日本ロボット工業会 2022年 暦年 マニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績まとまる
ロボット工業会がこのほどまとめた2022年 暦年 マニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績は次のとおり。
業況について
2022年は、2021年に続き地政学的理由や部品不足といった懸念材料がある中、輸出市場を中心に自動化需要が広がりをみせるとともに、国内市場も緩やかに回復傾向を示した。
会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比3.1%増の1兆1,118億円、生産額は同8.7%増の1兆210億円と、それぞれ過去最高となった。前年に年間受注額が初の1兆円超えとなったことに続き、年間生産額と年間総出荷額が初の1兆円超えとなった。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
受注
・受注台数(台) : 299,093(前年同期比+0.0%) 【3年連続の増加】
・受注額(億円) : 11,118(同+3.1%) 【3年連続の増加】
生産
・生産台数(台) : 280,051(前年同期比+9.1%) 【3年連続の増加】
・生産額(億円) : 10,210(同+8.7%) 【2年連続の増加】
出荷
・総出荷台数(台) : 282,934(前年同期比+8.1%) 【2年連続の増加】
・総出荷額(億円) : 10,509(同+9.2%) 【2年連続の増加】
―国内出荷台数(台): 52,415(同+4.9%) 【2年連続の増加】
―国内出荷額(億円): 2,335(同+4.7%) 【2年連続の増加】
―輸出台数(台) : 230,519(同+8.9%) 【3年連続の増加】
―輸出額(億円) : 8,174(同+10.6%) 【3年連続の増加】
国内出荷内訳
■電機機械産業向け
・国内出荷台数(台) : 20,707(前年同期比+10.5%) 【2年連続の増加】
・国内出荷額(億円) : 955(同+16.8%) 【2年連続の増加】
■自動車産業向け
・国内出荷台数(台) : 12,579(前年同期比△6.9%) 【3年ぶりの減少】
・国内出荷額(億円) : 542(同△11.3%) 【2年ぶりの減少】
輸出内訳
■電子部品実装用
・輸出台数(台): 16,020(前年同期比△14.6%) 【3年ぶりの減少】
・輸出額(億円): 2,503(同△10.5%) 【3年ぶりの減少】
■溶接用
・輸出台数(台): 40,228(前年同期比+0.4%) 【3年連続の増加】
・輸出額(億円): 947(同+14.5%) 【2年連続の増加】
2023年見通し
2023年は、国内外で自動化需要は継続するものの、足元では世界経済の先行き不透明感により受注に調整局面が見られることなどから、ロボット受注額は対前年比8.3%減の1兆200億円、生産額は2.8%増の1兆500億円を見通している。