中国機床工具工業協会が「中国工作機械消費市場と産業の状況」並びに「CIMT2019」について会見を開く

181115中国毛 常務副理事長 毛 予鋒 常務副理事長を団長とする中国機床工具工業協会代表団が、11月1日から6日までの6日間、東京ビッグサイトで開催された「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」の会期中である11月3日に、東京ビッグサイト会議棟で、「中国の工作機械消費市場並びに産業状況」並びに「第16回中国国際工作機械展覧会(CIMT2019)」の準備状況について会見を開いた。

 毛常務副理事長は、「近年、経済の回復と新たな発展駆動力を伴い、中国の工作機械消費市場は回復傾向を示している。市場回復の恩恵を受け、中国の工作機械産業動向及び関連商品の輸入も明らかな成長傾向を示している。全体として、工作機械の消費市場及び産業は、2015年までの“総需要の減少”、“急速な構造改善”といった特長から、“総需要の安定”、“急速な構造改善”といった特長に徐々に変化している。」と述べ、この新たな特徴については、「しばらく継続する見込みである。市場情報及び産業運営データをまとめ、現在の状況と発展予測を包括的に分析した。」と説明した。説明の内容は以下の通り。

中国の工作機械消費市場状況

(1)直近の中国マクロ経済状況
 中国の四半期GDP成長率の統計データからみると、2017年の各四半期GDP成長率は、「前高後低(前半に高い伸びを示し、後半に減速傾向を辿ること)」になり、これは金融リスクの防止と管理、デレバレッジ・資産圧縮、経済の構造調整などの政策方針と関連している。2017年下半期の投資成長率原則の影響を受け、2018年上半期のGDP成長率は小幅に原則しており、そのうち、今年第二四半期の減速が顕著で、2017年第2四半期の6.9%に比べ、0.2ポイント減少した。7月23日、中国政府は今年下半期の経済活動に対し、財政金融政策の作用をさらに発揮する配置を行い、実体経済の発展を促進する内需拡大の構造調整を支援し、脆弱分野を補強し、民政を豊かに氏、有効な投資を後押しする方針を打ち出した。積極的な財政政策をさらに積極的に行い穏健な金融政策は緩和引き締めを適度に行い、中小企業への融資担保規模を拡大させるなどの積極的な政策をとりつつ、「ゾンビ企業」の生産を断固として行い、社会活力の活性化を促し、有効な投資を促し成長を安定させる。有効的な投資の拡大に伴い、中国のGDP成長率は今年下半期に回復し、安定した成長をみせると予測している。

 今年上半期のGDPを産業別にみると、第三次産業は依然として先導的で拡大しており、第二次産業がその後に続き、拡大が際立っている。業種別にみると、工業及び製造業がGDPに最も貢献し、次にサービス業が寄与し、不動産業の貢献度は低下している。情報ソフトウェア産業の成長は非常に速いが、その割合はやや低い。このような状況をふまえ、今年下半期の経済成長は安定を実現し、工業・製造業への投資が増え、工作機械の消費需要も引き続き増加するだろう。

 固定資産投資の成長率からみると、2017年3月以降、前年同期比の成長率は引き続き減速した。設備の購入に関する市場成長率は減速が顕著で、2017年2月の10.5%から2018年2月の2.3%(8.2ポイント減)に減速した。この影響を受け、2018年上半期の中国の工作機械消費市場の需要も減少した。2018年3月以降、社会全体の固定資産投資の伸び率は依然として減速傾向にあるが、第2次産業と製造業の投資は、それぞれ回復が見えた。7月から8月、設備投資の伸び率は再び減速したが、主に投資停滞による影響と推測され、今年下半期の工作機械関連産業への投資は引き続き増加すると予測している。

 工業付加価値データによると、2017年第4四半期から工業付加価値は大幅に増加し、2018年上半期、毎月の変動幅は少しずつ縮小している。これは投資データの変動と一致している。中国国家統計局と財新マークイットが公表した中国製造業購買担当者景気指数(PMI)からみると、今年上半期の成長率減速は構造的な問題であることが分かる。2017年第3四半期から2018年第1四半期にかけて、国家統計局のPMI指数の拡大は大幅に縮小し、財新PMI指数は小さな拡大幅で変動しており、投資成長率の減速と関連している。2018年第1四半期末から第2四半期にかけて、国家統計局のPMI指数は大幅に回復したが、財新PMI指数は依然として弱い拡大状態にある。財新PMI指数は主に中小企業の景気動向を反映しているため、上記2つのPMI指数の差異がこれまでの投資の実体経済に対する支援が不十分であることを反映している。そのため、中国政府は経済成長を安定させる政策方針や措置を打ち出した。

 マネーサプライデータによると、家計消費や実体経済に関する厳禁(MO)の伸び率は基本的に安定しているが、金融リスクの防止と管理、デレバレッジ・資産圧縮の駅用を受け、M2とM1の伸び率は引き続き減速し、社会負債の過剰な成長は抑制されている。また、2018年第1四半期以降、Mo、M2の伸び率は安定しているが、7月から8月のM1の伸び率が著しく減速しており、資金面で相対的に不足したため、国務院は穏健で中立的な金融政策を打ち出し、適度に緩和した。マネーサプライの伸び率の穏やかな回復は、消費促進や投資安定化に寄与している。

 中国国家統計局が公表した一定規模以上工業企業のデータによると、2017年、企業の資産負債率は年初の56.2%から年末の55.5%に減少した。また、企業の利益率は低下後に上昇し、工業企業のデレバレッジ・資産圧縮が着実に進歩した。2018年上半期、一定規模以上の工業企業資産負債率はやや回復し、売上利益率も上昇した。企業の投資と運営動向は拡大傾向を示している。

 以上を総合すると、2018年下半期、中国のマクロ経済活動は安定した動きをみせ、中国の工作機械消費市場の需要拡大に良い影響を与えるだろう。

(2)工作機械市場の最新変化
 中国の工作機械消費市場の観点から、2018年下半期の動向を分析する。工作機械の市場需要に対する基本的な推進力は、製造業の拡大である。関連産業の製品量産の変化や製造技術の進歩は、金属加工工作機械、切削工具及び研磨材に対する市場需要に間接的に影響している。中国国家統計局が公表した腫瘍工業製品生産量から工作機械の消費量を相関的に分析、モデリングし、2000年のデータ基準に中国工作機械及びツール消費指数を作成した。1次指数は金属切削工作機械、金属成形工作機械、切削ツール、研磨材の4つで、2次指数はマシニングセンタ、旋盤、研削盤、大型工作機械、プレス機械、パンチングせん断マシンなどの製品インデックスに細分した。2018年6月の更新データをみると、以下のような最近の市場変化を反映している。

 金属切削工作機械市場は、需要構造の改善や過剰生産能力の調整などにより、近年では市場指数が低下し続けている。おそらく2018年は、近年における消費需要の最低点となるだろう。稼働中の工作機械の更新サイクルの到来や新たな発展駆動力の出現にともない、2019年から市場は徐々に回復すると予測している。また、需要構造のアップグレードが顕著になったことで、過去10年で金属切削工作機械の平均価格が大幅に上昇し、需要量の減少が消費に与える影響を補うことができ、中国の金属切削工作機械消費額は穏やかな成長となるだろう。

 金属成形工作機械は、金属切削工作機械とは異なり、安定成長傾向がより明らかである。これは、金属成形工作機械のユーザー市場と消費が密接に関係しているためで、中国の経済成長に対する消費寄与率の継続的な上昇は間接的に金属成形工作機械の消費を増加させている。金属切削工作機械と同様に、工作機械の価値が高まるにつれ、金属成形工作機械の消費額の成長は一層早くなるだろう。

 切削ツール市場は2018年から概ね安定している。これは金属切削工作機械市場が安定していることと、切削性能の向上や加工量の安定成長が相殺され、切削ツールの将来市場は「総量の安定化と産業構造の改善」の傾向を示し、市場競争はますます激しくなるだろう。

 研磨材市場は生産レベルの向上や精密加工の需要増加、特に研削盤消費量の増加に伴い、2018年から徐々に増加している。消費需要構造の改善により、研磨材の供給構造もアップグレードされるだろう。

 一方、ユーザーの投資動向は国内工作機械のこれからの消費ニーズの変化やホットスポットを見極めるうえで最も直接的な参照ポイントとなる。以下は、上海・深セン証券取引所に上場する自動車、航空宇宙および防衛、船舶および海洋工学、エネルギー設備、鉄道および鉄道輸送、建設設備、鉄工、自動車部品、工作機械などの業界の主要ユーザー系282社の2018年上半期データを分析したもので、主要ユーザーの投資変化の最新動向を判断するための参考のもの。

中国の工作機械産業動向

(1)工作機械産業の全体動向
 国家統計局の関連データによると、2018年上半期の金属加工工作機械の生産高は約135億ドルで、前年同期比11.5%増だった。そのうち、金属切削工作機械の生産高は前年同期比13.6%増の約60ドルで、金属成形工作機械の生産高は前年同期比8.9%増の約60億ドルであった。上記データからみると、2018年上半期、中国の工作機械消費市場は成長が顕著である。

(2)産業発展の新特長
 中国の工作機械産業はかつてない構造改善の変化期を経て、国内外の様々な要因の影響を受け、中国工作機械産業の発展は新たな特長をみせている。
 
●相安定、構造改善。将来適には、中国の工作機械産業は規模より品質や効率を重視する開発モデルに移行するだろう。業界全体の安定維持を前提とし、社会資源は運用効率の向上、運営品質の強化、製品技術の高度化、発展潜在力の大きい企業集団へと向かう。市場的なメカニズムは、その資源を分配する主要な手段となる。

 ●イノベーションが産業構造調整とアップグレードの原動力となる。要素駆動が徐々に後退し、革新主導型のメカニズムが産業発展の主な推進力となるだろう。「科学技術は第一の生産力である」ということは、新たな意味を提示し、新たな歴史的役割を再確立する。

 ●改革開放を深化し、新たな競争モデルをつくる。新たな情勢下において、国内改革、対外開放政策を強化する政策は、工作機械産業の発展にとって積極的な意義がある。国有企業改革、イノベーション体制構築、投資と資金調達支援、課税と分配制度の深化改革は、異なる体制の企業の共同発展を促進し、知的財産権保護を強化し、国際間協力を加速し、平等な市場参入に基づく貿易や平等投資を促進する各政策は、国内外の産業間の良質な相互作用を形成する。

将来予測

 産業動向、輸出入貿易、人民元の為替レート変動などの各要因の影響を考慮すると、2018年、中国の工作機械消費市場は大幅に拡大することが予測される。なかでも、工作機械の生産量は小幅の伸びを維持しており、産業の構造改善はさらに顕著となり、工作機械の輸入は大きな成長傾向を示している。

「CIMT2019」と「CCMT2020」

 中国機床工具工業協会が主催する「CIMT2019」と「CCMT2020」展示会の準備については、中国の工作機械消費市場は引き続き改善され、中国機床工具工業協会が主催する両展示会の影響力はますます高まっている。この展示会は効果、規模、専門性、国際化レベルや市場メリットなどの面で、中国の工作機械業界ひいては国際的にも著名な展示会となっている。2019年4月15日から20日まで北京の中国国際展覧センター(新館)において第16回中国国際工作機械展(CIMT2019)を開催する。相展示面積は14万㎡に達する見込みで、そのうち、海外16カ国・地区の出展ブース面積が7万㎡となる。今回の展覧会テーマは「融合共贏、智造未来 win the smart future together(一緒にスマートな未来を勝ち取る)」で、中国市場、産業および国際的な発展コンセプトや動向を合致させ、現在の市場状況にマッチさせ、産業発展のホットスポットに呼応する。中国機床工具工業協会は引き続き出展者や来場者に高品質なサービスを提供するため国内外の交流商談プラットフォームを構築する。業界内外の関係者の支援により、CIMT2019は間違いなく工作機械産業にとって盛大なイベントになると確信している。

 中国機床工具工業協会は、2020年4月7日から11日まで上海新国際博覧センターで「第11回中国CNC工作機械展覧会(CCMT2020)」を開催する。この展示会は同じく中国機床工具工業協会が主催で、CIMTの姉妹展である。中国の工作機械消費市場開放の拡大に伴い、上海は地理的な特長から利益を得て、CCMT展の国際化の度合いや国際的な影響力も引き続き改善されている。CCMT2020は中国工作機械産業にとって、もう一つのグローバルな展示窓口になると我々は確信している。