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碌々産業の最新技術に注目! 「超高精度加工領域」の概念に風穴をあける!

碌々産業(社長=海藤 満氏)のユーザー会である「碌々友の会」(会長=杉村征朗氏・杉村精工)が11月15日に第21回総会を開いた。

碌々友の会は、「業界の今後の発展には、ユーザー様とメーカーが一体となり、新たな技術革新を目指す運命共同体となることが不可欠であり、その為に親密な連携と団結を図る必要がある」という理念のもと同社のユーザーが発起人となって発足された会であり、業界でも注目されている。現在、会員企業は250社を超え、活発に活動を行なっており、今回は、碌々産業静岡工場にユーザーを招いて最新技術動向を発表した。

碌々産業の最新技術とものづくりへのこだわりを取材した。

日進工具仙台工場が20周年! 「NS東北 微細・精密加工展示会2013」で見たものづくりへのこだわり

11月8日(金)、9日(土)の2日間、日進工具(社長=後藤弘治氏)が開発センター・仙台工場設立20周年を記念して、「NS東北 微細・精密加工展示会2013」を開催し、多くの来場者で賑わった。

思い起こせば今から20年前というと、ヨーロッパでは欧州連合(EU)が発足し、アメリカではビル・クリントンが大統領に就任した年である。バブル崩壊後の日本は、生き残りをかけた製造業が海外に生産拠点を移していき、まさに「失われた10年」という言葉の真っただ中でもあった。

日進工具はそんな時代を背景に仙台工場を立ち上げている。
海外へ生産拠点を移すのがトレンドとなりつつあった20年前、なぜ国内生産にこだわり、仙台に工場を立ち上げたのかを当時社長だった後藤勇会長に、今回の展示会への思いと微細加工へのこだわりについては後藤弘治社長に、それぞれのお話を交えて「NS東北 微細・精密加工展示会2013」をレポートする。

地域の底力! 熟練技能者から後継者へ! 狙いは技術レベルを高水準のまま維持すること ~テクノ小千谷名匠塾~

金属加工業で有名な新潟県――――。
その中でも小千谷市は特定分野で高いシェアと技術力を持つ企業が豊富である。一般的には製造業の経済環境は世の中に左右されるとされているが、小千谷の製造業はリーマンショックが起きる前も起きた後も現在も従業員数の変動がないと聞いている。これは基礎体力のある優良企業が多いことを示しているのではないか。

近年、団塊世代の大量退職で熟練技能者の減少により製造現場では技術力の低下や技能・技術継承が危惧されているが、優良企業が集中している小千谷市には、これらの課題に対応する組織、「テクノ小千谷名匠塾」がある。小千谷市のものづくりの強みについて、今回、小千谷鉄工電子協同組合・事務局の櫻井貴将氏にお話を聞いた。

私たちの生活を支える多くの製品に貢献! ~最新の生産システムで課題解決型商品を生み出すアマダマシンツール~

金属加工機械の総合メーカーであるアマダグループの切削機械並びに工作機械事業を担当しているアマダマシンツール(社長=末岡愼弘氏、本社:神奈川県伊勢原市石田200)。
切削機械と工作機械の拠点である土岐事業所は、2011年に愛知県小牧市と福井県坂井市に分かれていた拠点を集約して新設した事業所で、古くから美濃焼の故郷として知られる岐阜県東濃地域に造成された工業団地「土岐アクアシルヴァ」内にある。約4万7千坪の広大な区画に、工場棟、テクニカルセンター、モジュール棟などを構え、切削・工作機械事業の開発、製造、販売、サービスが一体となった拠点として重要な役割を担っている。

末岡社長は、「課題解決型商品の開発をするには、お客様の声を商品開発につなげることが重要です。われわれは常にお客様とともに発展するという姿勢を貫いています」と話す。 
本年4月にアマダマシンツール社長に就任した末岡愼弘氏のものづくりへのこだわりや土岐事業所の特長、同社が満を持して生み出した最新マシンについて取材した。

世界一高い自立式電波塔、東京スカイツリー展望台の構造部品を手がけた麻布成形のココがスゴイ!

東京都内の名所であるスカイツリーは、世界一高い自立式電波塔として有名だが、その展望台の構造部品を手がけた麻布成形(社長=中村義人氏 本社:千葉県浦安市鉄鋼通り1-9-3)は、鉄鋼をとおした社会への貢献を経営理念として掲げ、画期的な「流通加工」機能を高めている。同社は、2005年に業界ではじめて長尺鋼管加工が可能な3次元レーザー加工設備を導入し、今年7月には最新鋭の『3D FABRI GEAR 220 Mk Ⅱ』(いずれもヤマザキマザック)も加わり、素材から完成品までの工程が完結する生産を実現している。
中村社長を訪ねお話を伺った。

『ほこ×たて』涙の特別解説!「見よ! これが日本の技術力だ!~日本タングステンVSイワタツールと連合体~

フジテレビ系列の人気番組「ほこ×たて」のビッグマッチ中のビッグマッチ、まさにウルトラミラクル名物企画といえば、『最強金属VS最強ドリル』の対決ですが、秋のスペシャルが9月22日(日)に放映されました。

今回もこの熱い戦いを見守っておりましたので、『日本タングステンVSイワタツールと連合体』が見せてくれた感動の全容を掲載いたします。

「世の中にないものは自分たちでつくる」世界トップクラスの超精密加工機をつくるナガセインテグレックス 

ナガセインテグレックス(社長=長瀬幸泰氏 本社:岐阜県関市武芸川町跡部1333-1)といえば“超精密加工機”を思い出す方も多いだろう。同社の特長のひとつに顧客の約95%が日本企業であり、超精密機械は全て受注生産によりつくられていることが挙げられるが、最大の優位性は既製品にはない、社内で開発された要素技術を顧客のニーズと効果的に融合させ、最も“有益な一台”を製造現場に提供していることである。

「世の中にないものは自分たちでつくる」と話す長瀬社長は、既成概念に縛られることを好まず、その時代に合致した新たな価値を生み出す知恵を模索している。
ナガセインテグレックスを訪ね、長瀬社長にお話を伺った。

早くも「使える!」との声多数! OSGの新ブランド『Aタップシリーズ』に注目!

1938年の創業以来、75年間に亘って、タップ、エンドミル、ドリル、転造工具、測定工具等の製造と販売に携わっている総合切削工具メーカーのオーエスジー(社長=石川則男氏)が、75年の長い歴史の中で、主力製品として愛されているタップに改めてスポットを当て、新プレミアムブランド『Aタップシリーズ』を開発し、7月8日から販売を開始した。

あれから1カ月以上が過ぎ、早くも加工現場から「使える」との声が上がっている。ネット上でも使用感が良いとの口コミを目にするほど、評判は上々だ。今回、同社が立ち上げた大型新プレミアムブランド『Aタップシリーズ』の開発に携わったエンジニアの中嶋孝之氏に貴重なお話を聞くことができた。

マキノの同時5軸制御 横形マシニングセンタ「T1」は国内ユーザの要求を取り入れ開発した一石二鳥マシンだった!

牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏)が、チタン合金、インコネル、ステンレスなどの航空機用部品の難削材加工に特化した「Tシリーズ」に「T1」をラインアップし、7月16日から販売を開始した。
「T2」や「T4」は欧米ユーザの動向を調査して開発したマシンだが、この「T1」は、初めて国内ユーザの要求を取り入れ開発したマシンである。注目すべき点は、難削材に加えて“アルミ合金”の能率的な加工も可能にした一石二鳥マシンであることだ。

誠実は信用の基! 技術力で確かな素材と工具をつくるマコトロイ工業

工具は摩耗したら終わり―――。
そんな概念を覆す切削工具を生み出したメーカーがある―――。

マコトロイ工業(本社=東大阪市新喜多2-4-38)の社名の由来は、「誠実は信用の基」。戦後の混乱期にあった昭和25年の創業以来、長年に亘り超硬素材生産から工具完成まで広範囲に対応する組織体制のもと、工業の発展を支えてきた。

今年3月、同社は、「R ドリル」(セルフリグラインド ドリル)が、日本発明振興協会と日刊工業新聞社共催の「第38回発明大賞 発明功労賞」に選ばれている。発明大賞は資本金10億円以下の中堅、中小企業または研究者・個人発明家の中で、発明考案・研究を通して科学技術の振興、産業の発展に寄与した企業や人に贈られる賞で、同社が受賞した発明功労賞は優れた発明考案で業績をあげた企業および個人またはグループに贈られるものだ。
同社の第一線で活躍している橋本英二関東営業所所長にお話を伺った。