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CIMT2015見学レポート 「過去と比べ変化も体感」

4月20日(月)~25日(土)の6日間、北京市郊外の中国国際展覧中心(新館)において第14回 中国国際工作機械見本市(Chaina International Machine Tool Show “CIMT2015”)が開催された。

私は2011年、2013年と今回で3回連続して参加しており、過去と比べた変化点も感じることができた。PART 1では全体の概要、PART 2では中国・欧州・台湾・韓国メーカーの出展内容をレポートする。

(文・写真=下村栄司)

ジーベックテクノロジー 住吉社長に聞く ~個人の能力を最大限発揮できる職場へ~

工業用研磨・切断・微細バリ取り用工具の開発、製造、販売を行っているジーベックテクノロジー(社長=住吉慶彦氏、本社:東京都千代田区)が、平成26年度ダイバーシティ経営企業100選に選出され、今年3月に経済産業大臣より表彰された。この取り組みは、日本企業が競争力を高めるためには、多様な人材を活かし、一人ひとりに最大限の能力を発揮する機会を提供することで、価値創造につなげていくという「ダイバーシティ経営の推進」が有効な戦略になるとの趣旨のもと、経済産業省が主催となって企業を表彰するものである。

多様な経験とノウハウを持つ人材の採用・能力の活用を通して創発的な新製品開発と社内外プロセスの改革を推進し、事業拡大を達成してきたことが高く評価されたジーベックテクノロジー。年齢性別を問わず、企業理念と価値観を共有できる人材を採用し、その能力を最大限引き出すための環境づくりや柔軟な制度を積極的に構築している住吉社長にお話しを伺った。

清和鉄工 達社長に聞く 「歯車は死なず! 強みは本質を追究する姿勢にあり」

今から95年前の1920年、清和鉄工(社長=達 俊彦氏、本社・出雲工場:島根県出雲市)は、大阪で創業された。当初は歯車を製造していたが、その後は歯切り機械の開発に着手、以降、ホブ刃溝研削盤、歯車ホーニング盤、歯車創成研削盤の製造を次々と開始し、まさに歯車一筋―――歯車の歯車による歯車のためのマシンを製造してきた歴史ある企業である。

今では、ハイエンドCNCホブ盤『Artis(アルティス)シリーズ』、高品質な加工機をリーズナブルな価格で提供する『Orbis(オルビス)シリーズ』、研削、ホーニング等の歯車の仕上げ用加工機『LUXIS(ラクシス)シリーズ』、歯車を中心とした工具関連加工機『FABRIS(ファブリス)シリーズ』と製品ラインナップも豊富であり、評価も高い。特にCNCギアホーニング盤は国内シェア半数以上を占め、抜きん出ている。
達社長を訪ね、お話しを伺った。

「INTERMOLD2015/金型展2015/金属プレス加工技術展2015」がいよいよ開催! 注目の製品はコレだ!

「INTERMOLD2015/金型展2015/金属プレス加工技術展2015」4月15日(水)~18日(土)までの4日間、東京ビッグサイトで開かれる。今回の開催規模は427 社・団体、872小間となり、金型・金属プレス加工の最先端技術が集結する専門見本市として注目を集めている。

今回は、「試作・デザイン・解析&3D プリンティングフェア」「自動車部品製造技術フェア」「航空機部品製造技術フェア」など注目を集める分野の企画を強化していることに注目したい。「金型」「プレス加工」と異分野、異業種とのビジネスマッチングを目的とした画期的な企画によって、多様な業界関係者が交わり新しいアイデアが生み出されることも期待できそうだ。

三菱日立ツールへ 日立ツールが臨時東日本日立ツール会を開催

日立ツール(社長=田中啓一氏)が3月4日、ホテル日航東京で東日本の特約店・代理店を対象とした「臨時東日本日立ツール会」を開催した。

「世界的に大規模な製造業復権の動きを背景に生き残る道とは」 ~佐脇 紀代志 経済産業省 製造産業局産業機械課長(併)ロボット産業室長に聞く~

現在、世界的に製造業の復権に向けた動きが活発化している。
最近よく聞く「インダストリー4.0」は、ドイツが国家戦略として推進する政策で、ITを利用して“変種変量生産”を目指し、工場間や企業間の通信ネットワークを介して最も有利で効率的な生産を行うという目的を持つ。標準化に向けた取り組みを中心にして自国に有利な展開を図ろうとする動きも見逃せない。一方、アメリカも官民を挙げてこの動きに対抗する動きを始めており、IT企業がビッグデータを活用して製造業に参入する動きが盛んになってきている。今まさに、製造業界の未来を巡って国際的にも熾烈な覇権争いが繰り広げられているのだ。

現在、日本政府は、機械技術の結晶ともいえるロボットをコアにして、安倍総理をヘッドに『ロボット革命実現会議』を官邸主導で行っている。オリンピックイヤーである2020年を目標にロボットをコアとして日本の機械産業の最高峰を目指すのが目的だ。

世界的に大規模な製造業復権の動きを背景に、わが国が“ものづくりの国”として生き残っていくための方策について、佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長(併)ロボット産業室長にお話を伺った。

最新鋭工作機械や機器が勢揃い! 植田機械「UMモールドフェア」をレポートする!

金型設備総合商社の植田機械(社長=植田修平氏、東大阪市長田東5-1-18)が1月30日~31日までの2日間、アフターJIMTOFとして「第7回UMモールドフェア」をインテックス大阪5号館(大阪市住之江区)で開催した。工作機械・周辺機器・工具メーカーの前面的な協力のもと華やかに開催されたこの展示会は、業界最新情報を関西から発信する場として現在、大きな注目を浴びている。

「お客様への感謝の気持ちを込めて社内一丸となって全員で盛り上げる」と意気込みをみせた植田社長にお話しを聞くとともに「UMモールドフェア」をレポートする。

オーエスジーが日本の切削工具メーカーとして初の連結売上高1000億円を達成! ~記者会見および新年賀詞交歓会を開く~

オーエスジー(社長=石川則男氏)が1月19日、同社アカデミー内のゲストハウスにて新年賀詞交歓会を開催した。今回は賀詞会の開催に先立ち、石川社長から連結売上高1000億円を達成したと記者団に向けて発表があった。この数字は日本の切削工具メーカーとしては初の売上規模となる。

「グローバルトップシェアを貫く」 ジェイテクトが2014年の総括および今後の中期計画について記者説明会を開く 東京では初めての実施

トヨタグループの機械・自動車部品製造会社であるジェイテクト(社長=安形哲夫氏)が、12月22日に東京都内の帝国ホテルで、東京では初めての記者説明会を開き、2014年の企業活動の総括ならびに今後の活動計画に関して中期経営計画の視点で説明した。

今回、東京で記者発表を開いた理由について、安形社長は、「現在本社は名古屋と大阪の二本社制ということもあり、在京メディアの皆様と関係が今ひとつ、という反省点があった。われわれとしては積極的な広報活動を通じて知名度を上げていきたいと考えている。わたしどもの会社の理解度を深めていただきたい」と述べた。

年頭所感 「経済の好循環をより力強く回していく」 経済産業大臣 宮沢洋一

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