OKKがプライベートショーを開催 ~技術を集結したマシンを実演・展示~

 去る7月25日から26日までの2日間、OKK(社長=宮島義嗣氏)が、同社猪名川製造所でプライベートショーを開いた。

 今回は、働き方改革や人手不足といった時流を背景に“省力化提案”を全面に押し出し、同社の技術を集結したマシンを実演・展示していた。

 「VC-X500」+協働ロボットでは、手動搬送台車に設置されたロボットを必要時に機会前に移動して簡単に取り組める自動化・無人化のデモを行った。ここでは、ドア開閉、プログラムサーチと、機動を含む機械操作をロボットアームで行い、既存マシンの大幅な機械改造が不要という点を来場者にアピールしていた。

時流に乗った省力化提案に来場者も興味津々だった。
時流に乗った省力化提案に来場者も興味津々だった。
 また、手動治具交換装置による省力化提案では、従来、マシニングセンタで治具交換などの段取り替え時に、作業の安全性、生産品質の確認や検証、作業時間の短縮が負担であり、大きな課題だったが、今回、手動治具交換装置(ベビーカンガルーシステム)で、これらの問題を解決している。ベビーカンガルーシステムとは、必要なものを必要な時だけ生産するという解決法を治具からアプローチするという考え方だ。簡単・確実・安全に多品種生産を実現している。無駄のない多品種少量生産を実現し、交換時間を大幅に短縮することで機械の実稼働時間を大幅に向上するとして来場者を魅了した。

 他にも新製品として、金型、精密部品向けに高品位な加工を実現する立形マシニングセンタ「VB53α」や、参考出品のIoTを視野に入れた「Net Monitor4.0」で見える化を展示。同社ではIoTを手軽に導入できることにスポットを当て、現在構築を進めている。

 さらに、注目したいのは、同社が新しく“非切削材別補正機能”を提案していたこと。これは、被削材とマシンの線膨張係数の違いを補正するというもので、加工精度を向上させるための機能だ。

 今回のプライベートショーも生産効率向上につながる重切削加工をおしげもなく見せつけてくれたOKKのマシンは、さらに進化を遂げていた。

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