ダイジェット工業が工具価格改定を実施

 ダイジェット工業がこのほど完成工具の価格改定を実施すると発表した。
 実施の背景について同社では、「超硬工具の主原料であるタングステンはその80%以上を中国に依存し、且つ世界的な需要増加により、タングステンの中間原料APT(パラタングステン酸アンモニウム)の国際相場価格が、昨年比で1.5 倍以上になっている。同じく原材料であるコバルトについても、電気自動車(EV)の普及に伴い需要が急拡大し、国際相場価格は昨年より急激に上昇している。レアメタルを始めとする原材料価格に関しては、当面この基調は変わらないと予想される。こうした状況の中、当社は生産性向上や業務作業の効率化などコスト削減に努めてきたが、原材料の高騰に加えて、さらに電力費や物流費等の諸経費も上昇しており、製品の安定供給と品質維持のため。」としている。

 改定内容は下記のとおり。

切削工具
・標準品:現行価格+10%
・特殊品:現行価格+10%以上
ただし、CBN、PCD インサートについては対象外とする。

耐摩工具
現行価格+10%以上

*上記改定率は目安であり、一部の特殊品については都度見積とする。

実施時期
【切削工具】
特殊品は2018 年8 月1 日受注分より
標準品は2018 年9 月1 日受注分より
【耐摩工具】
2018 年8 月1 日受注分より

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