切削工具のCO2排出削減効果の算定方法 第三者認証取得 日立ツール

日立ツール(本社:東京都港区、社長:田中 啓一氏)は、切削工具による機械加工時のCO2排出削減量の算定方法を公的に認められる第三者審査機関である株式会社日本スマートエナジー(本社:東京都港区、代表取締役:豊田 麻友美氏)にて「切削工具によるCO2排出削減量の算定報告書」に基づきCO2排出削減効果の検証を受け認証を取得した。これにより顧客へ提示するCO2排出削減量の信頼性を高めることができ、工作機械における切削加工の環境性能向上に貢献する。

同社の第三者認証取得に至った背景に、近年、地球環境保全並びに資源の有効活用を促進するために環境関係の法規制が強化されてきており、企業の取組みとして、環境に配慮した製品の開発・廃製品のリサイクルサービス等を通じ、環境への負荷を低減する活動を進めていることが挙げられる。同社の工具が使用される製造業では約70万台の工作機械が稼動し、産業用エネルギーの消費量は国内消費量の約50%を占める。

これらの工作機械は加工技術の発達により省エネ対応が図られているが、工具の性能や使用条件、加工特性によって切削油などの要否が工作機械の電力消費量や環境負荷を大きく左右する。工具性能が低いと加工に時間がかかり電力消費量が増え、また加工温度に耐えないため冷却や潤滑を補うために切削油を大量に必要とする。

これは間接的に温室効果ガスの発生につながり環境負荷を増加させる要因となっている。同社はこれらの低減には工具特性の改善が寄与すると確信し、切削工具の性能を飛躍的に向上させ、高能率加工化による加工時間・加工コストの半減、ドライ切削工具による加工コスト削減と環境負荷の低減を提案する「加工半減®運動」「ECO2®」(Ecological×Economical)を展開してきた。

日立グループでは、地球環境を保全し、持続可能な社会を実現するために、日立グループの製品により、2025年度時点で、1億トンのCO2排出量を抑制することをめざす長期計画「環境ビジョン2025」を策定し、グループをあげて地球環境保全への取り組みを推進している。

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