「鉄道技術国際見本市 InnoTrans 2012」で高まるフランスの存在感

鉄道・都市交通部門の世界最大の見本市、InnoTrans(イノトランス)で、フランスは参加企業数をさらに増やし、またも開催国ドイツを除いた最大の参加国となった。革新的な製品・サービスを携えたフランス企業約90社が、フランス企業振興機構-ユビフランスが組織するフランスパビリオンに集結する。

展示会場(総面積1,100m2)では、鉄道技術と鉄道インフラを専門とする3つの展示ホールに分かれている。フランスの輸出支援の一環として、ユビフランスは第2回「国際鉄道・都市交通ミーティング」を開催し、フランス企業と世界の鉄道業界の意思決定者との交流を図る。

ベルリンで隔年開催されるInnoTransでは、初回以来、屋外展示、見本市、コンベンションが同時開催されており、この業種では唯一、来場者数を毎年伸ばしているイベントである。2010年には、世界45カ国からの出展者数が約2,250社、業界関係の入場者数は約10万3000人を数えた。今回、フランスパビリオンの出展者も前回に比べ13%増になる見込みである。

出展する企業や産業クラスターは、フランスの鉄道産業を代表する顔ぶればかりであり、出展する機器は、エレクトロニクス、鋳造、冶金、アウトソーシングソリューション、機械加工、塗装、空圧、ケーブルなどの分野が対象になる。

ユビフランスでは前回の第1回「国際鉄道・都市交通ミーティング(RITF)」の成功をうけ、第2回RITFを9月19日・20日に開催する。フランス企業が潜在力のある外国市場に対する理解を深めるための一連のプログラムに加えて、世界各国の意思決定者と提携の可能性について協議する機会を持つのが狙い。このRITFを後援するフランス国鉄(SNCF)は、今回のInnoTransにおいて非常に強いプレゼンスを発揮しており、その他、安全装置関連部品の設計・製造のSCOMA社、および鉄道オートメーションを専門とするLeroy Automation社の2社もこのイベントに協賛することによって、フランスの高いプレゼンスを活かすとしている。

フランスの2010年の鉄道産業の総売上高は48億2000万ユーロ、そのうち輸出は16億5000万ユーロであり、ともに対2009年比で増加している。

moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪