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【トップインタビュー】タンガロイ 木下社長に聞く ~加工現場を魅了する高能率工具を生み出すための企業努力とは!?~

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、昨年、同社の長い歴史の中(今年で88年)でも最大のキャンペーン『TUNGFORCE(タングフォース)キャンペーン』を世界規模で展開し、生産性の高い最新工具を市場投入して話題を呼んだ。新型工具や各製品ラインをさらにグレードアップし、旋削加工、転削加工、突切り&溝入れ加工、穴あけ加工とあらゆる加工に対応するインサートの材種と形状で、工具の長寿命化を実現するとともに驚異的な加工能率を可能にした切削工具の数々は、昨年11月に開催された「JIMTOF2016(日本国際工作機械見本市2016)」でも大きな注目を集めた。
 工作機械の隠れた能力を引き出すことに重点を置いている点も見逃せない。たとえ機械が古くても加工の生産性を向上する切削工具の数々は、加工を商いとしている者にとっては魅力的な製品であろう。

 精力的に技術革新を行っている同社に対し、最近、イメージが明るくなったとの声をよく聞く。同社の取り組みに着目し、木下社長にお話しを伺った。

【注目の町工場】努力が実を結び、確かな腕が信頼を呼ぶ! マルミツテクノのココがスゴイ!

 最近は規模の小さい工場を町工場と呼ぶ風潮があるようなので、分かりやすくするため町工場とタイトルに付けたが、マルミツテクノ(社長=花園智康氏、福岡県粕屋郡須恵町)のある場所は町ではない。博多の街からほど近い福岡空港を抜けると、すぐさまのどかな田園風景が広がる。なので、厳密に言えば、町工場ではなく郡工場といったところだろうか。

 花園社長を含めて3人で切り盛りしているマルミツテクノの仕事っぷりは、まさに少数精鋭。コンサルも付けずにISO9001を花園社長自ら取得するという勤勉ぶりもさることながら、営業努力も怠らないという徹底ぶり。加工に対して貪欲な追求心を剥き出しにして仕事に挑むその姿は、まさに努力の人という表現がぴったりだ。リーマンショック等の苦難を乗り越えて現在、元気よく設備をフル稼動させ、タービン翼、回転翼、熱間打刻印等のほか、九州大学先端医療イノベーションセンターとの共同開発で、ノズル部のみでナノレベルの泡を液体に発生させる研究を行っている。

「グローバル化の持つ光と影を認識して冷静に対処」日機連が賀詞交歓会を開く

日本機械工業連合会(会長=岡村 正 東芝 相談役)が1月7日、都内のホテルオークラで賀詞交歓会を開催した。岡村会長のあいさつの概要は以下のとおり。

 昨年は、国内内外で大きな異変が相次いだ。なかんずく二つの大きなサプライズがあった。一つは英国のEU離脱が決することになり、また米国では、TPPに反対を唱えるトランプ候補が予想に反して大統領選に勝利した。1980年前後に精研についたサッチャー首相とレーガン大統領が新自由主義的な経済政策を唱える中で、本格化したグローバリズムの流れに対して、30年が経過をした今、その震源地であった米英において逆転の動きが始まったかのように見えるのは誠に皮肉なことである。

 私たちは、このように不確実性が高まる時代の中で新年を迎えているわけだが、こういう時代であるからこそ、グローバル化の持つ光と陰の部分をよく認識して冷静に対処する必要があると考えている。

平成29年 世耕弘成 経済産業大臣 年頭所感

(はじめに)
 平成29年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
昨年は、英国のEU離脱の動きなど、グローバル化への反発や既存の政治・経済の枠組みへの不満が世界各地で高まりました。この大きな変動の背景となる中間層の二極分化が進む中、世界で最も安定した通商国家・日本がリーダーシップを発揮し、自由で開かれた経済を守り抜くことこそ、世界経済の内向き志向を打破する鍵を握っています。

 これまで、日本はグローバル化によるメリットを享受しながら、勤勉な中間層の奮闘を梃子に、成長を続けてきました。世界経済の不透明感が増し、第四次産業革命による産業構造の変化に直面した今、中間層の不安を払拭し、未来に希望を持てる社会を作ることが、平和と繁栄の礎となります。

【レポート第二弾】俺が見たJIMTOF2016!

 JIMTOF熱が冷めないうちに――――。
 今回の製造現場ドットコムは、「俺が見たJIMTOF2016」をテーマに、加工を商いとしているマルミツテクノ(福岡県柏屋郡須恵町旅石423-1)の花園智康社長に寄稿していただきました。
 日夜、加工と向き合っているからこそ―――の視点で書かれたレポートは斬新です。

(文・写真=花園智康 マルミツテクノ社長)

【特別レポート】JIMTOF2016まとめ ~インダストリー4.0やIoTを視野に入れた展示が目立つ~

 JIMTOF2016が11月17日から11月22日までの6日間、東京ビッグサイトで開催され、JIMTOF市場最大の5518小間から、生産技術に応える製品の数々や先端技術を見ることができた。

 今回も前回同様、将来性の点から、自動車・航空機・医療・エネルギー産業分野を狙った製品が目立ち、加工工程短縮にみる経済効果はもちろんのこと、製造現場の課題解決に向けたソリューションを提案していた。また、今回の展示会で注目すべき点は、インダストリー4.0やIoTを視野に入れた展示で、“つながる社会”への貢献をアピールしていたことだ。工作機械は複合技術もさらに進化を遂げており、工具や周辺機器も高能率加工を睨んだ新製品の数々を展示していた。

 工作機械編:アマダグループ、岩間産業/ケイズデザインラボ、オークマ、OKK、岡本工作機械製作所、キタムラ機械、黒田精工、ジェイテクト、清和鉄工、ソディック、DMG森精機、ナガセインテグレックス、ファナック、牧野フライス製作所、三井精機工業、安田工業、ヤマザキマザック、碌々産業。
 切削工具・周辺機器編:イワタツール、栄工舎、オーエスジー、北川鉄工所、サイトウ製作所、ジーベックテクノロジー、住友電気工業、第一測範製作所、ダイジェット工業、大昭和精機、タンガロイ、日進工具、不二越、ブルームノボテスト、三菱日立ツール、三菱マテリアル、ユキワ精工、ユニオンツール。

「JIMTOF2016」がいよいよ開幕! 製造現場ドットコムが選んだ各社の見所を一挙公開!

 「JIMTOF2016(第28回日本国際工作機械見本市)」が11月17日(木)~11月22日(火)まで東京ビッグサイトで開催される。今回のテーマは「ここから未来が動き出す」。
 工作機械と関連製品はあらゆる工業の基盤となることから、工業立国・日本の技術水準を映す鏡として国内外から高い感心を集め、今では充実した併催企画に加えて、高度な情報交換の場として世界中から注目されている。今回は、日本をはじめとする世界21カ国・地域から969社から出展、JIMTOF史上最大の5518小間で、先端技術がつまった製品を世界に向けて発信する。

 製造現場ドットコムが選んだ注目企業の見所を紹介する。(アイウエオ順)

 (アマダグループ(アマダ/アマダマシンツール)、イワタツール、栄工舎、オーエスジー、オークマ、OKK、岡本工作機械製作所、北川鉄工所、キタムラ機械、黒田精工、ジーベックテクノロジー、ジェイテクト、第一測範製作所、ダイジェット工業、大昭和精機、タンガロイ、DMG森精機、ナガセインテグレックス、日進工具、不二越、ブルーム-ノボテスト、牧野フライス製作所、三井精機工業、三菱日立ツール、三菱マテリアル、安田工業、ヤマザキマザック、ユキワ精工、碌々産業)

日本ハードメタル「九州北方工場」が完成

 オーエスジーの100%子会社である日本ハードメタル(社長=小野克比古氏)は切削工具の研磨作業の効率化を図るため、佐賀県武雄市北方町の武雄北方インター工業団地に「九州北方工場」を建設し、10月11日に開所式を開催した。
 この新工場は、約2万4000㎡の敷地に、建物面積が6600㎡。
 同社はすでに武雄市橘町の九州工場を操業しているが、納期短縮等や生産能力の向上を図るため、今後は、北方工場を高精度・高品位な研削工場にし、橘の工場を合金・成形品の主力工場としてさらなる強化を図る。

ここから未来が動きだす。~これが「JIMTOF2016(第28回日本国際工作機械見本市)」のトレンドだ!~

 日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが、本年11月17日(木)~11月22日(火)までの6日間、東京ビッグサイト全館を使用してJIMTOF2016(第28回日本国際工作機械見本市)を開催するにあたり、10月5日に都内のメルパルク東京で最終的な開催の概要、出展物の見所や傾向、会期中の公式行事予定、併催イベント、企画展示などについて発表した。製造現場ドットコムでは一足早く、会見の様子を含め、協賛団体が発表した業界の見所やトレンドを掲載する。

【祝】アマダホールディングスが70周年記念式典を開く

 本年70周年を迎えたアマダホールディングスが9月16日に都内にある帝国ホテルで創業70周年記念式典を開いた。

 1946(昭和21)年9月、終戦直後の軍需工場から掘り出した焼けた旋盤が1台。――。
アマダホールディングスは、戦後間もない焼け野が原の東京で、創業者である天田 勇氏が32歳の頃、この焼け旋盤1台をもとに東京都豊島区内で個人経営の機械修理工場を開いたことから始まる。70周年を迎えた同社の売上げは3000億円、各国に約80社、約8000名の従業員を抱えるまでに成長した。

 アマダホールディングスの歴史や70周年記念式典の様子を掲載する。