日本工作機械販売協会 新会長に冨田 薫氏

あいさつする冨田新会長
あいさつする冨田新会長
日本工作機械販売協会が6月9日、都内の第一ホテル東京で第46回通常総会を開き、新会長に冨田 薫 トミタ社長が選任された。

総会後の懇親パーティであいさつに立った冨田新会長は、「日工販は日本のものづくりとともに歩んできた長い歴史と実績があり身の引き締まる思いである。協会の発展、ひいては日本のものづくりの発展に貢献する所存である。わが国の工作機械は1990年が最高の年だったと思うが、暦年で受注が1兆4000億円、うち内需が1兆円だった。それからバブルの崩壊や日本の空洞化などがあり、内需は減少し、外需は増加していった。そしてリーマンショックが起きた。2009年に総受注が4100億円まで落ち、内需がうち1600億円になってしまったが、2014年に総受注が1兆5000億円を超えるところまで回復していった。昨年あたりから円安や政府のものづくり補助金、省エネ補助金、設備投資減税等、機械設備需要が盛り上がってきたこともあり、今年度は1兆6000億円超えまでいけそうかな、と期待をしている。さらなる受注拡大のために各会員の販売力が重要である」と述べた。

佐脇経済産業省産業機械課長
佐脇経済産業省産業機械課長
来賓を代表して、佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「内需が堅調に動いており、今まで設備投資を控えていたお客様も購買意欲が出てきたようだ。日本の設備投資・更新投資需要も含めまだまだ余力があるように感じている。また円安、為替の正常化が国内のものづくり基盤の充実につながっている。とりわけ日本の工作機械は高性能であり、さまざまなものづくりの実力を高めるポテンシャルを十分秘めている。日本のものづくり産業を一歩新しいステージに高めてご活躍いただきたいと思っている」とあいさつをした。

花木日工会会長
花木日工会会長
続いて、花木義麿 日本工作機械工業会会長(オークマ社長)があいさつをした。この中で花木日工会会長は、「1月から5月までの日工会の受注累計は6731億円となった。本年の日工会の受注見通しとしている1兆5500億円に対して進捗が43%であり、大変順調に進んでいる。昨年の日工会の外需は1兆130億円だった。初めて外需が1兆円を超えた。日本の工作機械が世界において高いプレゼンスを示しているといえるだろう。昨年の内需についても堅調に推移し、前年比で24%増の4964億円であった。堅調な回復道を歩んでいる」と工作機械を取り巻く状況を述べた。

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