BIG DAISHOWAが欧州攻略を加速 ドイツに旗艦拠点新設、2030年売上高1.5倍へ

BIG DAISHOWA(社長=仲谷開人氏)は、このほど欧州事業のさらなる拡大に向け、物流・販売の旗艦拠点となる新会社「BIG DAISHOWA Europe」をドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州に設立し、本年7月から営業を開始した。欧州全域の統括機能をスイスから移管し、物流と販売体制を大幅に強化することで、2030年までに欧州売上高を現在の1.5倍へ引き上げる計画だ。
欧州では、航空宇宙や防衛、医療機器、半導体製造装置、精密機械など高付加価値産業への投資が活発化しており、高精度加工を支えるツーリングへの需要も堅調に推移している。同社はこうした市場の成長を見据え、欧州事業を一段と加速させるため、物流・販売体制の抜本的な強化に踏み切った。
これまで同社では、欧州地域全体の物流・販売はスイスの現地法人が統括していたが、今後は新会社がその役割を担う。EU域内に統括機能を置くことで物流の効率化を図るとともに、迅速な製品供給とサポート体制を実現し、顧客対応力を一層高める狙いだ。
新会社には約25億円を投じ、事務所と倉庫を備えた新社屋を建設した。敷地面積は約6,000平方メートル、延べ床面積は約5,000平方メートル。製品ショールームも併設し、顧客への提案力を強化する。
物流面では、倉庫の保管能力を大幅に拡充。在庫は金額ベースで従来の約5倍まで保有できるようになり、これまで欧州では必要最小限に抑えていた在庫に加え、保管スペースの制約から断念していた型式の製品など取り扱いを見送っていた製品も常時在庫できる体制を整えた。これにより、多様化する顧客ニーズへ迅速かつ柔軟に対応できるようになる。
また、これまでドイツ国内の物流・販売を担っていた同州内の現地法人は、移転・統合する形で営業を開始した。一方、スイスの現地法人は今後、スイス国内の物流・販売を担当する。
欧州全体の統括機能をスイスからドイツに移すことで、EU圏内の物流がスムーズになるなどのメリットを踏まえ、同社では、ドイツ、イタリア、フランス、スイスをはじめ欧州全域の現地企業や日系進出企業への提案活動を強化する方針だ。世界有数の製造業集積地である欧州で供給力とサービス体制を高める今回の投資は、同社のグローバル戦略を加速させる重要な一手として期待される。


