DMG森精機がAIを活用して過去の受注・復旧事例を素早く検索する新システムを開発

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、このほど全世界の顧客から過去に受注した工作機械の特別仕様事例や、過去の機械修理復旧事例の検索を容易にする新システムを社内向けに開発したと発表した。AIの活用で検索の手順を簡略化し、過去の事例を素早く参照することで、見積りや機械設計、修理復旧にかかる時間を短縮する。

 同社によると、従来のシステムにも検索機能はあったものの検索できる範囲が狭くすぐに必要な情報を導き出すことが出来ないという課題があった。欲しい情報が見つかるまでキーワードを少しずつ変えて検索する必要があり、検索の際にノウハウが必要で手間がかかり、その結果過去事例が検索できず一から機械設計図面を描くケースや、機械の故障原因の究明に時間を費やすこともあったとのことだが、今回新たに開発した新システムでは、AIを使って各キーワードに類似する単語も関連付けるように学習させたことにより、システムに受注設計仕様書や故障時の報告書を入力すると、過去約 10 年間、全世界の顧客と取引する中て蓄積したデータから、最短1分以内で類似事例まで導き出せるようになった。また、類似事例を10件参照したい場合、複数回検索する必要はなく1回の検索で済ませることも可能となり、社員のスキルによって顧客対応に差が出ることがなく、見積りの提案や機械故障の原因究明を迅速に行うことができるようになる。

 新システムは、2017年1月に設置したDMG森精機の先端技術研究開発部門「先端技術研究センター」(センター長=松島克守 東京大学名誉教授)が開発を手がけた。同センターではIoTを含めたデジタル革命に対応する研究を推進しており、今後ともDMG森精機の競争力の源泉となる。