ブルーム-ノボテストの「LC50-DIGILOG」が日研工作所で測定精度を高評価! ~次世代工具ホルダ「GNBT40」の開発に活用

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LC50-DIGILOG

 

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 次世代工具ホルダ「GNBT40」による切削加工

 加工現場にて絶え間無く高速・高精度加工への挑戦が行われているなか、日研工作所が次世代の動的BT2面拘束工具ホルダを開発した。この製品は、従来、一般的な静的BT2面拘束工具ホルダが抱えていた主軸回転時のテーパ結合部の密着性低下の課題を解決するため、機械主軸端面と工具ホルダフランジ端面の間の寸法を最適化し、主軸を回転させた切削加工時に最適な2面拘束を実現する新しいコンセプトの工具ホルダである。この“動的BT2面拘束工具ホルダ”はその創造性、先進性が高く評価され、精密工学会の第42回「精密工学会技術賞」を受賞している。

 この先端技術開発に活用されたのがブルーム-ノボテスト製の「LC50-DIGILOG」だ。回転状態の工具刃先をミクロン単位で測定可能な同レーザシステムにより、製品試作評価時に加工回転数毎の工具長の精密測定を実施、次世代工具ホルダ「GNBT40」の動的2面拘束の有効性が検証された。

 工具ホルダの動的な軸方向の変化に関する調査や研究はほとんど観たことがないが、今回開発された〝動的BT2面拘束工具ホルダ〟は、回転させた工具長の変化を工作機械の実機にて測定できるブルーム-ノボテストの〝LC50-DIGLOGシステム〟の活用にもより実証されたものであると言われている。

「LC50-DIGILOG」とは

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LC50-DIGILOGによる測定結果(日研工作所での測定データ)


 ブルーム-ノボテストの「LC50-DIGILOG」は、高速、高精度、かつ機内環境での高い測定信頼性を実現するレーザ測定システム。工作機械にセットした工具の工具長、工具径や振れ等を、実際の切削加工時の回転数にて測定することが可能である。アナログとデジタルの測定技術を融合した独自の「DIGILOG(デジログ)テクノロジー」を活用し、工具長や径測定、磨耗やチッピング検知などに加え、工具先端の振れ測定などの機能を搭載。測定時間を同社比で約60%短縮すると共に、0.2μmの繰り返し精度と径5μm工具の折損検知を実現している。

さらに専用ソフトウェア「LC-VISION」にて、回転工具の測定結果の可視化や解析が可能。ボールエンドミルR部の輪郭形状の可視化や先端振れ量、多枚刃工具の各刃の高さなど、これまでにない測定を実現する製品である。
 

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