【年頭所感】日本精密機械工業会/日本フルードパワー工業会/日本工作機械輸入協会

「将来のあるべき姿を見据え積極的に推進」
●日本精密機械工業会 会長 髙松 喜与志

200101 新年あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 昨年は天皇陛下が即位され、元号が令和となる歴史の大きな節目で有りました。
今年は景気の牽引役でもあった東京オリンピック・パラリンピックが行われる年であります。

 私は会長に就任して2年目となります。初年度は稲葉 前会長、長瀬 元会長が盛り沢山な新規事業を立ち上げていますので、それを消化するのに精一杯でした。

 現在我が国を取り巻く経済情勢は、通商問題を巡る緊張、中国経済の先行き、英国のEU離脱の行方など海外の動向や、10月の消費税引き上げによる消費マインドの変化や、深刻さを増す地球規模の環境問題により頻発する大規模自然災害の影響が懸念されています。

 また、日本国内では人口減少の問題が有ります。働く人が少なくなって、小規模企業では従業員が集まらないだけで無く、高齢化した経営者の後継者がいないと問題になっています。当然人口が減少すれば需要も減ってしまいます。

 上記の情勢により、我が業界の景気は一昨年まではとても良かったのですが、昨年は製造業では受注が減少し景気は悪化し始めました。ただ足元の景気に一喜一憂するのでは無く5年先、10年先の在るべき姿を見据え、今何をすべきか考えるのが経営者だと思います。
生産性の向上、IT・IOTの活用、働き方改革やSDGsなどの課題が有りますが、これを「面倒な事を押し付けられている」と考える経営者もいるでしょうし、積極的に推進して我が社の強みにしようと考える経営者もいると思います。やらなければいけない事柄で有れば私は物事をポジティブに捉え、また楽観的に考えて、自社の強みにして行きたいと思っていますし、そんな経営者を助ける日本精密機械工業会にして行きたいと活動しています。

 今年の干支は庚子です。十二支は時刻を表す意味も有ります。子は何時になるかと言うと23〜1時頃を表します。干支のスタートの年です。真っ暗闇、景気の良くない中からのスタートです。暗い夜から陽が出て明るくなって行くように、景気も今が底でこれから良くなって行く年です。
今年も、日本精密機械工業会に格別のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様にとって良い一年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

「日本製造業を土台から支える業界へ」
●日本フルードパワー工業会 会長 石川 孝

200101石川会長 新年明けましておめでとうございます。令和2年の年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。昨年は、豪雨、台風などの自然災害により、経済にも大きな影響を与えました。一方、平成から令和に元号が変わり、明日への希望に願いが込められた新しい時代が始まる中に、ラグビーワールドカップでの日本チームの活躍に多くの方々が熱く盛り上がった年になったのではないかと思います。

 さて、昨年の経済情勢を振り返りますと、トランプ政権による対中追加関税が一昨年から実施され、中国との貿易戦争が始まり昨年はさらに対象品目が広がりました。この影響もあり、中国経済は、一昨年末以降、輸出以上に輸入の不振が続いており内需の弱さが反映されていますが、政府の景気下支え策により大幅な落ち込みを回避しつつ実質GDPは6%前後を維持しており、本年は景気の底打ちと回復が期待されています。

 一方、本年の米国経済は、昨年の市場予測を上回る成長はないものの、昨年同様、堅調な雇用環境に支えられ、やや減速しながらも成長が続くと見られています。また、今年は11月3日の大統領選を控え、選挙モードが本格化する中、一昨年より続いてきた米中貿易戦争が一段落することによって、世界経済が好転に向かうことが期待されます。

 このような世界経済状況の中、日本経済は、2019年7~9月期の実質GDPは、4四半期連続でプラスとなり、設備投資が海外経済の減速の影響を受けつつも、国内の緩和的な金融環境のもとで、都市再開発関連投資、人手不足に対応した省力化投資、成長分野への研究開発投資などを中心に、国内需要は緩やかな増加を続けると予想する見解もあります。

 また、業界によっては回復が既に始まっているように思います。こうした中、当工業会は、これまで行ってきた、油圧技能士の国家試験対策講座や初心者向け講座等若手技術者育成事業の更なる充実を目指し、また、最近話題となっているIoTやAIなどデジタル社会への本格的に移行への的確な対応を行うために技術企画委員会を新たに設置して、電気電子関連技術への対応策等の検討を開始しました。本年も、内外の関連情報の収集発信、産学連携の下、人材育成等に力を入れ、日本の製造業の強さをしっかりと土台から支えるフルードパワー業界となるよう微力ではございますが、日本フルードパワー産業の発展に貢献してまいりたいと存じます。

 最後になりましたが、フルードパワー工業会と皆様方の益々の発展を祈念し、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

「ものづくりを通じて日本経済を支え貢献する」
●日本工作機械輸入協会 会長 中川貴夫

200101中川会長 2020 年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は当協会の事業活動にご支援ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。

 輸入工作機械は日本の近代化や工業化の基盤を成すものであり、当協会はその発展と推進において貢献してまいりました。今後も、グローバル時代における「日本人のものづくり」を支えるため、一層の努力をしていく所存です。

 昨年2019 年の工作機械の輸入通関実績は、約1100 億円(予想)となり、一昨年2018 年とほぼ横ばいとなりました。

 そして、測定装置や部品・工具等の周辺機器類を加えますと、昨年に続き1兆円(予想)を上回る数字となっております。

 当協会は、1955 年に発足し、今年2020 年に65 周年を迎えます。
我が国が2 回目のオリンピックを開催する年とも重なり、これを機に「日本の工作機械輸入の歴史―日本工作機械輸入協会・創立65 周年に向けて」という記念誌を発行する運びとなりました。

 今年我が国は世界中から注目を浴びますが、当協会では、ものづくりを通じて日本経済をしっかりと支え、世界の注目に恥じない貢献をしてまいる所存です。

 最後に、皆様にとりまして、本年が最良の年となりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。