セコ・ツールズが交換可能で振動を抑制する MDT(多方向旋削工具)ヘッドを開発

 セコ・ツールズがこのほど開発した GL 接続を、Steadyline モジュラー防振工具バーシステム対応の多方向旋削工具(MDT)交換可能ヘッド新製品に組み込んだ。
MDT(多方向旋削工具)はGL 接続と Steadyline® バーの統合によって、長い突き出し部を要する用途やビビリのリスクが高い溝加工および旋削加工で卓越した精度と仕上げ面を実現する。

 この製品は、GL 接続により、MDTヘッドや他のタイプのヘッドを Steadyline バー上で速く、間単に、正確に交換することができる。一度このバーをセットすれば、システムをリセットせずに工具ヘッドを取り付け・再取り付けできる。特許取得の GL 接続のポリローブテーパ接触面は 2 ポジションが特長で、MDT チップの切り刃を上向きと下向きのいずれにも配置できるため、効果的に切り屑を処理できる。

 セコ・ツールズの Steadyline(ステディライン)は、高い効果でビビリを制御する受動的・動的防振システム。受動的とはホルダにエネルギーが伝達されないという意味で、動的とは工具の振動によりシステムに内蔵された防振機能が起動されるということである。この製品は、突き出し部の長い加工を従来の工具より速く加工でき、主軸圧力が小さく、切り屑除去率が高く、部品表面仕上げも滑らかで、寿命の長い工具である。

 MDTヘッドには、セコ・ツールズの Jetstream Tooling® クーラント技術も採用されている。Jetstream Tooling は高圧のクーラント供給システムで、切削領域から効率よく排熱して、工具寿命、部品品質、生産性を向上する。クーラントは噴出口まで切削領域に密接して設けられている。

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