐 石田智樹「⽇本は産業分野でロボットの活⽤が世界⼀進んでいると同時に、⽣産年齢⼈⼝減少対策等でロボットの普及が期待される課題先進国でもあることを背景に、政府は平成27年2⽉「ロボット新戦略」を取りまとめた。本稿では「介護・医療」分野でのロボット介護について政策的背景を概説する」2.「ロボット介護機器開発・導⼊促進事業について」 10:15~10:30国⽴研究開発法⼈ ⽇本医療研究開発機構(AMED)産学連携部医療機器研究課主幹 君島達也「AMEDでは、経済産業省と厚⽣労働省が定めた『ロボット技術の介護利⽤における重点分野』のロボット介護機器に対する開発補助事業と、実⽤化に不可⽋の実証試験ガイドライン確⽴や標準化の研究、及びそれらの成果を広く啓発するための基準策定・評価事業を⾏っている。ここでは、事業概要とこれまでの進捗を簡単に報告する」3.「コミュニケーションロボット実証試験の概要、重点分野について(仮題)」10:30~10:55国⽴研究開発法⼈ 産業技術総合研究所ロボットイノベーション研究センター招聘研究員 医学博⼠ ⼤川 弥⽣4.開発補助事業者報告①介護現場における HAL 介護⽀援⽤(腰タイプ)の活⽤  10:55~11:25CYBERDYNE(株)営業部⾨ ⼩笹 恵美「HAL 介護⽀援⽤(腰タイプ)の製品紹介、超⾼齢社会における介護⽀援⽤ロボットの役割、HAL 介護⽀援⽤(腰タイプ)の活⽤場⾯の紹介」②持ち上げない移乗のためのロボット介護機器“離床アシストベッド「リショーネ」11:30~12:00パナソニックエイジフリー(株)リショーネプロジェクト部⻑ 河上⽇出⽣「パナソニックでは介護保険制度施⾏前の1998 年より介護事業をスタートしており、今年で18 年⽬を迎え、現在は施設運営/レンタル/介護機器・設備開発と、在宅、施設を問わず広く介護事業を⼿がけるに⾄っている。介護機器においては、積極的にロボット技術やICT 等の最新技術の活⽤を進めており、介護する⽅/介護を受ける⽅双⽅へ貢献できる開発を推進している。離床アシストベッド「リショーネ」は、こうした活動の成果のひとつで、ロボット技術を応⽤し、電動ケアベッドと⾞いすを融合した新概念のロボット介護機器。講演では「リショーネ」のコンセプト、開発〜商品化取組みについて紹介する」(休憩 12:00-13:00)③ロボットアシストウォーカーの紹介 13:00~13:30RT.ワークス(株)代表取締役 藤井 仁「ロボットアシストウォーカーRT.1/RT.2、及び屋内移動⽀援機器(開発中)の紹介」④排泄⽀援ロボット「キューレット」 13:35~14:05アロン化成(株)新事業開発部 東京グループグループリーダー 草間 透「キューレットの開発コンセプト、キューレットの特⻑、キューレット使⽤例・実績」⑤介護ロボット(⾒守りシステム)の効果と課題 14:10~14:40ノーリツプレシジョン(株)ロボット事業プロジェクト部⻑ 安川 徹「⾼齢社会におけるソリューションとして誕⽣した介護ロボットの効果と課題について、実証試験や実運⽤を通じた事例を交えて報告する。その上で、介護ロボットの役割と普及について提案する」⑥電動昇降サドル付き歩⾏⾞ 14:45~15:15(株)ミツバ開発第五部 部⻑ 萩原 伸⼀「歩⾏⾞に、⽴ち上がり、座り込みの動作を⽀援する電動機能を搭載し、⾃⾝で⽴ち上がっていた被介護者の転倒の危険性低減と⽴ち上がりの介助をしていた介護者の⾝体的負担の軽減を⾏う。また、機器を気軽に使えることにすることで、被介護者の⾃⽴促進にも繋がることを狙った歩⾏⾞について報告する」⑦浴室⽤⾒守りセンサー 15:20~15:50旭光電機(株)技術部 次⻑ 北⽥ 安輝「浴室⽤⾒守りセンサーの紹介と開発概要」5.基準策定評価事業成果報告 15:55~16:20国⽴研究開発法⼈ 産業技術総合研究所ロボットイノベーション研究センター研究センター⻑ ⽐留川 博久「本講演では、ロボット介護機器開発・導⼊促進事業の⼀環として実施している基準策定・評価事業のこれまでの成果の概要を報告する。具体的には、ロボット介護機器の安全性、効果性能、実証試験法、標準化についての進捗状況を報告する」参加申込み方法・問い合わせ申込み締切: 平成28年 10月27日(木)12:00介護ロボットポータルサイトから、フォームをダウンロードして必要事項を記載し、メールに添付して申し込むこと。申し込み受付が終わると事務局より返信メールが送付される。▼介護ロボットポータルサイト▼http://robotcare.jp/?p=5245事務局(一般社団法人 日本ロボット工業会内)メール: robot-kaigokiki@jara.jp 電 話: 03-3434-2919

MINExpo INTERNATIONAL® 2016会場でコマツとジョイ・グローバル社がトップ会談

 コマツ社長(兼)CEOの大橋徹二氏とジョイ・グローバル社社長(兼)CEOのEdward L. Doheny II氏は、米国ラスベガスで開催中の鉱山機械見本市「MINExpo INTERNATIONAL® 2016」の会場において会談を行った。コマツとジョイ・グローバル社は、世界中の最新鋭の鉱山機械およびサービスが展示される今回のMINExpoにおいても大きな注目を集めていた。

 本年7月21日に公表したとおり、コマツがジョイ・グローバル社を買収することで両社は合意をしている。この会談で、本買収完了後、マイニングの顧客にこれまでに無い新しい価値を提供する「イノベーション」を起こすことに共に努めていくことを改めて確認した。両社は2017年半ばを目処に本買収を完了するよう必要な手続きを進めていく。

両社トップによるコメント

■大橋徹二コマツ社長(兼)CEO
 コマツグループにジョイ・グローバル社が加わることについて、お客様からは非常に好意を持って受け止められています。本日この会場でも多くのお客様から私たちの決定に対する賞賛の声を頂きました。本買収を確実に成立させるため、ジョイ・グローバル社および関連当局と連携をしっかり取っていきます。
高いシナジー効果が見込まれる私たちのコラボレーションは、イノベーションを加速させ、鉱山現場の安全および生産性を向上させるダントツ商品、ダントツサービス、ダントツソリューションをこれまで以上にお客様に提供していきます。私たちは、お客様にとって一層価値のあるパートナーとなるよう、共に努めていきます。

■Edward L. Doheny IIジョイ・グローバル社社長(兼)CEO
 コマツとジョイ・グローバル社の製品・サービスのラインナップは相互に補完する関係にあると認識されており、両社が一つになることで、鉱山機械と建設機械に関する製品・サービス・ソリューションをより幅広いラインナップで提供できるようになることを、多くのお客様やビジネスパートナーが喜んでいます。両社はともに、ベストな製品、サービス、オペレーション体制、および全世界に優秀な人材を有することを重視しています。
グローバルに展開する私たちのコラボレーションは、お客様に提供する製品、サービス、ソリューションを一層強化し拡大するエキサイティングな機会となります。両社の強みを伸ばし、今後もお客様の課題解決に貢献することで、マイニング産業の発展に共に努めたいと思っています。

ジョイ・グローバル社がコマツグループに加わることで生まれる新たな価値の例

(1)発破用ドリルから積込み機、運搬機に至るまで、露天掘りおよび坑内掘りの鉱山で必要とされる製品のラインナップが拡充する。例えば、コマツの超大型の電気駆動式ダンプトラックと、ジョイ・グローバル社の積み込み機であるロープショベルは積み込み時の適合性が非常に高く、好事例のひとつに挙げられる。
(2) 両社が現場で顧客と直接向き合い長年培ってきた経験とノウハウを融合し、両社の機械をひとつの鉱山管理システム上でつなげることで、世界のマイニングの顧客へのサポート体制を一層強化することができる。

日立建機がICTデモサイトの開所式を開催


 日立建機(社長=辻本雄一氏)および連結子会社である日立建機日本(社長=櫻井俊和氏)は、10月3日、茨城県ひたちなか市に新設した日立建機ICTデモサイトの開所式を行った。ICTデモサイトは、国土交通省が推進するi-Constructionへの理解と、情報化施工を実感することを目的とした施設で、日立建機常陸那珂工場敷地内に新設した。

 開所式は、橋本 昌 茨城県知事、梶山弘志 衆議院議員、森 昌文国土交通省技監をはじめとした国土交通省および茨城県関係者とともに、情報化施工の取り組みを進めている関係者など約100名が参列した。また、式典に続くテープカットの後、3Dマシンコントロール機能を搭載したICT油圧ショベルZX200X-5Bなど、実際の機械や機器を使用したデモンストレーションを披露した。

■日立建機ICTデモサイトの概要
所 在 地:茨城県ひたちなか市新光町552-48(日立建機常陸那珂工場敷地内)
敷地面積:約14,000m2

8月分超硬工具主要統計

日本機械工具工業会がまとめた2016年8月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】461トン(前年比97.7)【超硬工具生産額】切削工具180億9700万円(前年比90.3)、耐摩工具30億9300万円(同111.5)、鉱山土木工具7億円(同77.9)、その他工具12億9800万円(同327.8)、焼結体・工具17億6300万円(同92.7)、合計249億5100万円(同96.4)。【輸出入】輸出83億2000万円(前年比86.7)、輸入58億1400万円(同96.7)。【超硬工具出荷額】切削工具184億1100万円(前年比90.8)、耐摩工具31億1300万円(同113.6)、鉱山土木工具7億3900万円(同83.7)、その他工具12億8400万円(同325.1)、焼結体・工具20億2400万円(同97.5)、合計255億7100万円(同97.0)。【刃先交換チップ】生産2716万6000個(前年比101.6)、出荷2667万9000個(同100.3)。

「研削革命」―― 岡本工作機械製作所がJIMTOF出展製品を発表! ~研削の常識を一新するマシンがズラリ~


 岡本工作機械製作所(社長=石井常路氏)が、このほど「JIMTOF2016(日本国際工作機械見本市)」に出展する機種を発表した。従来の切りこみ量を10倍にする門形平面研削盤、同時5軸制御での研削を実現する超精密成形研削盤、ヨーロッパで主流となりつつある精密複合円筒研削盤、ボタン1つしかない近未来の全自動平面検索システムなど、研削の常識を一新する画期的なマシンを展示する。

これが出展機だ!

(1)CNC門形平面研削盤「PSG208CHLi」

 このマシンは高能率研削を行うために剛性のある門形構造を採用した、高剛性、超精密を兼ね備えたコンパクトなマシン。「キュービトロン™Ⅱといし」、「GRIND-BIX」の相乗効果によって100µmの切込みを実現している。リニアモータ駆動で、同時2軸制御の研削が実現する。静圧仕様にすることで超精密の研削にも対応する。標準で、クラウニング研削やテーパ研削ができるのが嬉しい。左右と前後駆動は静圧案内面で、砥石軸も油制圧仕様になっている。機上測定が可能な高精度タッチプローブも搭載。
「優位性のひとつに弊社の研削盤でしかできないと思われる砥石幅100mmをつけられます。よって能率よく加工できます」と同社の営業管理課の西上和宏氏。超精密研削の精度(真直度)は、1µm/2m(左右)、0.5µm/1m(前後)動的精度が6点ピース0.002mmを誇る。
なお、JIMTOFでは100µm研削実演をするとのこと。

(2)超精密平面研削盤「UPG63CA1」

 来年4月の発売になる機種として参考出展マシン。高剛性で定評のある汎用平面研削盤「CA1シリーズ」のテーブル左右駆動を静圧仕様にしたものを、驚くほど嬉しい価格帯でラインナップするという。CAの特徴でもある剛性構造のT型一体フレームとダブルシリンダー駆動方式を採用することで鏡面研削のような高精度研削に対応可能。
 「なぜ、嬉しい価格帯で市場投入できるのか」と質問をしたところ、「静圧など自社で型をイチからつくることができることによる」とのことだった。
 JIMTOFでも鏡面研削ワークのサイクルを行うとしている。

(3)CNC超精密成形研削盤「UPZ52Li」

 このマシンは、同時5軸制御を可能にする超精密成形研削盤。高能率・高剛性・リニアモータによる高速化と使いやすさを追求している。左右リニアモータ駆動により正確な位置決め研削・高速反転研削・マルチポジション研削・クラウニング研削等の様々な研削にも対応。タッチプローブやCCDカメラを搭載することで研削後の機上測定と自動補正にも対応する。注目したいのは、研削盤でも同時5軸制御が実現した、ということだろう。これにより、パソコンで使用するマウスのような丸い形状のものも研削できるようになった。
 「こうした形状のものを実際に研削したい、あるいはこうした形状のもので相談があれば、一緒に考えていきたいですね」(西上氏)
ワークを研削しない空走距離を短くすることでサイクルタイムに大きく貢献することもメリットである。

(4)CNC高精度成形研削盤「HPG500NC」

 同社の人気小型研削盤「HPG500」を、ユーザーの要望でNC化したマシン。小型の成形で同時2軸制御ができる。テーブルはモータ駆動で電気制御。したがってCO2の削減効果は抜群。油圧レスなのでエコでもあり、様々な税制に対応できるというメリットもある。特別仕様として、芯無研削装置「FRIND-スマート」を搭載して、小型センタレス研削盤と同様のサイクル運転を行う。本年9月、シカゴで開催されたIMTSではファナック社製のロボットを使用し、医療機器メーカーのワークを完全自動で披露した。

(5)CNC精密複合円筒研削盤「UGM3100NC」

取材中にヨーロッパで人気の「UGM3100NC」を拝見。NC制御で難しいとされている6角形の研削も複合研削盤で工程短縮! 新製品は長尺ワークも対応可能だ。
取材中にヨーロッパで人気の「UGM3100NC」を拝見。NC制御で難しいとされている6角形の研削も複合研削盤で工程短縮! 新製品は長尺ワークも対応可能だ。

 ヨーロッパで人気の外周・内面・端面研削を1機種で行う複合研削盤が、サイズアップし、加工長さを1,000mmまで伸ばすことにより長尺ワークも対応可能になった。複合検索の良いところは、段取りミスがなくなるのと、工程削減による作業時間の大幅短縮があげられる。また、今まで2台のマシンで加工をしていたところ、複合マシン1台にすることによって千湯面積も抑えることができる。1,000ミリを出すことによって、例えば、工作機械メーカーのスピンドルケースの研削等に貢献できる。操作画面もユニークで、文字を完全になくして、画で分かりやすく操作できるようにしている。機上測定装置も特徴のひとつで、ワークの端面を測定する装置と直接定寸装置がついている。研削後にワークを外さず、全てが終わるようにできているのだ。NC制御で六角のものを研削するのは難しいとされているが、「弊社は複合研削盤でできるというところをアピールしたい」と自信たっぷり。

(6)オペレータless&セットアップless研削盤「MUJIN」
 
このシステムは最も注目したい。なんと操作盤を研削盤からなくしたという。ひとつだけ付いているボタンを押せば加工が始まり、終了すると離れた作業者に自動でお知らせをするという、まさに近未来の全自動平面研削盤だ。(特許出願済)。会期中は研削実演をするというから、見逃せない!

三井精機工業が、新規開発機Precision Profile Center 「PJ812」5 軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」JIMTOF2016 にて初公開!

 三井精機工業(社長=奥田哲司氏)は、第28 回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)にて、Precision Profile Center(高精度立形マシニングセンタ)「PJ812」と5 軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」を世界初披露する。

Precision Profile Center 「PJ812」

 金型、試作部品、光学関連部品、航空宇宙関連部品、医療機器関連などの高精度加工を実現するため、静的精度はもちろん、動的精度を徹底して追求した。ジグボーラーの高精度位置決めと高品位形状加工を実現する究極のマザーマシンを開発した。

■主な特長

(1)熱変形を考慮した門形シンメトリー構造。
(2)新摺動機構で0.1μm 送りに追従。
(3)ボールねじ軸心冷却、摺動面冷却等による発熱対策で安定した軸送りを実現。
(4)新開発の主軸熱変位補正でZ 軸の変位量は従来の約1/3 に改善。
(5)主軸中心とZ 軸駆動部の距離を最小化。Z 軸静剛性が従来機に比べ6 倍以上に向上。
(6)省エネ回路の採用で非稼働時の電力90%削減、エアー量40%削減。
(7)15”LCD を装備した新操作盤。

5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55XⅢ」

 「最小の設置スペースで最大の加工エリア」を実現した初代Vertex の特長はそのままに、精度・剛性にさらに磨きをかけた。今回のマイナーチェンジはベッド剛性の向上と主軸熱変位補正機能のバージョンアップを重点としている。

■主な特長

 従来のVertex から継承している特長は、①2m×3m の設置スペースで最大φ750mm×高さ525mm のワークが積載可能、②自社製の傾斜・回転テーブルを採用。高精度で高速な割出しを実現、③工具やワークへの接近性が容易、④センタートラフで良好な切粉処理。

 新たに「Ⅲ」として追加された特長は、①さらに強力になった主軸熱変位補正機能でZ 軸の変位量は従来の約1/3 に改善、②ベッド・コラム剛性の向上で微小線分送りによる3 次元形状面品が向上、③オプションでHMI 機能を搭載した15カラーLCD 付き操作盤に対応。