三菱マテリアル&牧野フライス製作所が「部品加工技術セミナー」を開催

 三菱マテリアルと牧野フライス製作所が11月19日~20日の2日間、三菱マテリアル(株)加工技術センター(埼玉県さいたま市大宮区)で「部品加工における高能率加工への対応」をテーマにセミナーを開催した。最新の機械や工具に関して加工事例を交えて紹介し、切削実演を行った。



アルミ部品増は確実。今後の生産技術向上に役立てて欲しい

山田加工技術センター長
山田加工技術センター長
 山田雅人 三菱マテリアル 加工事業カンパニー 開発本部加工技術センター長がセミナーの開催にあたり、「このコラボセミナーは、アルミの加工に重点をおいた内容になっている。常日頃、皆様の会社でも様々な工夫を凝らして他社に負けない、海外に負けない、様々なノウハウを駆使されて、コストや品質、加工時間の短縮、工程集約など、多くの努力と工夫をされていると思う。また、そうしていかなければ厳しい競争に勝ち抜くことができない。わたしどもは講習会を通して皆様の努力に応えられるよう、そして一緒に歩んでいけることを目指している。現在、アルミ部品の増加は確実なものといわれており、皆様の今後の生産技術の向上に役立てれば、と思っている」とセミナー開催の思いを述べたあと、「この加工技術センターは、設備を取り揃えている。皆様が実験・試験できないような加工も引き受け、教育や技術サービス等もソリューションとして提供できるので、ぜひ、活用していただきたい」とした。

 三菱マテリアルが「最新工具による高能率・高精度な部品加工」を、牧野フライス製作所が「最新部品加工技術&新製品 横形マシニングセンタa40」を、Industriaが「クーラントろ過装置の案内」をテーマにしてそれぞれ説明をした。

 この中では、世界の自動車燃費規制の動向に伴った車体軽量化のニーズや欧州自動車産業のトレンド、自動車部品の動向と切削加工環境の変化などについて述べられ、5軸機と特殊工法による高精度研削加工について紹介があった。

「a40」で加工実演
「a40」で加工実演
 加工実演では、牧野フライス製作所の「a40」の俊敏性を見学するとともに、参加者が加工の悩みについて相談をしていた。

 なお、三菱マテリアル 加工技術センターでは、工具と加工技術に精通したエンジニア集団が国内外への技術サービスを行っている。トラブルシューティングから工具の選定、ラインの見直しや立ち上げ、導入後のサポート、顧客専用の工具や新しい加工方法の共同開発なども取り組んでおり、現在、自動車メーカーや航空機メーカーをはじめとした多くのユーザーとパートナーシップを築いている。

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