ジェイテクトが「JTF2015(JTEKT Technical Fair2015)」を開催

 ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)が、11月18日から11月20日の3日間、同社カスタマーセンター刈谷工場(愛知県刈谷市)で、「ジェイテクト テクニカル フェア2015」を開催した。このプライベートショーは、“誰でも簡単に高度なものづくり”を基本コンセプトとし、「JUST その時の最適をその先の目でつくります。」がテーマ。工作機械・メカトロ事業の新製品および新技術を紹介するとともに、顧客に最適な設備や加工の提案を行った。

ジェイテクトならではの新技術がズラリ!

 IoE時代のEMIをうたった「TOYOPUC―Touch」は、簡単操作をアピール。インスピレーション操作を実現し、老若男女問わずラクに操作ができるうえ、設備状態の“見える化”で作業現場をサポート。点検時期も部品寿命も設備の状態も生産実績もエネルギーの使用実績も簡単にみえるようになっていた。

 量産加工実績に裏付けされた独自の技術がつまった小型スカイビングセンタ「GS300H」は、ギヤ加工工程を1台に集約するマシンだが、高周速加工による生産性向上を求めたユーザーに魅力的なマシンだ。

 また、このGSシリーズにはさらに大径、台モジュールギヤを1台に集約加工する「GS700H」が展示されていた。剛性を重視した高速化実現のすべり案内面(角スライド)を持つ。ロータリーテーブルは高剛性をうたいつつ高速なトラニオン形。#50 6,000min-¹の協力主軸が特長だ。

 もうひとつ、驚いたのは、巨大な横形マシニングセンタ「FH1600SW5i」。工作物最大振りはφ3,200mm、工作物最大高さは2,200mm。その切削性能が優れていることは、バリバリと切屑がガラスのような音を立てていることからも分かる。この性能のキモとなっているのは高剛性クイル主軸(φ150mmクイル、φ200mm高剛性主軸、高出力主軸モータ55/37kW(25%ED/連続)、W軸デュアルボールねじ駆動)にあるときいた。

 一軒家がそのまますっぽりと入ってしまいそうないかつい巨大マシンだが、2枚戸の作業者扉や接近性のよい機内ステップなど、作業者に配慮をした優しい作業性と保守性を持っている。また、先述のインスピレーション操作を実現した「TOYOPUC―Touch」を採用している。

 今回、システムインテグレーターとしての“TOYOTAブランド”を支えるその他グループの展示も見所だった。グループ保有技術のつながりとして、三井精機工業、光洋機械工業、豊興工業、ONK、光洋サーモシステム、光洋電子工業、トヨタバンモップスの製品もズラリと並んでいた。

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