DMG森精機が運営参加しているMTTRFが年次総会を開催

DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が主要な支援会社として運営に参加している、アメリカ政府認可公的非営利慈善団体の工作機械技術研究財団(英文名:MTTRF-Machine Tool Technologies Research Foundation-)の年次総会が、2015 年6月30日から7月2日の間、米国カリフォルニア州サンフランシスコにあるインターコンチネンタルマークホプキンスホテルで、世界各国の工作機械の研究者約80 名が参加して開催された。

総会では、森社長の「DMG MORIの協業とイノベーションン」の講演に続き、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与える最先端の研究成果を発表した。

同社では、今後も工作機械に関する革新的技術の研究開発を行う大学及び公的研究機関を対象に、工作機械の提供など研究助成活動を世界的な規模で進めていくとしている。

MTTRF年次総会発表内容は以下のとおり。

1、SmartSCALEの開発
(マグネスケール スマートスケール技術製造部 丸山氏)

2、5軸加工機の熱変位抑制
(チューリッヒ大学 Wegner教授)

3、工作機械のコンタリング動作における省エネ制御
(豊橋技術科学大学 内山教授)

4、UC-DavisにおけるManufacturing教育コースとプログラム
 (カリフォルニア大学デービス校 曽雌教授)

5、製品3次元モデルにからアジャイル型加工操作をサポートするフレキシブルCAPPシステムの開発
(神戸大学 白瀬教授 佐藤准教授)

6、ESPRIT最新情報
(D.P. Technology Corp CEO Frayssinet博士)

7、先進加工と医療部品用アップリケーションのためのレーザ技術
(IMRA America, Inc. Technical section leader太田氏)

8、ウィスコンシン大学におけるMTTRF関連の研究と教育
(ウィスコンシン大学 Pfefferkorn教授)

9、複合加工機における高速薄板造形の研究
(ルーヴァン・カトリック大学 Lauwers教授)

10、複合加工機における、加工物の精度に関する研究
(大阪工業大学 井原教授)

11、フィルタード・アーク成膜法によりPVDコーティングした超硬工具の切削特性
(金沢大学 細川教授)

12、フライス加工によるギヤと大型ギヤセグメントの品質改善
(ブレーメン工科大学 Goch教授)

13、工作機械の消費電力に関する不確実性に対する一般予測手法
(カリフォルニア大学バークレー校 Dornfeld教授)

14、加工音モニタとその補正によるびびり検出
(フローレンス大学 Campatelli教授)

15、ダブリン大学の教育研究報告と難削材としての医学等級コバルクロム合金ASTM1537の評価
(ダブリン大学 Byrne教授)

16、長尺ボーリング工具を使ったアルミ鋳鉄合金の精密加工
(ウィーン工科大学 Bleicher教授)

※MTTRF(Machine Tool Technologies Research Foundation:財団法人工作機械技術研究財団)
2002 年10 月にDMG森精機(当時は森精機製作所)が基本財源を拠出して設立した米国政府公認の非営利財団法人。理事長はカリフォルニア大学デービス校及びバークレー校の山崎和雄教授、理事をDMG森精機 森雅彦社長、および顧問の岡田夏生氏が務めている。

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