年末に思い出す「当たり前の日常」

今日でサヨナラ2013年。今年も良い出会いに恵まれ、とても充実した年を過ごすことができました。

ところで、わたしは1999年の年末から、大晦日になるとずーっと同じ事を考えることにしています。

1999年というとまず頭に浮かぶのは、子供時代。
「ノストラダムスの大予言」が流行りました。

テレビや雑誌ではこの予言について特集を組み、無邪気な子供時代のわたしは恐怖のどん底へ突き落とされたものです。

大人になっても、1999年を迎えるまで、心の隅っこで「恐怖の大王が降ってきたらどうしよう」と密かに心配していたけれど、その年、わたしにとって恐怖の大王よりも遙かに考えなければならない事態が発生しました。

2000年問題です。「Y2K問題」とも呼ばれましたね。

思い出した方もおられると思います。
当時、コンピュータの年表示は下2桁主流だったようで、2000年になると、「00」となり、様々な電子機器が誤作動を起こし、世の中がパニックになる・・・というアレです。

なにかあるかもしれない・・・と、ドキドキしながら新年を迎えたことを思い出します。

ところがです。
ご承知のとおり、大きな問題は起きませんでした。

「あ~なにも起きなかったね、よかったね♡」

2000年の幕開けはこんな感じでした。

だけど。

わたしはこの時、なにもない日常を送ることが、いかに大変かということを改めて知ったわけです。

われわれの生活を豊かにするために、一体、どれだけの人がかかわっているのだろう。

当たり前のことはちっとも当たり前ではなく、皆さんの仕事っぷりがあるから、わたしたちはこうやって当たり前のように平和に過ごせることができるのです。

あれだけ大騒ぎをした2000年問題も、今では誰も話題にしません。
ですが、忘れちゃならないのは、なんでもない日常を送れることは、なんでもないことではないということ。コツコツと地道に働いているいろんな人々のお陰だということ。
ものをつくる・・・ということはとても尊いことだと改めて考えさせられます。

なので、私は1999年の年末以降、毎年2000年問題を思い出して、あのとき味わった感情を再び呼び起こすことにしています。

2013年も今日で終わり。
産業界で働いている皆様、お疲れさまでした!

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