ダイジェットが「ミラーボール用ラジアスチップGRM形」と「フィニッシュジェットミル」に新タイプ2種類を新発売!
ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、このほど加工面粗さの向上や磨き時間の短縮を実現するラジアスチップ「ミラーボール用ラジアスチップ GRM形」を新たに市場投入し、好評を博している超仕上げ用フライスカッタ「フィニッシュジェットミル」に高能率超仕上げ仕様のFJM-F4形と隈削り仕様のFJM-BD形の2種類を追加ラインナップした。
ミラーボール用ラジアスチップGRM形
金型の仕上げ加工の際、その製品が外装部の場合などは、高品位な面が必要となるため切削加工の後に磨き工程が入る場合が多い。仕上げ加工をボールエンドミルで行うと平面部の加工はボールエンドミルの先端中心部で行うことになり、切削速度が”0”となるためムシレやすく綺麗な面とならない。そのような課題解決のため、今回、加工面粗さの向上、及び磨き時間の短縮を実現するラジアスチップを開発した。
特長は以下のとおり。
●加工面の面粗度が良好
ラジアス形状を採用、チップの中心部を使用しないため加工面にムシレが発生しにくく面粗度が良好。
●低回転の機械でも高能率加工が可能
ボールエンドミルに比べ外周側で加工するため、低回転の機械でも実切削速度が下がらず、また平面部加工の際には切削幅が大きく取れ加工能率が向上。
●3 次元加工にも対応
通常のラジアスチップよりコーナR を大きくしているため、起伏の激しいワークの3 次元加工にも対応。
●チップが長寿命
高硬度材には新PVD コーティング『新DH(ダイジェットハード)コート)』と高硬度材用超微粒子超硬合金の組合せによる新材種『DH102』を採用し長寿命化を実現。一般鋼などには汎用性の高い材種『JC8015』を揃える。
炭素鋼、プリハードン鋼、工具鋼、ステンレス鋼、焼き入れ鋼、鋳鉄の平面削り、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工等の仕上げ加工に威力を発揮する。
サイズは、φ16、φ20、φ25、φ30、各サイズ材種DH102 とJC8015 の計8アイテム。
価格は、9,300 円(φ16)~ (※標準価格、税抜き)
初年度の販売目標を3,000万円としている。
フィニッシュジェットミル FJM-F4形、FJM -BD 形
荒刃2枚と 仕上げ刃2枚の組合せにより、中仕上げ工程を省略可能な超仕上げ用フライスカッタ「フィニッシュジェットミル」に高能率超仕上げ仕様のFJM-F4形と隅削り仕様のFJM -BD 形を追加した。
通常のFJM形は荒刃2枚と仕上げ刃2枚であるが、FJM-F4形は仕上げ刃4枚のため、切込み深さ0.1mm以下の場合において通常のFJM形に比べ送り速度2倍の高能率加工が可能となり、同等の面粗さが得られる。従来品では、別途仕上げ刃用のカートリッジを購入する必要があった。
通常のFJM形及び上記FJM-F4形はチップを組込んだ際、底面部に大きなRを付けているため隅部の加工では取り残しが生じていたが、隅削りが可能な仕上げ用カッタ「バックドラフト」用のチップを使用するカートリッジを組み込むことにより隅削りを可能とした。
■FJM形/FJM-F4形/FJM-BD形共通項目■
●従来の超仕上げ加工専用フライスカッタと面粗度は同等。
●カートリッジ方式採用により、容易に正面振れが調整可能。また、カートリッジ交換のみで使用用途に応じて容易に仕様が変更できる。
●多彩なチップバリエーションで加工環境に応じて最適なチップが選定可能。
主な用途は、炭素鋼、合金鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、プリハードン鋼などの平面超仕上げ加工。
サイズと販売価格は、本体φ80:123,900円~φ250:190,000円(標準価格、税抜き)。
※チップは従来と同様
初年度は3,000万円の販売を見込んでいる。