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「コスト競争力を維持するには省力化投資を進め、生産性改革の実現に本気で取組む必要がある」日本機械工業連合会が賀詞交歓会を開く

 日本機械工業連合会(会長=大宮英明 三菱重工業会長)が1月9日、東京都内のホテルオークラ東京で新年賀詞交歓会を開催した。
 あいさつの概要は下記の通り。

平成30年 年頭所感 世耕弘成 経済産業大臣「日本が勝ち残り、世界をリードしていくためにはConnected Industriesの実現が鍵」

 平成30年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 今、世界の産業の在り方は大きく変わろうとしています。AIやIoT技術の登場により、新たな付加価値や製品・サービスが生まれ、企業の稼ぎ方も単なるモノ売りから、サービスと連動する形に重心が移行しています。このような中、ドイツや米国、中国もデジタル時代のイニシアティブを握るべく政策を打ち出し、世界中の企業が互いにしのぎを削っています。第4次産業革命時代に、日本が勝ち残り、世界をリードしていくためには、様々な産業、企業が「データ」を介してつながった、「Connected Industries」の実現が、重要な鍵となります。このコンセプトは、新たな産業を創出し、生産性を向上させるのみならず、少子高齢化、人手不足、環境・エネルギー制約など日本が抱える社会課題の解決につながるものです。このような産業の姿を目指し、経済産業省は次の5つの観点から、「Connected Industries」の実現に向けた施策を推し進めます。

【トップインタビュー】70年以上の歴史を誇るユキワ精工 酒巻弘和社長に聞く 

 ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏、住所:住所:新潟県小千谷市千谷2600-1)は、1946年に祖父の岩雄氏が創業、以来ドリルチャックの製造から始まり、コレットチャック、ツーリングシステム、CNC円テーブルといった製品の開発や製造、販売事業を続け、70年以上の培われたノウハウを駆使して新製品の開発や専用機の自社開発に注力している。

 そんな歴史あるユキワ精工が本年6月、前社長の和男氏(現会長)からタスキを受け、弘和氏が社長に就任した。同社の経営理念は「和をもって一致協力する」。100年企業を目指して、顧客の生産性向上に貢献するための努力を惜しまない。酒巻新社長に今後の意気込みを伺った。

Fritz Studer AG「日本は重要な拠点」 ~スチューダーテック 宮田セールスマネージャーに聞く~ 

 最精度円筒研削分野の標準機械と個別のシステムソリューションを製造しているスイスのFritz Studer AG。1912年の創業以来、精密円筒研削盤の開発と製造に注力してきた。永きに亘る歴史に培われた開発力と世界規模の営業網が強みだ。日本ではスチューダーテック(東京都大田区大森北4-10-8)が販売拠点となっており、このほどさらなる日本市場の拡大に向けて注力している。国内責任者である宮田 高 セールスマネージャーにお話しを伺った。

【レポート】「メカトロテックジャパン2017」が盛況のうち終了。来場者は設備投資意欲満々。自動化を視野に入れた展示が目立つ。

 今年国内最大の工作機械見本市である「メカトロテックジャパン」が去る10月18日(水)から21日(土)の4日間、ポートメッセなごやで開催され、盛況のうち幕を閉じた。   
今回の展示会は自動化やIoTへの提案が目立っており、来場者の旺盛な設備投資意欲を感じることができた。展示会の様子をレポートする。

【トップインタビュー】「お客様のニーズに合わせてコーディネートするのが機械工具商の仕事」 ~全日本機械工具商連合会 坂井俊司会長(NaITO社長)に聞く~ 

 戦後、「終戦処理」という名目で放出された機械や切削工具類。これに素早く目をつけた人々はこれらを市場に流通させた。現在活躍されている機械工具商の多くはここから誕生している。1950年に勃発した朝鮮戦争は長らく停滞していた業界好転の機会となり、ここから日本経済は一気に拡大路線を突っ走ることとなった。日本の自力回復力のもととなったのは、まさに機械・工具業界の底力にあった――。
 
 朝鮮戦争が勃発する2年前の1948年、全日本機械工具商連合会(通称:全機工連)は、全国の機械・工具の販売業者が公定価格撤廃運動を目的として、結成したのが始まりである。本年6月に、新会長に就任した坂井俊司氏(NaITO社長)に機械工具商の現状についてお話しを伺った。

「MECT2017」の見所はココだ! 注目各社の新技術&目玉製品を要チェック!

 10 月18 日(水)から10 月21 日(土)までポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される「メカトロテックジャパン2017(通称MECT) 」(主催=ニュースダイジェスト社)が今回、リーマンショック前の2007年点に次ぐ史上2番目の規模の1933小間で開催される。会場内に展示される工作機械、各種装置は376台、また、1190の新製品(1年以内に発表されたもの)が華やかに技術を披露する今年最大の工作機械見本市だ。
 製造現場ドットコムでは注目メーカー各社の新技術や目玉製品を一挙公開する。

 (アマダグループ、イワタツール、オーエスジー、オークマ、OKK、岡本工作機械製作所、北川鉄工所、ジーベックテクノロジー、スチューダテック、住友電気工業、大昭和精機、ダイジェット工業、タンガロイ、DMG森精機、ナガセインテグレックス、日進工具、不二越、ブルーム-ノボテスト、牧野フライス製作所、三井精機工業、三菱日立ツール、三菱マテリアル、安田工業、ヤマザキマザック、ユキワ精工、碌々産業)

三菱マテリアル 鶴巻二三男常務(加工事業カンパニープレジデント)に聞く ~新ブランド「DIAEDGE」にかける想いとは~

 三菱マテリアル・加工事業カンパニー(三菱マテリアル常務:カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)の勢いが止まらない。本年5月グローバルに展開する新商品ブランド「DIAEDGE(ダイヤエッジ)」をリリース、現在大きな注目を集めている。また、6月には、切削加工ユーザーの技術サポートを目的とし、オープンラボとしての機能を併せ持つ「中部テクニカルセンター」を岐阜製作所内に約15億円の総投資額をかけて新設した。

 3年前に立ち上げた同社の“ワクワクプロジェクト” は、“ワクワク”がキーワード。これは、「社員とお客様のワクワクを叶えつづけて、顧客満足ナンバーワンのプロ集団になる」ための取り組みとしてスタートさせたものだが、地道な活動を通じて効果も上がってきている。

 旬な話題が豊富な三菱マテリアル 鶴巻二三男常務に、お話しを伺った。

【トップインタビュー】日本機械工具工業会 牛島 望 会長(住友電気工業専務取締役)に「工具業界を取り巻く現状と課題」を聞く

 日本機械工具工業会は「わが国機械工具製造業の健全な発達を図り、わが国産業経済の発展に寄与する」ことを目的として2015年、超硬工具協会と日本工具工業会が統合してできた工業会であり、現在、正会員77社、賛助会員52社の計129社の会員を有している。

 本年6月、新会長に就任した牛島 望氏(住友電気工業専務取締役)を訪ね、工具業界を取り巻く現状と課題についてお話しを伺った。

三井精機工業 奥田社長に聞く ~究極の精度を求めて 加工現場への貢献~

 究極の精度を求めて――――――。

 このキャッチコピーを聞くと、三井精機工業(社長=奥田哲司氏 本社:埼玉県比企郡川島町八幡 6-13)を思い浮かべる方も多いだろう。

 最先端の技術に加え、徹底した環境整備のもと、各部門で高性能の製品を開発することにより高い評価を博している同社は、1928年当時、外国に依存していた精密測定機器や精密工作機械を国内で生産する目的で設立された歴史ある企業だ。

 現在は事業を「工作機械」「コンプレッサ」の2部門で構成している。
 
 今回は同社の工作機械部門にスポットを当て、工場内を案内してもらい奥田社長にお話しを伺った。