アマダ 国際的な環境イニシアティブ「RE100」に業界初加盟 ~国内全拠点電力を100%再生可能エネルギーに切り替え~

230911アマダ
アマダ・グローバル・イノベーションセンター(AGIC)

 アマダは、このほどグループ会社含む全拠点の事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指す国際的な環境イニシアティブ「RE100」に加盟したと発表した。「RE100」の加盟は工作機械業界で国内初となる。

 また同社では、2022年度より国内全拠点(事業所・工場・営業所等)で使用する電力を 100%再生可能エネルギー由来に切り替えた。これは、温室効果ガス排出量の約28,000トンの削減となる。他のCO2 削減の取り組みを含めると、国内の事業所・工場の CO2 排出量(Scope1+2)は、省エネ等含め2013 年度比90%削減(海外含む全拠点では65%削減)となる。 

 アマダグループは事業活動における CO2 削減の取り組みとして、以下の 2 点を進めてきた。

CO2 排出量ゼロ達成のための主な取り組み

(1)省エネルギーの取り組み 
 ・工場内の生産工程におけるエネルギー削減施策の実施 (マシンフレームの焼鈍工程廃止、熱処理工程改善、粉体塗装焼付工程の電化、チラーのブースター冷却方式への更新など) 
 ・照明のLED化や高効率空調への更新 
 ・老朽施設更新による省エネルギー対策

(2)再生可能エネルギーの導入 
 ・伊勢原事業所や土岐事業所、小野工場、福島工場への太陽光発電の設置
 ・再生可能エネルギー電力の調達の推進

 アマダグループは2021年に制定したサステナビリティ基本方針に基づき、「脱炭素社会の実現」を取り組むべき重要な課題としており、その達成のため、事業所・工場において 2030 年度CO2排出量75%削減(2013年度比)、2050年度カーボンニュートラルを目指す目標を策定している。また、関連した国際イニシアティブへの対応として2022年4月には TCFD(気候関連財務情 報開示タスクフォース)に賛同し、同年11月には SBT(科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標)の認証を取得した。

 加えて、使用時の2030年度CO2排出量50%削減(2013年度比)を目標とした商品を通した環境施策も行っている。2023年2月に開設したアマダ・グローバル・イノベーションセンター(AGIC)では、先端技術を活用した環境に優しい新商品をラインナップしている。

環境に優しい新商品の例

(1)CO2排出量表示を含む新 NC 装置「AMNC 4ie」搭載マシン 
(2)CO2排出量を65%削減した(2013年代表商品比較) 新ファイバーレーザマシン
(3)駆動軸のオイルフリーを実現した電動サーボ新ベンディングマシン
(4)夜間での自動化加工を可能にするレーザ用多段棚システム

 2023年5月に発表した「中期経営計画2025」では、事業所や商品のCO2排出量削減を進めていくため、2025年度までに国内海外合わせ約100億円の環境関連投資を行うことを明示している。またカーボンニュートラル達成に貢献するため、2030年度までに自社での環境配慮型商品開発、設備更新、自家発電設置等を進めていくことで、環境関連投資は約 300億円を予定している。

 アマダグループはこれまで機械業界において先進的に環境関連活動に取り組んできた。同社グループ環境宣言のスローガンである「エコでつながるモノづくり」を、これからも長期的な視点で実践し、持続可能な社会の発展に貢献するとともに、100年企業へ向けて企業価値の向上を目指していくとしている。

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