SolidWorks アドオン型CAM「Mastercam for SolidWorks」の新版をリリース

最適荒取りツールパス
最適荒取りツールパス
ゼネテック(本社:東京都新宿区、代表取締役:上野憲二氏)は、3 次元CAD「SolidWorks」と完全融合し、設計から製造までのシームレス化を実現するSolidWorks アドオン型CAM システム「Mastercam for SolidWorks」の最新バージョン『Mastercam X5 for SolidWorks』を4 月1 日にリリースした。

「Mastercam for SolidWorks」は、3 次元CAD「SolidWorks」上で、Mastercam のCAM機能を利用したツールパス作成が行える新コンセプトのCAM システム。設計から加工までの一連のデータをワンシステムで作成・管理することが可能なほか、モデル上のフィーチャ情報や穴属性を利用したツールパスの作成といった、SolidWorks 上で動作するCAM システムならではの特長を豊富に備えている。

このほどリリースの新版では、SolidWorks の64bit 版を完全サポートするほか、Mastercam の最新版「Mastercam X5」に搭載された高速加工機能を含む様々な機能強化が行われた。価格は2次元加工用の「Mastercam X5 for SolidWorks 2D」が100 万円(税別)~、2 次元/3 次元加工用の「同3D」が200 万円(税別)~となっている。

※いずれも「SolidWorks」を所有していない場合は、別途「SolidWorks」の購入が必要。

2次元・3 次元高速加工用ツールパスに、新たな荒取り、仕上げ機能を追加

ダイナミックキャビティ荒取りツールパス
ダイナミックキャビティ荒取りツールパス
新版では、2 次元高速加工用ツールパス(2D HST)の『ダイナミック加工』に、「キャビティ荒取り」「コア荒取り」「追い込み」「輪郭」の4つの新しい加工パターンが追加。これらの加工パターンは工具の刃長全体を使用し、1回あたりの切り込み量を増やすことで切削距離を大幅に短縮する独自のツールパスを生成する。さらに、3次元高速加工用ツールパス(HST)には、大荒加工後、Z 方向に工具が駆け上がり壁際の余肉を除去する「最適荒取り」と、スキャロップ一定加工・等高線加工をミックスし、緩斜面と急斜面を同時に加工することで加工面全体を均一ピッチで仕上げる「ハイブリッド仕上げ」の2つのツールパスが加わった。

なお、これらのツールパスはすべて全刃切削を排除し、ダウンカットを優先した加工動作となるため、高速加工による荒取り・仕上げ時の工具負荷を大きく軽減することができる。
また、今回追加されたこれらの機能は「Mastercam X5」に搭載されている機能を継承している。そのため、Mastercam 同様、GUI を多用したグラフィカルな設定画面より、加工者の意思を的確に反映したツールパスの作成がMastercam X5 forSolidWorks でも可能となっている。

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