電動「エチケットカッター」鼻毛切りの実力と工法

以前、大垣精工の上田社長から身だしなみに使う電動「エチケットカッター」を頂いた。
この重要なカッター部は大垣精工が製造しているもので、鼻や眉、耳の穴などのフェイスグルーミングがこれ1台で賄える優れモノである。カッター部位はディアルエッジ刃搭載! 
コレね↓↓↓


おっと、鼻毛が男性だけ伸びるものと思ったら大間違いよ。
鼻毛は女性だって伸びる。普段はオスマシ顔の私だって伸びる。どこぞの受付にいるキレイなお姉さんの鼻の穴から数本元気よく飛び出ていたのだって目撃したこともある。

このように鼻毛は男女問わず鼻の穴に密着しながらも、鼻の穴から出ているという理由だけで、威厳が消滅するという不思議な魔力を秘めている。たった1本の鼻毛でも、その存在感は大きく、ついうっかり「鼻毛の処理をし忘れてしまった」だけで、その日一日、自信が持てず、ついつい消極的になってしまうことだってあり得るのだ。

つまり、鼻毛処理はわれわれのモチベーションを左右するほど重要な役割を秘めているといえるだろう。

そんな鼻毛を処理するありがたい大垣精工のカッター部が活躍するパナソニックの「エチケットカッター」を使用してみた。

恐る恐る鼻の穴にエチケットカッターを入れてみる。初めての経験なのでちょっとドキドキした。
(痛かったらどうしよう・・・・・)
覚悟を決めていちにぃのさん! でスイッチをオンする私。

この部位を恐る恐る鼻の中に入れてみる


(あれっ?)
まったく痛くない。本当に切れているのだろうか?
鼻の穴に差し込んでいるエチケットカッターをゆっくり時計回りに回転させてみると、ジジ・・・ジ・・ジジ・・ジ・・・と、セミが地面にポトリと落ちたあと命が尽きる寸前に出す羽そっくりな音が鼻の穴から聞こえた。私はエチケットカッターが確実に鼻毛を捉えていると確信した。

「な、なんて優しい鼻毛切りなんだ!」
デリケートな鼻の穴を優しく、しかもあっという間に処理するなんて、さすが大垣精工の技術ね。
というわけで、この技術のどこが凄いのか「製造現場ドットコム」ファンの皆さまに、ちょっとだけ説明をしましょう。

下記の写真は男性の身だしなみに重宝されている電気鼻毛カッターの重要なカッター部。

材料:SUS304L 板厚:t0.6


すごいのは工法です。
この製品の従来工法は、焼結+溝研磨+外形矯正(単発)+パレル研磨と4工程でした。それを、プレス成形(順送金型)+パレル研磨のみの新工法で60%の大幅コストダウンを実現したんです。60%とは素晴らしいですね。従来の加工を進化させ、工程短縮に結びつけた開発力がこの部位に詰まっているのです。

このように、われわれの生活を豊にする製品の中に、キラリ☆と光る各社の技術があります。目立たないけれど、注目しなければならないと思っています。