OKKが「VM53R」の姉妹機「VM43R」、「VM76R」をシリーズに追加! 主軸モータ馬力アップで加工性能をさらに高め、より使いやすいマシンに進化!

VM43R
VM43R
OKK(社長=井関博文氏)は、高剛性・高切削性能で定評のある立形マシニングセンタ「VM53R」の姉妹機として「VM43R」、「VM76R」をシリーズに追加し、このほど販売開始した。

「VM-R」シリーズは、8,000台の実績があるVMシリーズの特長である切削性能にさらに磨きをかけ、チタン、インコネルなどの難削材の加工にも十分な性能を発揮できるようにした。従来VMシリーズの優れた点は継承しつつ、主軸モータ馬力をアップするなど、加工性能をさらに高め、また、Y軸ストロークを従来のVMシリーズ機よりも大きく設定し、より使いやすくしている。

主軸剛性を30%アップ! 主軸構造には高性能エアパージ+ラビリンス構造の採用でクーラント・粉塵等の悪影響を排除! 

主な特長は以下のとおり。

① 高切削性能

VM43R 右閉F
VM43R 右閉F
振動減衰性に優れたすべり案内面の採用と主軸径、本体構造のバランスの取れた剛性により、切削性能を最大限に引き出す。主軸軸受内径は50番テーパにφ100mm(*1)を標準採用し主軸剛性を30%向上している。また、加工時の反力を受ける本体剛性も30%向上し、安定した切削性能を提供するとともに、すべり案内面との相乗効果により重切削時の加工振動を抑制する。チタンやインコネルなどびびりの発生しやすい難削材の加工に有効である。

② 豊富な主軸バリエーション
ワークの材質や加工の内容に応じて最適な主軸仕様を選択することがでる。
「VM43R」は、ギヤ駆動主軸#40-6,000min-1標準仕様に加え、ギヤ駆動主軸#40-8,000min-1
、#50-6,000min-1およびビルトイン駆動主軸#40-14,000min-1/20,000min-1も準備している。
「VM76R」は、ギヤ駆動主軸#50-6,000min-1標準仕様に加え、ギヤ駆動主軸#50-8,000min-1およびビルトイン駆動主軸#40-14,000min-1/20,000min-1、#50-12,000min-1も準備している。
(注:*1:VM76R)

③ 高精度
すべり案内面の採用で加工時に発生する振動を抑制し、加工面の高品位化を実現する。ボールねじのサポート部に当社独自のプリテンション機構を採用し一定のプリテンション力を維持するとともに、OKK独自の補正技術(位置決め速度/位置決めエリアで変化するロストモーション量を一定に保つ)により、安定した位置決めを実現する。

④ 高信頼性
主軸構造には高性能エアパージ+ラビリンス構造の採用でクーラント・粉塵等の悪影響を排除し、主軸軸受の長寿命化を実現している。送り構造にはグリース封入式のシールドタイプを採用し、支持軸受の長寿命化を実現した。また、ATC駆動部には、OKK独自のカム式高速同期工具交換装置の採用で安定した工具交換と抜群の耐久性を実現している。

⑤ 省エネ/環境対応
● 機械電源容量の低減
標準で採用しているギヤ駆動主軸仕様機は、同トルク仕様のビルトイン駆動方式に比べて約30%モータ出力を低減している。
●省電力機器の採用
機内照明や各種機器類にLED照明や省電力ソレノイドなどを採用するとともに各種機器類のインバータ化を準備しており、機械の消費電力を抑えている。
●節電回路
NC操作画面のスクリーンセーバの採用、照明機器の自動消灯など、機械の待機状態での消費電力を抑えている。
●油圧レス
駆動源に電動機を採用し油圧レス化により、環境汚染を低減している。

機械の仕様 VM43R

機械の仕様 VM76R

なお、同社では7月にプライベートショーの開催を予定している。
開催日は以下のとおり。
【東日本】7/20・21(開催場所:OKK東京テクニカルセンター)
【西日本】中部7/27・28(開催場所:OKK猪名川製造所展示室)

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